株式会社SACMOTs、SBIR支援のフェーズ2に採択

掲載日: 2026年10月27日 /提供:SACMOTs

エピゲノム制御技術で既存の水稲品種の高温耐性を高め気候変動下での収量と品質の維持を目指す

株式会社SACMOTs(サクモツ、代表取締役CEO:村上真哉)は、生物系特定産業技術研究支援センター(生研支援センター)が実施する令和8年度「スタートアップ総合支援プログラム(SBIR支援)」のフェーズ2(実用化段階)に採択されました。採択課題は「エピゲノム制御技術を用いた環境ストレス耐性作物種子の実証研究」です。
本事業では、DNA配列を改変しないエピゲノム制御技術を用い、水稲品種のコシヒカリとヒノヒカリを対象に、高温条件下での収量・品質と、エピゲノムの安定性を検証します。圃場試験やエピゲノム検査を通じて、高温ストレスに耐性を持つ種子の実用化と社会実装を進めます。



気候変動下でのコメの安定生産に向けた取り組み

イネは高温の影響により、白未熟粒の発生など品質の低下が生じることがあります。高温耐性品種の開発が進む一方で、生産者や消費者に親しまれている既存品種に高温耐性を付与することも、コメの安定生産を支えるための重要な課題です。
SACMOTsは、コシヒカリやヒノヒカリなどの既存品種を維持しながら、高温環境下での収量と品質の維持・向上につながる種子技術の開発に取り組んでいます。種子の段階から高温ストレスに対応することで、気候変動下での持続的な食料生産に貢献することを目指します。

DNA配列を改変しないエピゲノム制御技術

エピゲノムとは、DNAの配列を変えずに遺伝子の働きを調節する仕組みです。当社の技術は、種子を形成する親個体の生育環境を制御し、生産される種子のエピゲノムを調整するものです。これまで、研究に用いる水稲品種ニッポンバレの複数年のフィールド試験で、高温条件下における対照区と比べた収量の増加や品質の向上を確認しています。本事業では、この知見をコシヒカリとヒノヒカリに適用し、実用化に向けて効果と安定性を評価します。

今後の展開

初年度は高温条件を再現した施設内でのポット栽培試験と、圃場試験の準備を進め、2年目には高温が想定される圃場での試験を予定しています。対照区との比較により収量・品質を評価するとともに、種子のエピゲノム状態のばらつきと、生育・収量などの特性との関係を検証します。実証結果をもとに、種子の供給と品質管理の体制を整え、2028年度以降の本格的な販売を目指します。将来的には他品種・他品目への応用や海外展開も検討します。

株式会社SACMOTsについて

SACMOTsは、九州大学の研究成果をもとに、2025年12月に設立されたスタートアップです。代表取締役CEOの村上真哉と、取締役CTOで九州大学教授の石橋勇志を中心に、種子技術の社会実装に取り組んでいます。「100億人の食卓と地球の未来を守る、次世代食料生産システムの実現」をビジョンに掲げています。

本件に関するお問い合わせ

株式会社SACMOTs 担当:村上真哉
E-mail:corp@sacmots.com Webサイト:https://sacmots.com/
生研支援センター採択公表資料(2026年6月3日)
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/press/176022.html

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