2022年9月16日
日本チェーンストア協会
2022年度下半期における省エネ・節電行動計画について
我が国における今年度の電力需要は、国民全体で一層の節電に取り組まなければ、ひっ迫に直面する恐れがあるといわれています。
そうした事から、政府は、6月7日に電力需給に関する検討会合を開催し、「2022年度の電力需給に関する総合対策について」を決定し公表しました。同対策における需要対策では、①家庭・産業界の需要側での対応を促すために、2022年度夏季から省エネ・節電の取り組みを積極的に進める、②数値目標付の節電協力要請の必要性など、夏季以上に講ずるべき需要対策の検討開始すること等が盛り込まれました。こうした状況を踏まえ当協会は、会員企業において「夏季の省エネ・節電行動計画」(6月15日付)を7月1日から9月30日までの間実施することとしました。
現在各電力会社は、安定供給に必要な予備率3%を確保するために、電源復旧の前倒しや公募による休止電源稼働等様々な対策を講じているようですが、地震やLNGの供給問題、設備老朽化に伴う計画外停止等のリスクは依然あり、予断を許さない状況にあるようです。
今後の電力需給は相当厳しいと予想され、仮に数値目標付の節電協力要請や計画停電が実施されるようなことになった場合、電力の使用制限は必然となり店舗運営に影響を及ぼしお客様に多大なご不便をお掛けする恐れがあり、安定供給は重要課題の一つです。
そうしたことから、我が国におけるライフラインとしての役割も担っている当協会会員企業は、引き続き、政府からの要請に関わらず可能な限りの省エネ・節電を実施していることをお客様にご理解ご協力いただくとともに、お客様の安全や食品衛生等商品の品質管理に万全を期しながら、立地場所の状況、店舗の規模、設備、取扱商品等それぞれの事情等を勘案し、省エネ・電力使用の抑制と営業活動を通した国民の日常生活維持という社会的使命の達成のための創意工夫をこらした取り組みを進めます。
記
? 全国の店舗等を対象とします。
? 対象期間;2022年10月1日(土)から2023年3月31日(金)まで
? 各会員企業は、お客様の安全や商品の品質管理を確保したうえで、店舗等における状況等を勘案しつつ、各々の創意工夫を凝らして取組むこととします。
取組みの参考事例としては、例えば以下のようなものが挙げられます。
≪照明関係≫
・売場照明をお客様にご迷惑のかからない範囲で間引き等を行います
・事務所、バックヤードの照明を半分程度消灯します
・壁面ネオン等を可能な範囲で消灯します
・一部の外部照明を消灯します
・オープンケースを可能な範囲で消灯します
・自動販売機の庫内灯を消灯します
≪空調、冷凍・冷蔵ケース関係≫
・空調の設定温度を日々の気温等を考慮した管理をします
・空調フィルターの清掃をします
・コロナ対策も考慮しつつ外気流入を防ぐために店内出入口を絞ります
・冷蔵・冷凍ケースの設定温度を見直します
・冷蔵・冷凍ケースに冷気漏れ防止のカバーを使用します
・冷蔵・冷凍ケースの清掃をします
・飲料の提供方法を工夫します
≪その他≫
・厨房における調理機器・冷凍冷蔵庫の定期的な温度確認をします
・暖房便座、温水洗浄便座の温度設定を見直します
等