米国The Coca-Cola Foundation、WWFジャパンの印旛沼流域における水資源保全プロジェクトに75万ドル(約1億2千万円)を助成

掲載日: 2026年10月21日 /提供:日本コカ・コーラ

 日本コカ・コーラは、米国The Coca-Cola Foundation(以下TCCF)が、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区、会長:末吉竹二郎、以下WWFジャパン)による千葉県の印旛沼流域での水資源保全活動を支援するために、75万ドル(約1億2千万円)を助成したことをお知らせします。この助成金は、2026年11月より同流域で開始される、自然を活用した解決策(Nature-based Solutions:以下NbS)を用いたプロジェクトの運営および実施に活用されます。

 日本の三大河川の一つである利根川水系に位置する印旛沼流域は、地域の人々の暮らしを支える生活用水の水源としての重要な役割を担っています。一方で、同流域は古くは江戸時代から治水事業が行われるなど、洪水による大きな被害を受けてきた歴史があり、長年にわたり水害対策が重視されてきた地域でもあります*1。さらに急速な都市化や土地利用の変化により、耕作放棄地や、管理不足に伴う放置林が増加しています*2,3。これによって土壌が荒廃し、雨水が地下に浸透しにくくなり、降雨時の地表流出の増加や湧水の減少、自然の水質浄化機能や貯留機能の低下、生物多様性が損なわれるといった問題が生じています*3。

 こうした状況を踏まえ、TCCFは放置林の再生を通じて生態系機能の回復を目指すWWFジャパンの取り組みを支援し、それにより、雨水の浸透や地下水涵養を促進し、水資源保全と生物多様性の回復に貢献することを目指します。あわせて、休耕田の再生や雨水浸透庭園(レインガーデン)の設置など、多角的なNbSを展開することで、地表流出を抑制し、浸水リスクの緩和など気候変動へのレジリエンス強化を目指します。

 本プロジェクトに要する総額約147万ドルにおいて、TCCFは75万ドルを3年間にわたり支援します。

本プロジェクトでは、主に以下の活動を実施します。
1. NbSによる直接的な地下水涵養
流域内の優先地域において、管理が放棄された森林の整備や、放棄水田の湿地化、雨水を貯留・浸透させるレインガーデンの設置など、複合的な対策の実施を目指します。これにより、自然の水循環機能の回復と地表流出の抑制を図り、地下水涵養の促進と生態系の回復を目指します。また、自然の貯留・浸透能力が高まることで、豪雨時の浸水リスク軽減など地域のレジリエンス向上にも寄与します。

2. 流域コンソーシアムの設立とステークホルダーの巻き込み
地域社会における水資源保全を推進するため、周辺の企業や自治体、金融機関、NGOなどを巻き込んだマルチステークホルダーによるコンソーシアムを設立し、流域全体での保全活動と地域のレジリエンスを将来にわたって支える、自立的かつ持続可能な運営基盤の構築を目指します。

3. 普及啓発と全国への波及
地域住民やステークホルダー向けに、水資源をめぐる課題への理解を深めるセミナーやワークショップを定期的に開催します。さらにプロジェクト最終年度には、日本全国の流域保全関係者が集う「全国流域サミット」を開催し、印旛沼をはじめ各地の知見や流域保全の重要性を全国に共有することで、水資源保全の取り組みが全国に広がることを目指しています。

The Coca-Cola Foundationプレジデント カルロス パゴガ 氏 (Carlos Pagoaga)
「自然を活用した解決策は、長期的なレジリエンスの構築に向けた水資源保全に欠かせません。利根川水系・印旛沼流域におけるWWFジャパンの革新的なプロジェクトは、地域社会や産業を支えることを目指しています。本プロジェクトが、日本の他の流域にとっても先進的な事例となることを期待しています」

*1 公益財団法人印旛沼環境基金「沼と流域の状況」第1章「印旛沼の歴史」
https://www.i-kouiki.jp/imbanuma/environment01.html
*2 千葉県印旛農業事務所・千葉県北部林業事務所『第7次 印旛地域農林業振興方針』
https://www.pref.chiba.lg.jp/ap-inba/documents/shinkouhoushin07.pdf
*3 印旛沼流域水循環健全化会議『印旛沼流域水循環健全化計画 第3期行動計画』
https://inba-numa.com/wp/wp-content/uploads/2022/03/dai3kikoudoukeikaku_2022.pdf

■ The Coca-Cola Foundationについて
The Coca?Cola Foundation(TCCF)の使命は、コカ・コーラ社が事業を展開し、またその従業員が生活し働く世界中の地域社会に貢献することです。当財団は、安全な水への持続可能なアクセス、水源保全、リサイクルバリューチェーン、防災・災害対応、経済的繁栄、そして本拠地コミュニティに関わる課題など、複雑なグローバル課題に取り組む革新的なアイデアや団体を支援しています。1984年の設立以来、The Coca?Cola Foundationは、世界的な課題に対応し、測定可能な成果をもたらす変革的な取り組みを支援するため、累計18億米ドル以上の助成金を提供してきました。
TCCFの詳細については、以下ウェブサイトをご覧ください(英語)。
https://www.coca-colacompany.com/about-us/people-and-communities/the-coca-cola-foundation

■ WWFについて
WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。 https://www.wwf.or.jp

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