産地から食卓まで、イベリコハムの背景を紹介
イベリコハムは、イベリア半島にルーツを持つイベリコ豚からつくられる、スペインを代表する食材の一つです。その味わいは、原料となる豚の飼育方法や飼料、製造・熟成の工程など、さまざまな要素によって形づくられます。

発表会では、おいしさを紹介するだけでなく、一つの製品が食卓に届くまでの背景にも焦点を当てました。産地や伝統、品質管理、食品安全、製造工程を追跡できるトレーサビリティについて説明し、イベリコハムを安心して選び、楽しむための情報を伝えました。

当日はイベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)のヘスス・ペレス・アギラル ゼネラルマネージャーが登壇。駐日スペイン大使館からも関係者が出席し、イベリコハムの食文化としての価値や、日本の食文化との親和性について語りました。産地への敬意、時間をかけて食材と向き合う姿勢、細部まで品質を追求する考え方には、両国の食文化に通じるものがあります。

一枚の味わいを左右する、カッティングの技術会場で注目を集めたのは、マスター・ハムカッターのロベルト・ゴンサレス氏による実演です。イベリコハムは、同じ原木でも部位によって脂の入り方や食感、香りが異なります。さらに、切り出す厚さや温度、盛り付け方によっても、口にしたときの印象が変わります。
ゴンサレス氏は原木を前に、それぞれの部位の特徴を説明しながらカッティングを披露しました。参加者は、職人が一枚ずつ切り出す様子を間近で見学。長い時間をかけてつくられたイベリコハムの持ち味を、最後に引き出す技術に触れました。
食べ比べとペアリングで広がる楽しみ方

ガイド付きテイスティングでは、参加者が異なる部位のイベリコハムを食べ比べました。脂のなめらかな口どけ、噛むほどに広がる旨味、後に残る香り。同じ原木から切り出した一枚でも、部位によって異なる表情を持つことが、実際に味わうことで伝わります。

会場では、スペイン産のスパークリングワインや白ワイン、日本酒などとのペアリングも紹介しました。飲み物との組み合わせによって、イベリコハムの塩味や旨味、香りの感じ方が変わることも、試食ならではの発見です。タパスやピンチョスも提供され、料理に取り入れた際の楽しみ方にも触れていただきました。

体験を通じて、食文化としての価値を届けるイベント中にはメディアによる個別取材が行われ、日本市場でのイベリコハムの広がりや、日本の食卓での楽しみ方について意見が交わされました。また、関係者が直接交流する時間も設け、発表会で得た知識や試食の感想を共有しました。
今回の発表会では、製品の情報を聞くだけでなく、職人の技を見て、部位ごとの違いを味わえる場が設けられました。産地や品質への理解と、食べたときの実感。その両方を通じて、イベリコハムの魅力に触れる一日となりました。
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会について
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は1992年に設立され、1999年にスペイン農業・漁業・食料省から農産食品分野の業種間団体として正式に認定されました。畜産事業者と加工・流通事業者で構成される非営利団体です。
関連情報
Awaken Your Iberico Sense
公式サイト:https://ibericosense.jp/
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)
公式サイト:https://iberico.com/









