DM三井製糖、(株)シニアライフクリエイトの全株式取得

掲載日: 2026年09月10日 /提供:DM三井製糖

「食」と「栄養」を社会インフラへ ― 病院・施設・在宅をつなぐシニアニュートリション事業を加速人手不足、物価高騰、超高齢化に真正面から挑み、病院・施設・在宅をつなぐ持続可能な食・栄養の供給基盤づくりへ

2026年9月10日、DM三井製糖株式会社(以下当社)は、高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」などを展開する株式会社シニアライフクリエイト(以下SLC社)の全株式を取得することを決定いたしました。
SLC社は、全国約350のFC店舗(宅配クック123など)を通じて在宅高齢者向けの配食サービスを提供するとともに、高齢者施設向け食材卸事業「特助くん」などを展開しています(※1)
本件により、DM三井グループ(以下当社グループ)が培ってきた栄養・健康領域の知見と、SLC社の食事提供機能および地域に根差した顧客接点を組み合わせ、病院・施設から在宅までをつなぐシニアニュートリション(注1)事業の拡充を目指してまいります。

糖質研究と栄養療法で培った医療・福祉領域の基盤

当社は、中期経営計画「DM三井グループ2.0 ~変革による価値創造、次の成長ステージへ~」において、砂糖事業で創出した経営資源を成長領域であるライフ・エナジー事業へ戦略的に再配分する方針を掲げています。その重点領域の一つであるシニアニュートリション領域において、当社グループは、砂糖事業を基盤に長年にわたり糖質の基礎・応用研究を積み重ね、医療分野で使用される病態別製品にも糖質素材を活用してきました。
また、同領域ではグループ会社であるニュートリー株式会社(以下ニュートリー)が中核的な役割を担っています。ニュートリーは1963年の設立以来、栄養療法の専門メーカーとして、病院・介護福祉施設向けに嚥下サポート食品、栄養素補給食品、流動食の開発・製造・販売を展開してきました。さらに、関連学会や有識者、業界団体との連携を通じて、臨床現場の課題を製品開発や栄養提案に反映し、栄養療法の発展に取り組んできました。
こうした研究開発、商品開発、そして医療・福祉領域における事業基盤の蓄積を背景に、当社グループはシニアニュートリションを中期経営計画における成長領域の一つに位置付けています。今回の株式取得は、これまで培ってきた専門性と事業基盤を病院・施設から在宅へと広げ、シニアニュートリション事業のさらなる拡大を目指すものです。

なぜ今、この領域に挑むのか ― 高齢化と低栄養、退院後支援という社会課題

日本では、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に向け、高齢化がさらに進むことが見込まれています(※2)。医療・介護の現場では、働き手不足に加え、食材費やエネルギー費、物流費の上昇が同時に進行しています。給食サービスにおいても、「食材費の高騰」「人手不足」が大きな課題となっており、限られた人員とコストの中で、必要な食事と栄養を安定的に届け続ける体制づくりが求められています。
また、入院中の栄養管理も重要な課題です。国内の高齢入院患者を対象とした研究では、約半数が「低栄養または低栄養リスク」の状態にあることが報告されています(※3)。低栄養や栄養摂取不足、活動量の低下は身体機能や嚥下機能の低下につながり、退院後のフレイル(注2)やADL(日常生活動作)の低下を招く要因となります。さらに、こうした状態は再入院や要介護化のリスクを高め、国民医療費や社会保障費の増加にもつながる可能性があります。
これらの社会課題に対応するためには、入院中から一人ひとりの病態や栄養状態に応じた適切な栄養管理を行うとともに、退院後も地域の中で継続的に栄養管理を支える仕組みを構築することが重要です。病院・施設・在宅を切れ目なくつなぐ栄養支援体制への期待は、今後ますます高まるものと考えています。

シニアライフクリエイトとのシナジー ― 2つの連携で「病院から在宅まで」をつなぐ ―

1. 在宅接点 × 栄養管理の継続
2040年に向け、75歳以上の救急搬送は2020年比で36%増、85歳以上では75%増が見込まれる一方で(※4)、入院病床数の減少も予想されており、退院後の生活を地域で支える重要性はさらに高まると考えられます。SLC社は、「宅配クック123」全国約350のFC店舗を通じて、約11.5万人の在宅高齢者との接点を有しています(※1)
当社グループが有する病院との接点や、ニュートリーが培ってきた栄養療法の知見と、SLC社の地域ネットワークを組み合わせることで、医療・介護従事者とも連携しながら、退院後も在宅で適切な栄養管理を継続できる支援体制づくりに貢献してまいります。
2. 病院・施設 × 商品企画・栄養提案
SLC社が有する商品企画や供給力と、当社、ニュートリーが培ってきた医療・福祉領域での知見やノウハウを組み合わせることで、病院や介護福祉施設の多様なニーズに応える商品・サービスの開発を推進してまいります。
また、当社グループが管理栄養士をはじめとする医療・福祉従事者との学会活動や有識者との連携を通じて培ってきた知見を活かし、個々の病態や栄養状態に応じた栄養提案の充実を図ります。さらに、医療現場の声を商品・サービスへ反映することで、人手不足やコスト上昇、給食運営負荷の増大など、医療・介護現場が抱える課題の解決にも貢献してまいります。

目指す姿 ― 病院・施設・在宅まで、途切れない栄養管理で社会課題の解決へ

今回の株式取得により、当社グループが医療・福祉領域で培ってきた専門的な栄養提案力と、SLC社が有する商品企画力や地域に根差した顧客接点を組み合わせ、入院中の栄養管理から退院後の施設や在宅まで、切れ目なくつながる栄養支援の実現を目指します。
また、病院・施設・在宅の各現場で得られる知見を相互に活用しながら、一人ひとりの状態や生活環境に応じた栄養支援を継続することで、低栄養やフレイルといった社会課題の解決と、生活機能や自立の維持・向上に貢献してまいります。
このような当社グループのこうした取り組みを通じて、企業理念である「姿かたちを変えながら一生に寄り添い、幸せの時を広げる。」の実現を目指すとともに、健康寿命の延伸や・ADL・QOL(Quality of Life)の向上、さらには国民医療費・社会保障費の負担増加の抑制にも貢献してまいります。

本件に関する当社の適時開示は、当社IRページをご覧ください。

【出典】※1 SLC社提供資料(FC351店舗、在宅高齢者約11.5万人、施設・病院約1,300施設)※2 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」※3 Maeda K, et al. Nutrients. 2020;12(1):70.(65歳以上の入院患者8,768人を対象)※4 厚生労働省「新たな地域医療構想を通じて目指すべき医療について」
【注記】
※注1 「シニアニュートリション」とは、高齢者一人ひとりの健康状態や生活環境に応じ、適切な「食」と「栄養」を通じて、健康の回復・ADL維持や健やかな生活を支えるという考え方です。当社グループは、医療・介護領域で培ってきた栄養療法の知見を活かし、病院・介護福祉施設から在宅まで、高齢者の生活を幅広く支えることを目指しています。
※注2 「フレイル」は、加齢や病気などにより心身の活力が低下し、健康な状態と要介護状態の間にある虚弱な状態を指します。

株式会社シニアライフクリエイト 会社概要

高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」を全国で展開。約350の加盟店舗と在宅高齢者との日常接点、施設向け食材卸「特助くん」などを通じ、在宅から施設まで高齢者の食と暮らしを支える事業基盤を有しています。

■会社名 :株式会社シニアライフクリエイト
■所在地 :東京都品川区勝島一丁目6番22号
■代表者 :代表取締役社長 高橋 洋
■設 立 :2023年8月3日
■資本金 :50 百万円
■売上高 :15,758 百万円(2026年2月期)
■主な事業 :高齢者専門宅配弁当(宅配クック123:全国約350店舗)2026年6月末時点
高齢者施設向け食材卸事業(特助くん:取引先病院及び施設数約1,300)2026年6月末時点

DM三井製糖株式会社 会社概要

DM三井製糖は、「姿かたちを変えながら一生に寄り添い、幸せの時を広げる。」を企業理念に掲げ、ニュートリーなどを通じて「栄養と健康」に貢献し、事業ポートフォリオの変革を進めています。特に、ライフ・エナジー事業を成長領域の一翼と位置づけ、若年層からシニア層までそれぞれの世代に合った形で商品とサービスを提供する“Nutrition By Life Stage”を実現するべく活動を展開しています。

■会社名 :DM三井製糖株式会社
■本店所在地 :東京都港区芝五丁目26番16号
■代表者 :代表取締役社長 森本 卓
■設 立 :1947年9月4日
■上場証券取引所 :東京証券取引所プライム市場
■連結売上高 :1,801 億円(2026年 3月期)
■主な事業 :精製糖、砂糖関連商品及び機能性食品の製造・販売並びに不動産
■公式サイト :https://www.msdm-hd.com/

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