OYASAI、農林水産省「フードテックビジネス実証・実装事業」に採択

掲載日: 2026年09月02日 /提供:OYASAI

“苗の安定供給”を起点に、街に分散する植物工場をつなぐ新たなバリューチェーン構築へ

OYASAI株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:國村隼太)は、農林水産省の令和7年度補正予算「フードテックビジネス実証・実装事業」において、当社が提案する「安定苗供給による分散型植物工場バリューチェーン構築実証事業」が採択されたことをお知らせいたします。

2026年7月10日に公表された採択事業は全11件で、OYASAIはその一つとして選定されました。

本実証では、植物工場の生産性・安定性を左右する「苗」に着目。高品質な苗を安定的に供給する仕組みを構築するとともに、街中に点在する小型植物工場をつなぎ、分散型の農業生産ネットワークとして成立させるためのバリューチェーン構築を進めます。

「植物工場を大きくする」から、「小さく分散し、つなぐ」へ


OYASAI FARM

気候変動による農作物への影響や、農業従事者の減少など、日本の農業を取り巻く環境は大きく変化しています。
こうした中、天候などの外部環境に左右されにくく、安定した生産を可能にする植物工場への期待が高まっています。
一方で、植物工場というと、大規模な建物や多額の設備投資を必要とする施設が一般的です。
OYASAIが目指しているのは、それとは異なるアプローチです。
「世界最小の畑を、街にインストールする。」
オフィスや飲食店、商業施設、福祉施設など、これまで農業とは無縁だった街の空間に、小型の水耕栽培ユニットを分散配置する。
一つひとつは小さな生産拠点でも、それらを街中に増やし、共通の仕組みでつなぐことで、街そのものを一つの農場のように機能させる「分散型植物工場」の構築を目指しています。

分散型植物工場のボトルネックとなる「苗」


分散型植物工場のボトルネックとなる苗について

植物工場では、LEDや温度、養液などの栽培環境をコントロールすることができます。
しかし、生産のスタート地点となる「苗」そのものの品質や供給が不安定であれば、その後の生育や収穫量、生産計画にも影響します。
特に植物工場が街中に分散していくほど、それぞれの拠点でゼロから育苗を行うことは、設備・人材・管理コストの面で大きな負担となります。

そこで今回の実証では、
- 「高品質な苗を安定的につくる」
- 「各地の栽培拠点へ供給する」
- 「各拠点で安定して育てる」
- 「生産・運用データを蓄積する」

という一連の仕組みを構築。
苗の安定供給を共通インフラとすることで、各地に分散した植物工場を一つの生産ネットワークとしてつないでいきます。

採択事業

「安定苗供給による分散型植物工場バリューチェーン構築実証事業」
今回の実証では、OYASAIがこれまで水耕栽培ユニット「OYASAI FARM」の開発・導入を通じて蓄積してきた栽培・運用ノウハウを活用しながら、主に以下のモデル構築・検証を進めていきます。
高品質な苗を安定的に生産・供給する仕組みの構築分散した植物工場に対する苗供給モデルの検証栽培拠点間の生産・運用フローの標準化分散型植物工場を一つのバリューチェーンとして成立させる事業モデルの検証将来的な多拠点展開・社会実装に向けたモデル構築

農林水産省が進める「フードテックの社会実装」

「フードテックビジネス実証・実装事業」は、単なる研究開発や設備導入ではなく、フードテックを活用した技術を実際のビジネスとして実証・実装することを目的とした事業です。
農林水産省の事業では、フードテック技術の事業化を支援し、その成果を横展開することによって、多様な食の需要への対応、食に関する社会課題の解決、食品産業の国際競争力強化につながる新たなビジネスの創出を目指しています。
今回発表された採択事業は11件。アップサイクル、AI、農産物流通、代替タンパク、循環型農業資材、食品輸出など幅広いフードテック領域の事業が選定され、その中でOYASAIは「分散型植物工場×苗供給」をテーマとして採択されています。

OYASAIが目指すのは、「農業を特別な場所から解放する」こと








OYASAIはこれまで、都市の遊休スペースを活用した水耕栽培・植物工場の社会実装を進めてきました。
大規模な農地や巨大な植物工場を新たにつくるのではなく、
- オフィスの一角。
- レストランの店内。
- 商業施設。
- 福祉施設。
- 学校。

そうした日常の中にある小さな空間を、生産拠点へと変えていく。
一つひとつの生産拠点を小さくすることで、植物工場への参入ハードルを下げ、街中に生産拠点を増やす。
さらに今回の実証によって「苗」という共通基盤を整備し、それぞれの生産拠点をつないでいくことで、植物工場を“設備”から“分散型の農業インフラ”へ進化させることを目指します。

代表取締役 國村隼太 コメント


OYASAI株式会社 代表取締役 國村 隼太

私たちはこれまで、「世界最小の畑を街にインストールする」という考えのもと、植物工場を巨大化するのではなく、小さく分散させていく取り組みを続けてきました。
一方で、拠点が増えていくほど、安定した生産を支える共通基盤が必要になります。その重要な一つが「苗」です。
今回の実証を通じて、苗の生産から各地での栽培までを一つの仕組みとしてつなぎ、小さな植物工場が街中に広がっていける新しい農業モデルをつくっていきたいと考えています。
将来的には、街の中に点在するOYASAI FARMが一つの生産ネットワークとなり、地域の食料生産を支えるインフラへ成長させていきます。

これまでの農林水産省・フードテック領域での取り組み


農林水産省主催「FOODTECH Meetup 2026」に登壇するOYASAI代表國村 隼太

OYASAIはこれまでにも、農林水産省主催「FOODTECH Meetup 2026」への登壇や、フードテック官民協議会での事業発表・展示などを通じ、分散型植物工場の社会実装について発信してきました。
今回の採択を一つの節目として、実証を通じて得られるデータや知見を事業へ反映し、分散型植物工場の社会実装をさらに加速してまいります。
今後、実証の進捗および成果についても順次発表していく予定です。

OYASAI株式会社について

OYASAI株式会社は、「世界最小の畑を街にインストールする。」を掲げ、都市の空きスペースを農業生産拠点へ変える水耕栽培・分散型植物工場事業を展開しています。
植物工場を一部の大規模施設だけのものではなく、オフィス、飲食店、商業施設、福祉施設など、あらゆる場所に設置できる身近な農業インフラへ。
水耕栽培ユニット「OYASAI FARM」の開発・提供をはじめ、栽培支援、農福連携などを通じ、新しい都市農業の社会実装を進めています。

社名:OYASAI株式会社
福岡オフィス:福岡県福岡市中央区大名2丁目6-11 Fukuoka Growth Next -3F
東京オフィス:〒141-0001 東京都品川区北品川5-5-15 大崎ブライトコア SHIP -4F
沖縄オフィス:〒904-0004 沖縄県沖縄市中央1丁目7-8 Koza Startup Arcade
代表取締役:國村 隼太
設立:2025年4月
事業内容:AI搭載型スマート栽培ユニットの開発、地産地消型スマート菜園の社会実装
URL:https://oyasai-japan.jp/

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