佐渡市で持続可能な農業を伝える「田んぼの生きもの調査オンライン交流会」を開催

掲載日: 2026年08月07日 /提供:パルシステム生活協同組合連合会

急斜面の棚田とビオトープでドジョウやヤゴなど30種以上の生きものを確認

パルシステム生活協同組合連合会(所在地:東京都新宿区、理事長:渋澤 温之)は8月1日(土)、佐渡農業協同組合(所在地:新潟県佐渡市、永井充経営管理委員会会長、以下JA佐渡)と連携し、「田んぼの生きもの調査オンライン交流会」を開催しました。22アカウントが参加し、現地中継を通じて環境保全型農業の現場や生息する多様な生きものへの理解を深めました。


オンライン配信のようす

トキと共生する佐渡の棚田とビオトープの役割をオンライン体験
交流会は8月1日(土)9時から、新潟県佐渡市片野尾地区の標高約180mに位置する棚田とビオトープをオンラインでつなぎ開催しました。
配信では、現地の子どもたちによる生きもの調査の報告をはじめ、佐渡の棚田やビオトープの役割、化学合成農薬や化学合成肥料を減らしたエコ・チャレンジ栽培のコシヒカリである「トキを育むお米」の特徴や生産背景が紹介されました。

現地の生きもの調査

急斜面の棚田が育む生きものを30種類以上確認
佐渡市片野尾地区は、海を見下ろす丘の上に棚田が広がる地域です。片野尾地区の棚田は、形や大きさがさまざまで急斜面のため機械化・効率化が難しく、年4、5回の草刈りは重労働です。生産者は厳しい環境のもと、農薬や化学肥料の使用を減らした特別栽培基準で米を栽培しています。周辺には、トキの餌場として、山からの冷たい湧き水が流れるビオトープを設けています。

調査では、化学合成農薬を減らした効果として、トキの大好物であるドジョウをはじめ、ゲンゴロウやヤゴなどの水生昆虫を中心に30種類以上の生きものの生息が確認できました。産地が生物多様性を守りながら米生産を継続する成果を、利用者に伝える機会となりました。

ドジョウやおたまじゃくし

次世代へ豊かな自然と食を引き継ぐ
交流会でJA佐渡の山田職員は「トキは日中はあまり飛ばず朝夕に姿を見せます。餌取りがあまり上手くなく、田んぼをつついて偶然当たったものを食べる不器用な鳥です」と話し、トキを育む環境を地域全体で守っていることを紹介しました。生産者の神蔵さんは「今回は豊富な生きものを紹介できました。米作りの苦労はありますが、多くの皆さんにトキを育む米作りを知ってほしいです」と語り交流会を締めくくりました。
食の安定供給に向けた「田んぼの生きもの調査」
日本の農業は、生産者の高齢化や気候変動による異常気象の増加などを背景に、将来の食料安定供給にリスクを抱えています。パルシステムは、日本各地の農漁村が健全に維持され、豊かな自然と文化が未来の世代へ継承されることを農産事業の大きな目的に掲げています。

その一環として、利用者が生産者との交流を通じて田んぼの生物多様性を知り、生きものとの共存を確認しながら米作りと地域環境の調和を実感できるよう、「田んぼの生きもの調査」を20年以上にわたり継続しています。利用者に向けて産地の環境保全型農業を“見える化”し、体験による農業関係人口を増やし、持続可能な農業環境を構築することを目指しています。

パルシステムはこれからも、「田んぼの生きもの調査」を通じて利用者が環境保全型農業を体験し、生産者と交流する機会を提供することで、持続可能な農業環境の構築を目指していきます。
【関連ページ】
パルシステムの産直のこと>生きものとの約束

パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 ラクアス東新宿、理事長:渋澤温之
12会員・統一事業システム利用会員総事業高2,689.6億円/組合員総数177.0万人(2026年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/

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