イカついガタイに、Tシャツでは隠しきれない色鮮やかなタトゥー。一見近寄りがたいその風貌の奥には、誰よりも熱く、誰よりも誠実なラーメンへの想いがある。
鈴木貴宏氏、ラーメン職人歴25年。同一企業での最高勤務年数は17年。
この夏、8月3日に東京・自由が丘で、自身初となる「かんむり家」をオープンさせる。
誰もが知る有名店で厨房に立ち続け、店長として複数の店舗をまとめ上げてきた実力者。そんな鈴木氏が、25年目にして初めて「完全オリジナル」に挑む。
これは、その挑戦に至るまでのストーリーである。

鈴木氏

かんむり家のラーメン
上京して出会った感動の一杯。人生を変えたカウンター越しの一言
「生まれ育ったのは山形だったし、上京したてのガキが有名なラーメン屋なんて知らないでしょ。だから、当時よく通っていた店の人に『うちで働きなよ』と声をかけてもらっても、『小遣い稼ぎでもするか』くらいにしか思ってなかったですよ」軽い気持ちで受けたその誘い。しかし声をかけてくれた瞬間、鈴木氏の人生は大きく変わる。
鈴木氏の物語は、山形から始まる。
学生時代は単車を乗り回し、仲間とつるむ日々。「あの頃は喧嘩か女しかなかった」と笑いながら振り返るが、話を聞いていると、当時から仲間や先輩に慕われていたエピソードがちらほらと顔を出す。
高校卒業後は、美容師の専門学校に入るために上京。当時、明確な将来の夢と呼べるものはなかったが、ファッションや髪型にはこだわりがあり、美容師への道を選んだ。
専門学校を経て無事に就職できたものの、見習いの給料だけで東京の一人暮らしを支えるのは厳しく、入社当初はしばらく両親からの仕送りに頼らざるを得なかった。
「もちろん情けなかったし、悔しかったですよ。朝も晩も飯を食わずにアシスタントをやってましたが、それでも仕送りに頼らざるを得なかったんで。
休みの前日くらいは多少贅沢してやろう、と、とあるラーメン屋に入ったんです。そのラーメンが美味しくて美味しくて。思わず厨房の人に言ったんですよ。『ここのラーメン、本当に美味しいね!』って」
その日から、鈴木氏はその店に通いはじめる。いつもの厨房の人も「おつかれさん」と、いつものラーメンを出してくれるようになった。ちょいちょい交わす会話の中で、安月給であることは、たぶんバレていたのだろう。
いつのことだったか。鈴木氏はこう声をかけられた。
「兄ちゃん、うちで働いたら?」
それがラーメン人生を始めるきっかけとなる。
中野区にある野方ホープ本店。この後、大きな出会いが待っていた。
■小遣い稼ぎで始めたバイト。野方ホープ 小栗社長との出会い
鈴木氏は、中野区にある野方ホープ本店で働きはじめる。厨房の先輩たちにラーメンのいろはを教わる。その中に自分の母親くらいの年齢の小柄な女性がいた。この人が野方ホープの小栗社長だった。「美容師からラーメン屋になったわけなんで、最初の頃は本当に失敗も多かったんです。でも小栗社長は笑って『あんたって、本当バカだね~!』といつも可愛がってくれて。
当時の野方ホープは、すでに何店舗も拡大していて、実際はすごい社長さんだったんですけど、そんなの微塵も感じさせない人柄で。
今思えばありえないというか、贅沢な経験してたんだなと思います。」
小栗社長は「他県の人たちにも野方ホープのラーメンを食べてもらたい」と、地方でイベントを開催することも多く、そのメンバーの一人として鈴木氏を同行させていた。社長の考え方、ラーメン屋としてのこだわりを学ぶ中で、鈴木氏はこの世界に魅了されていく。
「数年修行しながら働かせてもらったんですが、社長が亡くなったのは大きかったですね。それからは体制も味も変わってしまって。経営陣からすると継続させるための施策だったんだなと、今ならわかりますが、その当時は自分もまだ若くて。考えた末に、次のステップに移ることにしたんです」
野方ホープを離れた後は、味噌ラーメンで知られる有名店へ。勤めた4年半のあいだに実力を認められ、1店舗、さらに2店舗目と、責任者を任されるまでになった。
「人気のあるラーメン屋でしたし、そこの代表にも可愛がってもらいましたね。自分も全力で挑みました。でも、本音を言えば、自分がやりたい味ではなかったんです。
当時、店から数軒先のラーメン屋に、仕事終わりでよく通っていて。口には出さなかったけど『いつか、こういうラーメンを作りたい』とずっと思ってました。それが、家系だったんです」
■「たかちゃん、うちに来ないか?」カウンター越し、2度目のスカウト
東京都内に数多くの店舗を構える、有名ラーメン企業。複数のブランドにはそれぞれ根強いファンがつき、新店ができれば「どこで情報を得たのか」と思うほど、オープン初日から行列ができる。
鈴木氏が週2のペースで通っていたのは、そのグループの家系ラーメン店だった。
自身が任されていた店から、わずか2軒先。店長とも自然と親しくなっていた。
「同じ店長という立場で、仕事の進め方や考え方、悩みまで共有していたので、信頼できる間柄でしたね。そんなある時、『たかちゃん、俺、半年で店長にするから、うちに来ないか?』と言ってくれて。条件より、その人の気持ちがすごく嬉しくて、考えた末に、その企業に入ることになりました」
人生で2度目のスカウト。しかも、2度ともカウンター越しだった。
ここから、鈴木氏の17年に及ぶ家系ラーメン道が始まる。
■入社4ヶ月で店長へ。期待されるがゆえの挫折
有名ラーメン企業に転職後、鈴木氏はわずか4ヶ月で店長に任命される。ラーメン屋の経験はあるものの、家系未経験の鈴木氏は、従業員からバッシングを受けることもあった。店の責任者としてまとめ上げる立場。最初の頃は営業後に家に帰り、タオルで麺揚げの練習をしたりした。その変化を見て、従業員たちとの壁は無くなっていった。
その後はエリアマネージャー、さらには独立支援の業務も託され、会社にとって欠かせない人材へと成長していった。
「一番大きかったのは、店名やメニュー構成まで、自分にすべて託してもらってオープンした店舗があるんですよ。行列もできたし、2店舗目も出店しました。
ただ、背負った責任は当時の自分には大きすぎて、精神的に迷いが出た時期があった。会社に迷惑をかけてしまったこともあります。結局、エリアマネージャー職は降格。手元に残ったのは2店舗目の店長業務だけで、そこで初めての挫折を味わいました。
でも、あの挫折は味わってよかった。というより、味わうべきだったと、今なら思えます」
その後、託されていた店舗は企業のメインブランドへと屋号を変え、一から立て直しを図ることになる。鈴木氏はそこから5年間、初心を取り戻すように、全力で店舗運営に向き合った。
「職を探さなくても、相手から声をかけてもらえた。それが、どれほどありがたいことか。必要とされ続けることが、どれほどすごいことなのか。あの挫折を味わって初めて、身に染みて感じましたね」
■17年守り続けた味から「降りる」。自由という選択肢へ
「企業に属する社員がやることは、店を守る、味を守る。そこにベースがあるものを、質を落とさずに維持していくことじゃないですか。誰かが作り上げた完成品をそのまま守り抜く。その中で学んだことは本当にたくさんあったし、店長歴17年、マネージャー職5年という、誇れる証もいただいたと思ってます。でも結局、企業にいる限り、答えは用意されているんですよね。だから、自分の裁量だけですべてを決めて、答えを自分で見つけにいく『独立』という道に進もうと思いました。
不安もあります。でも、今まで味の決定権なんて持ったことがなかったわけで。タレひとつ、これまでは会社から支給されたものを使っていたけど、これからは全部自分で考えなきゃいけない。初めての自由。苦労もあるだろうけど、楽しいんじゃないかな、ってね。
それに、25年間ずっと、呼ばれて動いてきた人生だったんで。今度は自分の手で、人を集めたいと思ってます」
最後に、この先の計画を尋ねると、鈴木氏は少し照れたように笑ってこう答えた。
「叶うとしたら、いつか息子と店をやりたい。小さくたっていい。みんなでやれたら、それが一番いいなって思うんです」
■2026年8月3日(月)自由が丘に「かんむり家」オープン!

特製らーめんがオススメ
「独立決めてから、繋ぎとして働いていた店のオーナーが業務委託だって聞いてびっくりしました。それでトラスト方式に興味を持って、担当者に繋いでもらったんです。初期投資もなく、自分の店が持てるなんて普通ありえないですからね。」
2026年8月、鈴木氏は自身のラーメン店「かんむり家」をオープンさせる。誰かが決めたメニューや材料ではなく、25年の経験から完成した完全オリジナルの店だ。
オープン当日は、ぜひ多くの人に自身の食べてもらいたいとのことで、お得な特典をご用意。
8月3日(月) 永久トッピングパスポート 300枚 配布
8月4日(火)・5日(水) ライスサービス券配布(次回ご利用可)
8月6日(木)・7日(金) 味玉サービス券配布(次回ご利用可)
いずれも枚数に限りがございます。ぜひお早めにお越しください。
■店舗概要
店名 :横浜家系×九州豚骨 かんむり家
店舗住所 :〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1丁目11-2
営業時間 :2026年9月まで11:00~22:00、10月以降は11:00~4:00
■株式会社ムジャキフーズについて
設立 :1997年3月
代表者 :代表取締役社長 田代隼朗
所在地 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー17階
資本金 :1億円
事業内容:繁盛店店主の輩出・育成
繁盛店育成の業務委託による店舗展開
トラスト方式のサポート及びコンサルティング
ムジャキフーズ公式WEBサイト:https://www.mujaki-foods.com/
開業支援サービス「トラナビ」 公式サイト:https://trust-navi.com#prkanmuri









