東京栄養サミット2021(ハイレベル・セッション)の結果概要

掲載日: 2021年12月07日 /提供:外務省

スピーチをする岸田総理大臣の様子

保健・医療

東京栄養サミット2021(ハイレベル・セッション)の結果概要

令和3年12月7日

  1. 東京栄養サミット2021は、栄養改善に向け国際社会が取り組むべき方向性を示すとともに、幅広いステークホルダーによる政策・資金コミットメント(政策・資金の意図表明)の発表により具体的な行動を促進し、世界の栄養改善に貢献することを目的に開催されました。会合初日のハイレベル・セッションには、フェリックス・アントワン・チセケディ・チロンボ・コンゴ民主共和国大統領、シェイク・ハシナ・バングラデシュ人民共和国首相、タウル・マタン・ルアク・東ティモール民主共和国首相等約30か国の首脳級及び閣僚級等やアントニオ・グテーレス国連事務総長、デイビッド・マルパス世銀総裁及びテドロス・アダノムWHO事務局長等国際機関の長のほか、ビル&メリンダ・ゲイツ財団等市民社会や企業、学術界の代表等合計50以上の参加を得ました。多くの参加者から、「新型コロナウイルスにより一層悪化している栄養問題の解決に向け、今が重要な時期」、「日本による時宜を得た東京栄養サミットの開催に感謝」といった発言がありました。
  2. 岸田総理大臣からは、成長を妨げる栄養不足と、生活習慣病を引き起こす栄養過多の「栄養不良の二重負荷」の問題が世界共有の課題となっており、さらに、新型コロナ感染症により、特に子供の栄養状況が一層悪化している旨述べ、今後3年間で3,000億円、28億ドル以上の栄養に関する支援を行うことを表明しました。また、新型コロナ克服のために、岸田総理大臣は、特に喫緊のワクチン需要があるアフリカに対し、国際機関などと調整の上、1,000万回分を目処としてワクチン供与を行う旨述べました。
  3. 林外務大臣からは、今回の栄養サミットでは、(1)栄養とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ、(2)安全で持続可能かつ健康的な食料システム、(3)脆弱な状況下における栄養不良対策、(4)データに基づく説明責任、(5)栄養のための資金調達の5つのテーマを中心に議論を行うことに加え、先進国・途上国双方の政府、民間企業、市民社会、学術界を含む全ての関係者が一致団結してこの重要な課題に取り組む必要性を述べました。また、閉会セッションでは、参加者からのコミットメントに謝意を表した上で、栄養不良を改善し、世界が抱える課題を解決するためには、それぞれが自らのコミットメントを着実に実行していく必要がある旨述べました。
  4. 本日のハイレベル・セッションでは、各国政府、国際機関、民間企業、市民社会、学術界を始めとする幅広いステークホルダーから、政策・資金コミットメントが表明されました。7日現在で、66か国及び19企業を含む148のステークホルダーから300以上のコミットメントが提出され、約270億ドルの栄養関連の資金拠出が表明されました。

[参考1]ロンドン会合(2013)

39か国、19企業を含む90のステークホルダーがコミットメントを表明。合計41.5億ドルの栄養関連の新規の資金拠出を表明。

[参考2]

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挨拶をする林外務大臣の様子

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