本取り組みは、アパレルや雑貨といった商材を対象に、トラック輸送に依存していた従来の物流体制を見直し、海運モーダルシフトを推進するものです。製品分野では互いに競合関係にある3商社が「物流は協調する領域」と位置づけ、中国から輸入される関東向け貨物を下関港に集約し、首都圏の中継地点までの幹線輸送で「共同輸送」を実施しております。
2025年3月のアライアンス結成から2026年2月までの1年間、幹線輸送の大部分を関光ロジNEXTグループの東京九州フェリー(新門司港→横須賀港)が担う複合一貫輸送にて展開しました。このフェリーを利用したトレーラー輸送の実績により、従来の10トントラックによる長距離陸送と比較して、CO2排出量を71%削減(削減量149.5t-CO2)し、トラックドライバーの運転時間を85.7%削減することに成功しました。

■ 受賞の評価ポイント
今回の受賞に際し、以下の点が「事業者間連携のモデルケース」として高く評価されました。
●競合関係にある3社が「物流は協調領域」と捉え、事業者間連携による共同輸送を実現した点。
●下関港のコンパクトな特性を活かして、貨物集約によって安定したトレーラー単位の輸送を成立させるための実務的な工夫がなされた点。
●当日通関を行った貨物が近接する新門司港からのフェリー乗船を可能とした運用設計により、リードタイムを変えることなく海上モーダルシフトの実効性を大きく高め、結果としてCO2排出量や運転時間の大幅削減につながった点。
■ 今後の展望
本取り組みを通じた幹線における「共同輸送」の成功は、持続可能な物流構築に向けた重要な第一歩と位置付けております。今後は、中継地点の経由を省き、最終納品先へダイレクトにお届けする「共同配送」という、より高度な効率化を目指しております。
そのために、賛同いただける荷主様へ本アライアンスへの参画を呼びかけ、共同輸送の輪を拡大し、貨物量の安定を図るとともに、納品先である小売企業様と連携を深め、中継レスの配送を実現することで、よりシームレスな環境負荷低減を目指した物流体制を追求してまいります。
※1 経済産業省・国土交通省による「物流分野のCO2排出量に関する算定方法ガイドライン」の計算方法に基づく従来トンキロで単位あたりのCO2排出量:陸送部分216(g-CO2/t-km)、海上部分43(g-CO2/t-km) として計算。
豊島株式会社1841年の創業以来、180年を超える歴史を礎に、グローバルな原料調達から最終製品の企画・生産管理・納品まで、ライフスタイル産業のサプライチェーンを総合的に担っています。様々なニーズに寄り添うため、事業領域を雑貨・コスメ・食品へと拡大。サステナブルプロジェクトの推進に加え、多種多様な連携による価値創造や、テクノロジーを活用した新たな価値提案にも注力しています。2019年より掲げるステートメント「MY WILL(マイ ウィル)」のもと、持続可能なライフスタイルの実現に向けて挑戦を続けています。
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