オイシックスのCVC「Future Food Fund」食品残渣×独自のAI技術を駆使して”うま藻”を育てる「AlgaleX」に投資実行

掲載日: 2026年07月10日 /提供:オイシックス

~様々な分野活用が可能な藻類の培養技術で、豊かな食卓と環境課題の解決に期待~

 食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス株式会社の投資子会社Future Food Fund株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:松本 浩平、以下 Future Food Fund)が運営するフード・アグリ領域に特化したCVCファンド「Future Food Fund 2号」 (※1)は、食品残渣×独自のAI技術を駆使して”うま藻”などの藻類を育てる 株式会社AlgaleX(本社:沖縄県うるま市、代表取締役:高田 大地、以下 AlgaleX)へ、2026年5月末に新規投資を実行いたしました。
 本件は、Future Food Fundにおける第41号投資案件となり、今後も食・農の領域でチャレンジするスタートアップ企業へ、更なる投資を行ってまいります。(※1: Future Food Fund 2号投資事業有限責任組合)



■出資の背景について
 世界的に水産物の需要が高まることを背景に、天然水産資源の枯渇が深刻な社会課題となっています。特に、養殖魚の飼料や健康食品の原料となる「魚油・魚粉」は天然の小魚に大きく依存しており、将来的な「魚油・魚粉」の供給不足や価格高騰などのリスクが懸念されています。
 AlgaleXは、独自のAI環境制御技術「Touji-24」を開発し、成分の変動が大きく扱いが難しい未利用の食品残渣(現在は泡盛粕など)を、藻を培養するための栄養源(培地)として活用することに成功しました。この技術により、DHAを豊富に含む微細藻類(オーランチオキトリウム)を安定的に発酵・培養し、魚特有の生臭さがなく、水銀フリーで豊かな「うま味」を持つ次世代DHA素材”うま藻”の開発・生産を実現しています。この”うま藻”は養殖の飼料にも活用できるため、現在養殖飼料として使用している小魚の代替として期待されています。また、食用としてはすでに製品化がすすんでいます。
 我々が生きていくうえで必要な栄養素であるDHAは主に魚から摂取する必要がありますが、共働き世帯が増加する現代において、調理に手間のかかる魚料理を日常的に食卓へ並べるハードルは高まっています。また、魚が苦手なお子さまや、サプリメントでの摂取に課題を感じる層も少なくありません。
 “うま藻”は旨味成分が強く、粉末で手軽に様々な料理に活用しやすいため、普段の料理に使用することで、毎日の食事で手軽に、かつ美味しくDHAを摂取できるようになります。この安心・安全な食品原料としての価値は高く評価され、すでにミシュラン星付きレストランや高級小売店での採用実績もあり、製品としての価値づくりを着実に積み上げています。

■今後の展望、期待感について
 AlgaleXは、将来的な「養殖飼料」としての藻の活用についても開発をすすめています。
 近年拡大している水産養殖において、魚を育てるためにはDHAが不可欠であり、現状はその多くを天然の小魚に依存しています。つまり、天然小魚の代替となるDHA供給源を確保しなければ、本当の意味で水産資源を次世代へサステナブルに繋ぐことはできません。AlgaleXはこの”うま藻”がDHA供給源の代替として活用される為の研究をすすめています。
 今後、AlgaleXの培養技術を用いて製造量をスケールさせ、安価に生産できる体制が確立されることで、巨大な養殖飼料市場の課題解決に大きく貢献できると期待しています。
 Future Food Fundは今後、オイシックスをはじめとするリミテッドパートナーと共に、AlgaleXの”うま藻”を活用した共同商品開発や販路拡大などの事業共創を強力にサポートしてまいります。


【株式会社AlgaleXにについて】本社:沖縄県うるま市
代表者: 代表取締役 高田 大地
会社HP:https://umamo.jp/pages/about-algalex
事業内容:食品残渣×先端AI技術を駆使して“藻”を育てる藻の農家。栄養の原点である藻を、世界で初めて“美味しく”育てることに成功・特許化。DHAとうま味が豊富なことから「うま藻」と名付け国内外のレストランを中心に販売中。海の栄養の起源である藻を育み、海洋資源の取り合いに歯止めを掛けることを狙っています。





代表取締役 高田 大地 氏 コメント 前職の大手総合商社にて、私は養殖の現場を見てきました。
養殖魚は、南米から運ばれてくる天然魚を食べて育ちます。この産業は、天然魚に含まれる“タンパク”や“DHA”といった「天然の栄養」を消費することで成立し、日本だけでなく世界中が、その南米の栄養を取り合っているのが実態です。そこに大きな矛盾を感じ、栄養を取り合うのではなく、作り出すことが解になると信じて、5年前にAlgaleXを立ち上げました。
 ようやくそれが形となり始め、出資という形で今回ご評価頂けましたこと、大変光栄に思います。この資金で、栄養がめぐる社会がより“実感”できるよう尽力して参ります。あとは、この価値を広めていくだけです。多くの企業、多くの人と手を取り合って、栄養がめぐる社会を作っていければ幸いです。



株式会社AlgaleX代表取締役高田 大地 氏

Future Food Fund 投資担当 小倉 コメント
 代表の高田さんと初めてお話しさせていただいた際、「次世代においしい海をつなぐ」という水産資源の課題に真正面から立ち向かう強い覚悟と熱量に、強く共感するとともに頼もしさを感じました。
 AlgaleX社が持つ独自の藻類培養に関する技術は、これからの海洋環境の課題解決に必要不可欠なものになり、未来の私たちが囲む豊かな食卓を守り抜くための大きな一助になると感じています。同時に、彼らがこだわり抜いて育てる”藻”というまったく新しいアプローチの食材は、これからの消費者により健康的で豊かさのある新しい食の選択肢をもたらしてくれると確信しています。
 Future Food Fundとしては、多方面からAlgaleX社の挑戦を全力でサポートしていくことで、日本、そして世界の食がより豊かでサステナブルなものへと進化していくことに貢献してまいりたいと思います。



Future Food Fund投資担当 小倉 智裕

Future Food Fund株式会社について
 Future Food Fund株式会社は、2019年8月に日本の食のスタートアップエコシステムを作る為に、フードイノベーション領域に特化した国内外のスタートアップ企業への出資を目的としたCVCファンドを運営する投資子会社として、オイシックス株式会社により設立されました。パートナー企業とともに、国内外の先進的な食・農・ヘルスケア領域への積極的な投資と、販売や商品開発などの支援も可能としており、日本国内で、スタートアップ企業を支援するエコシステムの構築を目指しています。
(「Future Food Fund」サイトURL:https://futurefoodfund.co.jp/





オイシックス株式会社について
 オイシックス株式会社(代表:高島宏平)は、有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品など安心・安全に配慮した食品の宅配サービスを「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の 3ブランドで展開しています。
当社は「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げ、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する事業を推進しています。

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