
全国の普及指導センター新任所長向け公的研修に登壇
農業×新技術の活用を推進する株式会社農情人(本社:千葉県船橋市、代表取締役:甲斐雄一郎)は、2026年6月17日、全国の普及指導センター新任所長を対象とした「新任普及指導センター所長研修」において、生成AIの農業活用をテーマとした講義を行いました。本研修は、普及指導センターの所長としての役割への理解を深めるとともに、業務および人材のマネジメントに必要な知識や手法を習得することを目的としたものです。
全国から参加した約70名の新任所長に対し、代表取締役の甲斐雄一郎が、農業現場で始まっている生成AIの活用事例を紹介するとともに、AI時代における普及指導員の役割や、農業者への伴走支援のあり方について考え方を共有しました。
背景
生成AIの利用が社会全体に広がる中、農業現場でも、記録や資料作成、販売促進、経営分析、人材育成など、身近な業務から活用を始める事例が生まれています。一方、当社が農業者への取材や伴走支援を行う中では、「何ができるか分からない」「費用がかかりそう」「回答の信頼性が不安」といった声も聞かれます。農業現場における生成AIの活用は、一部で実践が始まっているものの、日常業務への定着はまだ途上にあります。
普及指導員は、生産者に対して農業技術の指導や経営相談、情報提供などを行い、地域農業を支える専門人材です。生成AIの普及を受け、普及指導業務にどのように取り入れるか、また、AIと普及指導員の専門性との関係をどう捉えるかが、新たな検討テーマになりつつあります。普及指導の現場をマネジメントするセンター所長にとっても、AIを業務や人材育成の中にどう位置づけるかを考えることが、今後のテーマの一つとなります。
講義概要
本講義では、農業現場で始まっている生成AIの活用事例を紹介するとともに、AIの特性や注意点、AI時代における普及指導員の役割、農業者への伴走支援のあり方について解説しました。研修名: 新任普及指導センター所長研修
テーマ: 農業者は今、どんなAIの使い方を始めているのか~AI時代の普及指導員の役割とは~
日時: 2026年6月17日(水)10:30~12:00
対象: 全国の都道府県の普及指導センターの新任所長
講義内容
本講義では、生成AIを単に答えを得るための道具としてではなく、農業者や普及指導員が課題を整理し、より良い問いを考えるための相手として活用する視点を紹介しました。
- 農業者による生成AI活用事例の紹介:記録、経営、販売、人材育成、現場診断などの領域で、農業者が生成AIを活用し始めている6つの事例を紹介しました。具体的には、動画をもとにした酪農作業マニュアルの作成・多言語化、品種別原価の可視化を通じた経営判断、温湿度データとAIを活用した生育・出荷判断の見える化、生成AIの無料プランや音声入力を活用した人材育成などです。経営規模、作目、デジタル習熟度の異なる事例を通じて、大規模な設備投資だけでなく、日常業務から生成AIの活用を始められることを紹介しました。
- AIの特性と利用上の注意点:生成AIの回答は、学習データや入力情報の影響を受けることを「過去の情報を映す鏡」という比喩で説明しました。そのうえで、前例の少ない事象への対応には限界があること、回答に偏りや誤情報が含まれる可能性があること、出力内容を人が確認する必要があることを解説しました。また、個人情報や機密情報を安易に入力しないことなど、業務で安心して利用するための情報管理上の注意点も共有しました。
- AI時代における普及指導員の役割:AIは普及指導員の専門性を代替するものではなく、その業務を補完する道具になり得るとの考えを共有しました。汎用的なAIの回答を地域や個々の農業者の実情に合わせて読み解くこと、現場で一次情報を収集すること、AIの回答を検証すること、未知のリスクに備えること、農業者同士の実践知や失敗事例をつなぐことなどは、普及指導員の専門性が発揮される重要な領域です。
参加者の生成AI活用状況
当日実施した簡易アンケートでは、回答者の半数以上から、すでに何らかの生成AIを業務で利用しているとの回答が得られました。主な用途としては、会議の挨拶文や訓示の作成、議事録の要約、資料やチラシの作成などが挙げられました。一方、農業技術の指導や経営支援など、専門領域での活用はこれから検討していく段階にあるとの傾向も見られました。
農業×生成AIをテーマとした研修・勉強会について
株式会社農情人では、農業現場における生成AIの実践事例を蓄積・発信し、生産者と、生産者を支援する普及指導機関の双方に役立つ知見を届けています。農業×生成AIをテーマとしたセミナー、講義、勉強会について、目的、対象者、オンライン・対面などの開催形式に応じて内容を構成します。- 職員向けに生成AIの基礎から学びたい
- 農業者や農業法人に実践的な活用方法を伝えたい
- 自治体、JA、農業関係団体の研修に取り入れたい
- 農業現場の事例をもとに、AI活用の可能性と注意点を学びたい
目的・対象・規模やオンライン/対面の別に合わせて、内容を柔軟にアレンジいたします。
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講師プロフィール

甲斐 雄一郎株式会社農情人 代表取締役。 2021年8月に農情人を創業し、「農業×情報×人財」を軸にコンサルティング事業を手掛ける。日経xTREND、Forbes Japan、時事通信、日本農業新聞などで取材。著書『シンNFT戦略』。
企業情報

株式会社農情
株式会社農情人提供サービス(一部):
・農業マーケティング支援
・農業×ブロックチェーンの企画開発
・メタバースコンサルティング
・書籍出版
URL : https://noujoujin.com/









