宇宙農業の実現を長期ビジョンに掲げる株式会社テラファーム(本社:東京都渋谷区、代表取締役:上田翔太、以下「テラファーム」)は、実業家の四名を株主とするエクイティ調達により、約1億円の資金調達を完了いたしました。調達資金は、地球上の農業が抱える作物生産性の限界・深刻な労働力不足などの課題を解決するための二つの研究開発領域に集中投下します。

■ 株式会社テラファームについて
テラファームは「宇宙農業の実現」を将来的な目標として掲げ、その基盤技術を地球上の農業課題解決から積み上げるスタートアップです。宇宙という極限環境でも安定的に食料を生産するためには、光合成メカニズムの解明及び抜本的な改善と、自律的に農作業を行うロボティクス技術の確立が不可欠です。テラファームは現在、この二つのコア技術に集中した研究開発を大学との産学連携・農家との実証実験を通じて進めています。
■ 研究開発の二本柱
1. 光合成機能の革新 ―― 東京大学との共同研究
【背景と課題】
植物の光合成は光エネルギーを化学エネルギーへ変換する生命活動の根幹を担うプロセスです。理論的には、光合成に利用可能な波長域(光合成有効放射:PAR, 400-700 nm)のエネルギーに対する変換効率はC3植物で約10%と推定される一方、実際の農業生産現場では1~3%程度にとどまっています。光防御機構に伴う熱散逸、Rubiscoによる光呼吸、強光下での余剰光エネルギーの損失などがその要因として知られています。光合成機能をわずかに改善するだけでも作物生産性の大幅な向上につながる可能性があり、食料生産の未来を大きく塗り替える可能性を秘めています。
【テラファームの取り組み】
テラファームは、光・CO2濃度・温度・湿度を精密制御できる植物工場を研究フィールドとして活用し、光合成機能の革新に向けた研究開発を進めています。国内において光合成研究の最前線を走る東京大学・矢守研究室/矢守航准教授を顧問として迎え、同研究室との共同研究契約を締結しました。矢守研究室の植物生理学の知見とテラファームの植物工場プラットフォームを組み合わせ、実用化を見据えた光合成機能の革新技術の探索・検証を進めています。
※矢守 航/東京大学 大学院農学生命科学研究科 作物生理学研究室 https://park.itc.u-tokyo.ac.jp/yamori-lab/
2. フィジカルAIの農業応用 ―― 千葉大学との共同研究・農家との連携
【背景と課題】
農業分野へのフィジカルAI応用は世界的に見ても黎明期にあり、非構造化環境(天候・地形・作物の個体差)への適応が求められる農業は、大きなチャレンジかつ実装余地の大きい領域です。農林水産省の統計によれば、基幹的農業従事者の平均年齢は約68歳に達しており、従事者数も減少を続けていることから、農業の担い手不足と高齢化が深刻な課題となっています。
【テラファームの取り組み】
テラファームは自社のロボットエンジニアチームが農業向けロボットの設計・開発を内製で手掛け、以下2軸での実証を進めています。
1. 千葉大学 園芸学研究院附属 宇宙園芸研究センターとの共同研究
農業ロボティクス・植物工場研究で国内屈指の実績を持つ千葉大学と共同研究契約を締結。大学の試験栽培園を借用し、開発中のロボットを用いた実証実験を実施中です。アカデミアの知見を取り込みながら技術の精度向上・汎用化を図っています。
※千葉大学 園芸学研究院附属 宇宙園芸研究センター:https://www.space-chiba-u.jp/
2. 農家との実証連携
実際の農業現場でのリアルワールドデータ収集と技術検証を目的に、複数の農家と提携協定を締結。現場の農家とともに課題を深掘りしながら、実運用に耐えうるシステムの構築に取り組んでいます。
■ 代表取締役コメント
「今回の資金調達を通じ、植物の根幹である光合成の革新と農業ロボットの社会実装を両輪で加速してまいります。地球の農業課題を解決することが、宇宙農業という人類の夢を手繰り寄せる最短経路だと確信しています。東京大学・千葉大学をはじめとするパートナーの皆様、そして「宇宙農業の実現」という想いに共鳴してくださった株主の皆様と力を合わせ、地球から宇宙へ、食の基盤を創造します。」
株式会社テラファーム 代表取締役 上田翔太
■ 会社概要
- 会社名:株式会社テラファーム
- 設立:2025年11月
- 本社:東京都渋谷区恵比寿一丁目8番18号K-1ビル 3F
- 研究拠点:東京大学 生態調和農学機構/千葉大学 柏の葉キャンパス
- 代表取締役:上田翔太
- 事業内容:宇宙農業の実現に向けた研究開発
- URL:https://www.terrafarm.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社テラファーム 広報担当
E-mail: info@terrafarm.jp









