軽井沢蒸留酒製造株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:島岡 高志、以下「KDI」)は、日本発のウイスキー文化を世界に発信する新たな拠点として、北海道富良野市(プリンスグランドリゾート富良野エリア内)において「富良詩(ふらりす)蒸留所」の建設に着手し、本日2026年6月15日に起工式を執り行いました。2029年秋頃の開業に向け、関係者と連携しながら本プロジェクトを推進してまいります。
本プロジェクトは、2025年6月5日にKDI、株式会社西武ホールディングス(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:西山 隆一郎、以下「西武HD」)、富良野市(市長:北 猛俊)の三者間で締結された基本合意に基づき推進しております。2026年3月25日には、KDIと西武HDとの間で、観光振興、宿泊、体験コンテンツの造成などの連携に関する事業協定を締結したほか、西武HDの連結子会社である株式会社西武不動産(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:齊藤 朝秀)との間で、計画地に関する定期借地権設定契約を締結しました。富良野市においても、本プロジェクトは雇用創出や観光振興、輸出ブランドの創出を担う重要な取り組みとして位置づけられており、関係機関と緊密に連携した支援が進められています。
本プロジェクトは、単なる施設開発にとどまらず、富良野の豊かな自然を背景に、ウイスキーを核とした新たな産業と観光のかたちを創出する取り組みです。富良野の四季がもたらす気候条件は、ウイスキーの熟成に独自の個性を与えます。「富良詩蒸留所」では、その特性を活かしたものづくりに加え、地域の食や文化と結びついた体験プログラムを、開業に向けて造成していく予定です。KDIと西武グループが連携しながら、訪れること自体が目的となる「デスティネーション」としての魅力を育み、これまでにないウイスキーツーリズムの実現を目指します。また、開業に至るまでの過程そのものをひとつの価値と捉え、建設の進捗やものづくりの背景、地域との協働の様子についても継続的に発信していきます。蒸留所が育まれていく時間を地域の皆さまやファンの方々と共有することで、蒸留所単体にとどまらず、地域全体の体験価値およびブランド価値の向上につなげていきたいと考えています。

左から齊藤西武不動産社長、後藤西武ホールディングス会長、島岡KDI社長、北富良野市長
1.計画概要
(1)施設の名称 「富良詩(ふらりす)蒸留所」
(2)計画地 北海道富良野市字富良野尻岸馬内2204-1他
(西武不動産所有敷地内、新富良野プリンスホテルより徒歩約10分)
(3)施設の主な内容 - ウイスキーの製造 - 蒸留所見学、セミナー、テイスティングなどの体験プログラムの提供 - ウイスキーおよび関連商品の販売 - レストラン、バー、カフェ等の飲食サービス
(4)事業主 軽井沢蒸留酒製造株式会社
(5)開業予定 2029年秋頃
※今後の事業進捗に伴い、変更となる可能性があります。

富良野の森に囲まれた「富良詩蒸留所」イメージ
2. 「富良詩蒸留所」の目指す姿
小諸での実績を活かした、富良野での長期的なブランド展開
KDIが長野県小諸市で2023年に開業した小諸蒸留所では、シングルモルトジャパニーズウイスキーの製造を行っており、2026年11月に初出荷を迎えます。
小諸蒸留所で培ってきた「品質・体験・信頼」という思想、そしてものづくりや体験設計、地域との関係づくりにおける知見は、「富良詩蒸留所」の展開においても重要な基盤となります。KDIは、小諸で積み重ねてきた経験を活かしながら、富良野という土地の個性を映し出すウイスキーづくりと、地域に根ざした体験価値の創出に取り組んでまいります。
富良詩ウイスキーの歩みは、「富良詩蒸留所」の開業を待つことなく、小諸蒸留所との連携のもとで始まります。第一弾となる「富良詩エディション」は、小諸蒸留所で造られたシングルモルトジャパニーズウイスキーを用い、富良野の自然や四季、そしてこれから歳月をかけて育まれていく「富良詩蒸留所」のハウススタイルへの着想を、ひと足早く表現します。その後は、富良野の地で熟成を重ねる「富良詩リザーブ」、さらにその先には、富良野で蒸留・熟成される「富良詩ウイスキー」へと、段階的に展開していく計画です。
また、その過程においても、西武グループ、富良野市、地域の皆さまと連携しながら、富良野が持つ自然、食、文化、滞在体験の魅力を国内外へ発信してまいります。
そのほか、西武グループが全国に展開する宿泊・観光施設とのネットワークを活用し、国内外からの誘客を強化するとともに、宿泊と蒸留所を組み合わせた限定プランや、スキー・ゴルフ・自然体験とウイスキーを融合させた季節ごとのパッケージ、さらには地域の祭事や美食と連動した特別イベントなどを通じて、多彩な滞在のかたちを提案してまいります。
土地と時間がもたらす個性を丁寧に引き出しながら、富良野ならではのウイスキー文化を育み、長期的なブランド形成を目指してまいります。
3.代表者コメント
軽井沢蒸留酒製造株式会社 代表取締役社長 島岡 高志 このたび、北海道・富良野の地で「富良詩蒸留所」の建設を開始できることを、大変嬉しく思います。本プロジェクトの実現にあたり、ご支援をいただきました富良野市の皆さま、西武グループをはじめ関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます。小諸蒸留所で培った経験を活かし、富良野の雄大な自然の中で、世界水準のウイスキーづくりに挑戦するとともに、自然や季節、ものづくりの精神を五感で感じていただける蒸留所体験を創り上げ、雇用の創出、観光振興、そして新たなグローバルブランドの育成へとつなげていきたいと考えております。2029年秋頃の竣工に向けて、工事の安全と環境への配慮も徹底し、地域の皆さまのお力もお借りしながら、富良野の新しいシンボルとなる蒸留所を大切に育ててまいる所存です。
株式会社西武ホールディングス 取締役会長 後藤 高志
2025年6月に「富良詩蒸留所」プロジェクトが基本合意に至ったのち、関係者の皆さまと着実に歩みを重ねてきた結果として、本日の起工式を迎えられましたことを、心より嬉しく思います。富良野は四季を通じて国内外の方々を魅了する国際観光地であり、私たちにとっても「プリンスグランドリゾート富良野」を中心に、長年にわたり地域とともに歩んできた重要なエリアです。西武グループは事業協力者として、軽井沢蒸留酒製造株式会社ならびに富良野市、地域の皆さまと連携し、本プロジェクトが富良野の自然・文化・食と結びついた新しい体験価値を生み、観光振興や地域のブランド価値向上につながるよう、国内および世界に幅広く展開する西武グループの宿泊・観光ネットワークも生かしながら貢献してまいります。
株式会社西武不動産 代表取締役社長 齊藤 朝秀
1972年の富良野スキー場の開業から、西武グループは半世紀以上にわたり富良野の地で事業を行ってまいりました。2026年3月、当社は軽井沢蒸留酒製造株式会社と長期の定期借地契約を締結し、「富良詩蒸留所」プロジェクトの事業基盤を支える立場として参画いたします。富良野エリアは西武グループのリゾートアセットの中でも最重要エリアの一つであり、エリア全体のさらなる価値向上に向けた検討を進めております。本プロジェクトが富良野エリアの自然・景観と調和しながら新たな滞在・体験価値を生み、観光振興や地域ブランドの向上につながることを期待しており、事業の協力者として支援してまいります。
富良野市長 北 猛俊
富良野市は四季折々の美しい景観と、豊かな自然が育む農産物などが人々を魅了し、国内外から多くの観光客が訪れる地域です。このたび「富良詩蒸留所」プロジェクトが起工式を迎え、本格的に動き出すことを大変嬉しく、心強く感じております。本プロジェクトは、これまでも富良野をともに盛り上げてきた西武グループという重要なパートナーと、軽井沢蒸留酒製造株式会社という新たなパートナーが力を合わせ、蒸留を超えた連携と地域共創により、新たな観光価値の創出、雇用機会の拡大、そして地域ブランドの向上につながる取り組みになると期待しています。富良野市としても、関係機関や地域の皆さまと緊密に連携し、必要な支援を行いながら、この挑戦を後押ししてまいります。
(参考)
□関連リリース
2025年6月5日
「富良野から世界へ」三者連携で挑むウイスキー蒸留所計画。世界が注目するブランド創出に向けて始動。
軽井沢蒸留酒製造、西武ホールディングス、富良野市
□軽井沢蒸留酒製造株式会社について
2019年12月25日、最高品質のジャパニーズウイスキー造りを目指して創業。3名の創業者のうちの 1人、イアン・チャンは、世界的に知られるウイスキーの造り手であり、同氏の参画は、世界のウイスキー業界において一大ニュースとなりました。 2023年には第一号蒸留所となる小諸蒸留所を開業。この小諸蒸留所は、ウイスキー造りと顧客体験が融合したユニークな蒸留所として、観光スポットとしても国内外で注目を集めています。2024年には、アジア最大級のウイスキー&スピリッツのコンペティション「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」で、年間で最も活躍した蒸留所に贈られる特別賞「洋酒部門 ベスト・ディスティラリー・オブ・ザ・イヤー」のツーリズム賞を受賞しました。蒸留開始以来3年が経った今年は、11月に初出荷を予定しています。
□西武グループと軽井沢蒸留酒製造株式会社の関係について
西武グループと軽井沢蒸留酒製造株式会社は、長野県の軽井沢と小諸という近接地域での事業連携を機に、更なる事業シナジーの可能性を模索してまいりました。北海道富良野市にある西武不動産所有地に熟成庫を設置できないかとの相談から蒸留所建設のプロジェクトに発展し、西武ホールディングスの連結子会社である株式会社ブルーインキュベーションが軽井沢蒸留酒製造株式会社に出資し、連携して本プロジェクトを推進しております。









