明治大学と東急不動産、学生情報センターの学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE」の共同研究「第80回日本栄養・食糧学会大会」にてトピックス賞を受賞

掲載日: 2026年05月19日 /提供:学校法人明治大学

~「あぶら」の摂取による健康寿命の延伸~

 明治大学(所在:東京都千代田区、学長:上野 正雄)と東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:田中 辰明、以下、「東急不動産」)および、株式会社学生情報センター(本社:京都府京都市、代表取締役社長:吉野一樹、以下、「ナジック」)は、学生レジデンス「キャンパスヴィレッジ生田」(以下、「本物件」)にて行った、「あぶら」の摂取による健康効果に関連した実証実験による共同研究(以下、「本研究」)において、「第80回日本栄養・食糧学会大会」にてトピックス賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
 本研究は、明治大学農学部准教授 金子賢太朗研究室(以下、「本研究室」)主導のもと、本物件で提供される食事メニューを活用し、食事摂取による健康効果の測定及び評価を産学連携で実証したものです。




授賞式当日の様子

授賞式当日の様子

本研究の概要および成果

 私たちはふだん「あぶら」をひと括りに考えがちですが、同じような脂肪酸からできていても、構造の違いによって体への働きが異なる可能性があります。近年、食事が代謝や生活習慣病だけでなく、睡眠の質にも影響を与えることが注目されています。しかし、脂質の「量」だけでなく「構造」の違いが睡眠や健康にどう関与するのかについては、十分に明らかになっていませんでした。
 そこで本研究では、脂肪酸組成は似ている一方、脂質構造が異なるラードと牛脂に着目しました。本物件に入居する学生を対象に4週間の介入試験を行い、ラードベースまたは牛脂ベースの平日夕食を提供することで、睡眠への影響を検証しました。さらに、マウスにも精製ラードまたは精製牛脂を含む飼料を4週間与え、睡眠を解析しました。





 その結果、ラードベースの夕食を摂取した学生では、牛脂群や自由選択食群と比較して睡眠スコアが一貫して高いことが分かりました。一方、体重や血糖変動、皮膚パラメータに大きな差はみられませんでした。マウス実験においても、ラード摂取により休息期の睡眠量が増加し、睡眠の連続性も高まりました。これらの結果は、脂質の構造的な違いが、ヒトとマウスの双方で睡眠の質に影響し得ることを示しています。
 本研究は、食事脂質(あぶら)を単に「多い・少ない」という観点だけではなく、「どのような構造をもつか」という視点で捉える重要性を示したものです。脂質の構造的特徴を理解し食生活に活かすことは、新たな栄養戦略につながることが期待されます。

明治大学農学部農芸化学科の栄養生化学(金子)研究室について

 食事に由来するシグナル分子と食欲中枢である脳の視床下部、そして、視床下部へと栄養情報を伝達する内分泌系がどのようにコミュニケーションを図っているのか、そのメカニズムを探求することにより、食・栄養シグナルと生体の新しい基本原理を紐解き、Food as Medicineの具現化、食による健康長寿社会の実現を目指した研究を実施しています(https://meiji-nutribiochem.jp/)。


金子 賢太朗 准教授/博士(農学)<研究略歴>
2013年3月京都大学大学院農学研究科食品生物科学専攻博士
2013年4月からベイラー医科大学小児科チルドレンズニュートリションリサーチセンターにてポストドクトラルアソシエートとして4年間勤務。
その後、京都大学大学院医学研究科、神戸医療産業都市推進機構、生活用品メーカー、京都大学大学院農学研究科を経て、2025年4月より現職。
<主な担当科目>
栄養科学、栄養生化学、生化学・物理化学実験、栄養生化学特論



本研究の知見を活かし「キャンパスヴィレッジ武蔵小杉」でのウェルカムパーティーを開催

 2026年3月より入居を開始した「キャンパスヴィレッジ武蔵小杉」において、2026年4月22日、新規入居学生向けウェルカムパーティーを開催しました。本受賞の対象となった、「あぶら」の構造に着目した健康増進の知見を活かし、明治大学農学部・金子賢太朗准教授によるミニトークと特別ディナーを提供しました。参加した学生へのアンケートでは、5段階評価でイベント全体満足度4.68、特別ディナー4.52、ミニトーク4.32と高評価を獲得し、「あぶらのイメージが変わった」「友人ができて良かった」などの声が寄せられ、食への関心喚起と入居者同士の交流促進の両面で好評を博しました。「キャンパスヴィレッジ武蔵小杉」では、今後も「あぶら」の構造に着目した特別メニューの提供を予定しています。

金子准教授によるミニトーク

イベント当日のディナーメニュー

キャンパスヴィレッジ武蔵小杉について
住 所:神奈川県川崎市中原区今井南町17-17
交 通:東急東横線「武蔵小杉」駅より徒歩10分
敷地面積:984.20平方メートル  延床面積:2,110.46平方メートル
構造規模: RC造地上5階建
間 取 り:1R(15.63~18.29平方メートル )
戸 数 :98室
竣工:2026年3月






東急不動産の学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」

 東急不動産が企画開発し、ナジックが運営を担う「CAMPUS VILLAGE」は、“成長するための「CAMPUS(キャンパス)」の延長であり、集い生活するための「VILLAGE(ヴィレッジ)」である”という想いをブランドコンセプトとした学生レジデンスです。
 エントランス、各フロア、各居室等のトリプルセキュリティを全物件で採用し、有人管理、防犯カメラの設置、警備システムを導入し安心安全を確保。共用部のカフェテリアでは、栄養士監修の健康に配慮した食事メニューを提供し、食事の面からも学生の生活をサポート。専有部では家具や家電、無料のインターネットを完備し新生活に必要な環境を整備しています。
 東急不動産ホールディングスグループ各社の知見を活かし、入居する学生だけでなく、保護者の方にも安心していただける住まいを目指し、開発・運営を行っています。

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