株式会社Shelltas(東京都大田区、代表取締役:徳田浩一)は、2026年5月にロンドンで開催される世界最大級の水産・食料テック投資イベント「Blue Food Innovation Summit」にFeatured Start-upとして登壇するとともに、2026年6月にはシンガポールで開催される世界水産養殖学会(WAS)にて15分間の口頭発表を行います。

■2つの独立した世界最高峰の評価
Shelltasは現在、互いに独立した2つの世界最高峰のステージから選抜・評価されています。投資家が「世界で戦える事業」と認め、学術界が「科学的に正しい技術」と認める--両方の評価を得たスタートアップです。

【投資の評価】Blue Food Innovation Summit(ロンドン、2026年5月27~28日)
Aqua-Spark、Ocean 14 Capitalなど海洋テック専門投資家、MOWI(世界最大サーモン養殖企業)、欧州・アジアのアグリテックVCが集う「海洋食料テック投資の最前線」。世界中の応募からわずか数%のみ選抜されるFeatured登壇は、「世界の投資家が事業性を認めた」というマーケットバリデーションそのものです。
発表内容:Water OS × SeaFectが地球上の養殖・水耕栽培から火星での食料生産まで応用可能な水環境インフラであることを提示。「地球を救う水の技術が、宇宙へ行く」というビジョンを世界の投資家に向けて発信します。

CPG・食品ブランドをはじめ、小売・外食大手、原材料サプライヤー、スタートアップ、投資ファンドなど業界を牽引する企業・団体が集結。

【学術の評価】WAS 世界水産養殖学会(シンガポール、2026年6月2~5日)
世界100カ国以上の養殖研究者・実務家が集う養殖分野最高峰の学術団体。口頭発表への採択は、世界トップクラスの専門家による査読をクリアした証です。日本発の水産技術がWASで15分間の口頭発表機会を得ることは、極めて稀なことです。
発表内容:SeaFect天然人工海水を用いた閉鎖循環型養殖システム「Water OS」による、換水ゼロ・無薬品・自律安定の水環境設計とその養殖への応用。
■ 日本の水産業は今、危機的局面を迎えている

1984年、日本の漁獲量は1,282万トンのピークを記録していた。それから40年が経った2024年、その数字は363万トンへと激減しました。ピーク比72%減という崩壊に近い数字であり、サンマ・スルメイカ・サケといった主要魚種の不漁も長期にわたって続いています。
食料自給率は2024年度もカロリーベースで38%にとどまり、オーストラリア(247%)、フランス(118%)、米国(101%)と比較しても際立って低い水準です。背景には魚種の減少だけでなく、ダムや都市化によるミネラル循環の途絶、海水温上昇・海洋酸性化・海流変化による漁場の消滅があります。さらに年間約20万トンにのぼるホタテ貝殻の廃棄処理問題も深刻化しており、水産業は環境・資源・廃棄物の三方向から同時に圧力を受けています。
従来の養殖はこの危機への根本的な解答となっていません。頻繁な換水、UV・オゾン殺菌、化学薬品・抗生物質への依存を前提とする現行モデルは初期投資だけで数千万~数億円を要し、高コスト・高リスク・高環境負荷という構造的な課題を抱えたままです。
【データ出典】漁獲量推移:農林水産省「令和6年漁業・養殖業生産統計」/食料自給率:農林水産省「令和6年度食料自給率」(2025年10月公表)/ホタテ貝殻廃棄量:北海道水産関連業界資料
■ Shelltasの技術「水を処理する」から「水を設計する」へ
海洋性カルシウムを原料とする独自素材「SeaFect」をベースに開発された「Water OS(水環境OS)」。その核心にあるのは、これまでの養殖技術とは根本的に異なる発想です。

Water OSとは何か
機械・薬品・監視システムで水を「処理・管理」するのではなく、ミネラルバランス・微生物循環・pH/ORPの最適設計によって水そのものに自律安定・自己浄化の能力を持たせる技術です。水を外から制御するのではなく、水の内側に「OS(基本ソフト)」を実装するという発想です。そしてこの技術は、地球にとどまりません。天然海水も大規模設備も不要なため、水さえあれば「どこでも・誰でも・安全に」食料を生産できるWater OSは、地球上の食料危機を解決する水インフラであると同時に、水資源が極限的に制約される宇宙環境においてこそ真価を発揮します。火星での持続的食料生産インフラとしての応用も、視野に入れています。
2025年6月より5つの水槽システムで以下を10カ月以上継続して実証しています。
- 換水ゼロ・無抗生物質・無薬品・UV/オゾン殺菌なしでの連続稼働
- 餌やり後のアンモニアスパイクが外部介入なしで自律回復
- 水質感受性が最も高い魚種の一つ、日本ウナギ(Anguilla japonica)の安定飼育
- ヌマエビの繁殖・稚エビ生存を確認(2026年4月)
- ホタテ(冷水性二枚貝)への応用試験進行中、車エビ・バナメイエビ試験も準備中

ヌマエビの繁殖・稚エビ生存を確認

ホタテ(冷水性二枚貝)への応用試験進行中
■ なぜ今、世界が注目するのか --Blue Regenerationという潮流
ブルーエコノミーの世界市場は2020年の約270兆円から2030年には約500兆円規模へ拡大すると予測され、各国政府・大手投資家・ESGファンドが急速に資本を集中させています。
Shelltasが提唱するのは、その次のステージ「Blue Regeneration(海洋再生経済)」--使うほど環境が再生する循環型生産モデルです。排水が環境を汚染するのではなく修復に貢献する、全く新しい食料生産のあり方を示します。

代表取締役 徳田浩一 コメント
「Shelltasは、水環境における新しいインフラづくりに取り組んでいます。
大規模な設備投資が必要だった水産養殖を、誰もが・どこでも・安全に実践できる形へ。特殊な照射装置や薬剤処理に頼らず、水そのものの質を整える”賢い水”というアプローチで、既存の養殖設備とも組み合わせながら生産の民主化を目指しています。まだ確立されていない領域に真摯に向き合いながら、一歩一歩築いてまいります。それがShelltasの使命です。」
■ 今後の展開
・ 2026年5月:Blue Food Innovation Summit(ロンドン)Featured Start-upとして登壇
・ 2026年6月:WAS世界水産養殖学会(シンガポール)15分間 口頭発表
・ ホタテ・エビ・車エビなど高付加価値魚介類の陸上養殖を世界でPoC拡大
・ Water OS搭載養殖ユニットの商業展開・国際ライセンス展開
・ 宇宙機関・宇宙テック企業との連携による火星食料生産システムへの応用研究
■ 会社概要
会社名:株式会社Shelltas
所在地:東京都大田区中央1-16-8
代表者:代表取締役 徳田浩一
事業内容:海洋性カルシウムを原料とする独自素材「SeaFect」を軸に、養殖・水耕栽培・アクアポニクスへの応用を展開する東京発のバイオテクノロジー企業。Blue Economy・循環型水産業・食料システム強靭化の交差点に位置し、東京都大田区に研究ラボを保有。
【お問い合わせ先】
森川美香 | morikawa@shelltas.com | 03-6303-7211









