
左:オーストラリアにおける「Swanbank Beverage Facility(スワンバンクエ場)」 右:オーストラリア・クイーンズランド州のブリスベン川流域 提供:Healthy Land & Water
サントリーグループは、オーストラリア・クイーンズランド州のブリスベン川流域において、2026年5月より水源涵養活動を開始します。昨年7月より本格稼働しているスワンバンク工場に隣接する同地域の水課題に根ざした実践的な取り組みを通じ、工場で年間に使用する水の100%以上を水源に還元することを目指します。当グループは日本をはじめ、事業を展開する各地で水源涵養活動に取り組んでおり、オーストラリアは8カ国目です。
人口増加や気候変動などにより、世界規模での水資源問題は今後一層深刻化すると見込まれており、2050年までに約50億人が深刻な水不足に直面すると予測されています※1。今回活動を開始するオーストラリアのブリスベン川流域でも、近年干ばつや水不足などの水課題が顕在化しており、流域の水源保全と健全な水循環に貢献することの重要性が高まっています。
今回の活動では、流域での水使用量の削減や、より健全な地域の水環境づくりに寄与するべく、地域コミュニティと連携し、水路の再生、川岸の植生回復、灌漑や作付け体系※2の最適化など、地域の水課題に根ざした実践的な取り組みを推進します。
※1 世界気象機関(WMO)「The State of Climate Services 2021」
※2 土地利用の効率化、環境保全型農業の推進のために最適な作物栽培を計画する取り組み
また、流域での水源涵養活動に加え、水に関する分野で世界的に高い評価を受けている研究機関である、グリフィス大学のAustralian Rivers Institute(以下、ARI)と3年間のパートナーシップを締結します。
ARIは、様々な地域の水循環を科学的に分析するなど、グローバルでの生態水文学の研究を進めています。本パートナーシップでは、当グループがブリスベン川流域で実施する水源涵養活動を通じて得られるデータや知見をARIに提供します。ARIがこれらのデータを活用し、気候変動が地域の水量や水質に与える影響を分析することで、生態水文学のさらなる発展を目指します。また、本研究の成果が、将来的に当グループが各国で推進する水源涵養活動にも活用されることを期待しています。

グリフィス大学 Australian Rivers Instituteのハミルトン教授と研究員
なお、2025年には同国で次世代環境教育プログラム「水育(みずいく)」活動を開始しており(ニュースリリースNo.14833参照)、同地域におけるウォーター・スチュワードシップおよび水のサステナビリティに向けた長期的な取り組みを推進していきます。
サントリーグループは、自然と水の恵みに生かされる企業として、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をパーパスとし、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。
当グループは今後も、「水のサステナビリティ」を事業活動における最も重要な課題と認識し、次世代啓発も含めた未来へ水を引き継ぐ活動に取り組み、サステナビリティ経営を推進していきます。
●サントリーホールディングス(株)常務執行役員
サステナビリティ経営推進本部長 浅木 純 コメント
サントリーグループは、水はローカルな資源であるとの考えのもと、事業を展開する各地域において健全な水循環を実現していきたいと考えています。「水理念」のもと、水に関わるさまざまな取り組みと長年培ってきた知見を活かし、地域コミュニティや国際的な研究機関と連携しながら、ブリスベン川流域の水課題の解決に寄与するとともに、ウォーター・スチュワードシップと水のサステナビリティの推進に貢献していきます。
●Director of Australian Rivers Institute
デビッド・ハミルトン教授 コメント
この度、サントリーグループという、水に対する深い理解のある企業の支援のもと、オーストラリアおよびグローバルでの研究に取り組めることを大変嬉しく思います。流域における水の循環は、環境の変化を反映する重要な指標です。本研究を通じて、人間活動や気候変動が生態系に与える影響を明らかにしていきたいと考えています。
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
▼サントリーグループの「水資源」
https://www.suntory.co.jp/company/csr/env_water/
▼「水育」ホームページ
https://suntory.jp/MIZU-IKU/
以上









