
Alimentariaは2年に一度、スペインのバルセロナで開催される食の大型展示会。50年目となる2026年は109,600人のディストリビューターを中心にした方が来場。また、出展社数は3,300社だった。

長期熟成酒研究会がAlimentariaで発表した「熟成古酒」は、その美しさから「飲む宝石」と表現されます。
長期熟成酒研究会(事務局:東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館B103-5 会長:本田商店 本田眞一郎)は、2026年3月23日~2026年3月26日の4日間、Alimentaria2026(スペイン・バルセロナで2年に1回開催される食の展示会)に出展しました。
『熟成古酒ルネッサンス2026』※アリメンタリアの残酒が飲めるかも…のイベントはこちら!!
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Alimentaria2026出展の背景
長期熟成酒研究会(事務局:東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館B103-5 会長:本田商店 本田眞一郎)がスペインで熟成古酒(満3年以上熟成させた日本酒)を紹介するのは、今回が初めてではありません。
初めてのお披露目は2003年。マドリードで毎年開催されるコンペティション「CINVE」への出展でした。スペインを選んだ理由は、熟成古酒との高い親和性です。スペインにはシェリー文化が根付いており、フィノからオロロソ、ペドロヒメネスまで多様なタイプが存在します。そのため、熟成古酒の魅力が理解されやすいと考えました。
実際にマドリードで試飲していただいた際には、「ウマーイ」「ウマーミー(旨味)」「リコ(おいしい)」「アメージング!!」といった、ポジティブな反応が相次ぎました。
長期熟成酒研究会は、これまでニューヨーク、シンガポール、パリ、マドリードで熟成古酒を紹介し、日本国内ではまだ体験したことのない方が多い "新しい日本酒の世界" を広げてきました(蔵元単位ではさらに多くの国と地域で楽しまれています)。
Alimentariaとは?
Alimentariaは、食品・飲料・ガストロノミー分野で欧州最大級の国際展示会で、2年に1度バルセロナで開催されます。世界中からシェフ、ソムリエ、バイヤー、飲食関係者が集まり、最新の食文化と技術が交差する場です。
今回、私たちはこの国際舞台で「飲む宝石・熟成古酒」を紹介し、多様な来場者から率直な評価をいただきました。
・ Alimentaria2026 出品酒(全13種)
・本田商店 玄妙、玄妙甘蜜
・下越酒造 濃熟オールド、蒲原 Ancient Treasure
・白木恒助商店 達磨正宗10年古酒
・名手酒造店 黒牛 純米酒 雄町 2020
・奥の松酒造 奥の松 Vintge198X、奥の松 Vintage199X
・石川酒造 酒は楽しく 2002
・松浦一酒造 TSUMUGI
・川島酒造 松の花 秘蔵古原酒
・北区観光協会 白狐、飛栄

淡熟(低温熟成)から濃熟(常温熟成)、特殊仕込みまで、熟成古酒の多様性を示す13種類を提供しました。
来場者の反応
多くの来場者は日本酒に対し、「透明で軽やか」「フレッシュ」 というイメージを持っており、琥珀色の酒を見た瞬間に驚きの声が上がりました。
「これは本当に日本酒なのか」という言葉からも、日本酒=若い酒という固定観念が強いことが明らかになりました。
それが試飲すると表情が一変。「シェリーのよう」「ブランデーみたい」「日本酒のイメージが変わった」等といった言葉が飛び出します。特に熟成前の酒との比較試飲では、「熟成は劣化ではなく“進化”だ」 という理解が自然に生まれていました。
また、1日3回行った試食品とのペアリングは大好評で、「単体では分からなかった魅力が料理で一気に開いた」 という声が多く、熟成古酒の価値を伝える上で非常に効果的でした。
来場者層の広がり
興味深いことに、日本食以外のジャンルからの関心が高く、イタリア料理、ポルトガル料理、カタルーニャ料理、メキシコ料理など、幅広いレストラン関係者がブースを訪れました。
また、?酒師等の日本酒資格保有者や、日本酒イベント参加者、SNSで酒ソムリエをフォローする層など、中級者~愛好家層の存在も確認されました。
日本旅行との接続
「日本でどこに行けば飲めるのか?」 「酒蔵見学はできるのか?」 といった質問も多く、熟成古酒が現地での体験と結びつく価値を持つことが明確になりました。
今回の出展は結果として、固定観念を覆す体験を提供、多様なジャンルの飲食関係者が興味を示す、専門家からイベント招致の提案、日本旅行との接続で体験価値が広がるという、今後の市場形成に向けた重要な手応えが得られました。

JAPAN SAKE&SPIRITS ブース
別の場所でも時間を区切り、熟成古酒プロモーションが行われました。

長期熟成酒研究会ブース
計16点の熟成古酒、熟成用適正酒が出品されました。

盛り上がる熟成古酒ブース
熟成古酒を楽しむ方は世界共通

食のオリンピックの様相
スペインでの国を挙げての一大イベントです。
バルセロナは世界有数の食都
バルセロナは、世界で最も予約が取れないレストランを擁する“食の都”として知られています。ミシュラン星付き店が集まり、シェフやソムリエが世界中から集まるこの街は、新しい味覚体験に対して非常に感度が高い土地です。
今回の滞在中には、ミシュラン星付きの日本料理店 「Koy Shunka」 にて、熟成古酒のプロモーションを行う機会をいただきました。
Koy Shunkaでのプロモーション
提供した熟成古酒に対する反応は、展示会と同様に非常に好意的でした。 ただし、ここでは“提供方法”が重要なポイントになりました。
Koy Shunkaでは「おちょこ」で提供したため、来店者の多くが日本酒を「ショットのように一気に飲む」スタイルを想像していました。
そこで、
「ワインのように、ゆっくり香りを感じながら飲んでください」
「温度が上がると香りが開きます」
といった説明を添えることで、熟成古酒の魅力がより深く伝わり、理解が一気に進みました。
「香りが複雑で面白い」「日本酒にこんな味わいがあるとは思わなかった」といった声が多くありましたが、ペアリング相手として最適というレベルまでプレゼンできなかったことが課題として残りました。
バルセロナという“舞台”の意味
食文化の成熟したバルセロナでの反応は、熟成古酒が “世界のトップガストロノミーに通用するカテゴリーである” ことを強く示しています。
実際、バルセロナの三ツ星レストランでは熟成古酒がワインリストにリストアップされていることからも、今後の市場展開において非常に大きな意味を持ちます。


TOKYO-YA S.A.の林様(右端)

熟成古酒を楽しむフランスからのお客様・パンケーキに熟成古酒を練りこみ合わせてみたいとのこと。

バロセロナでも熟成古酒は飲み手の心をくすぐります!!

名手酒造店『黒牛』
最初は通訳の女性は説明に戸惑っていましたが徐々に熟成について理解が深まりました。

日本からの出展者様
チームジャパンの方々

スペインの日本酒業界・重鎮の二人
日本酒の知識に『熟成古酒』の概念が加わりました。
現地での反応総括
Alimentaria2026の会場では、熟成古酒に対して次の3点が特に高く評価されました。
1. 香りの複雑さと熟成の深み
来場者の多くが、「まるでシェリーのよう」「ブランデーのようだ」と表現し、熟成によって生まれる奥行きのある香りと味わいに強い関心を示しました。
2. 料理との相性の良さ
比較試飲やペアリング体験では、「料理と合わせると魅力が一気に開く」という声が多く、熟成古酒の“食中酒としての可能性”が明確に伝わりました。
3. 若い酒とのコントラスト
若い酒の軽快さと、古酒の持つまろやかさ・余韻の長さを比較することで、 「熟成は劣化ではなく進化だ」という理解が自然に生まれていました。
三ツ星レストランでも熟成古酒がリスト入り
バルセロナの三ツ星レストランのワインリストには、すでにヴィンテージ日本酒が掲載されており、 トップガストロノミーの現場で“古酒”が認知され始めているという事実は、来場者の興味をさらに後押ししました。
「実はバルセロナの三ツ星でも古酒が扱われているんですよ」と伝えると、来場者の表情が一気に変わり、“世界の一流が認めている” という信頼感が生まれていました。
印象的だったのは、試飲したソムリエが友人や同僚を連れて再訪するケースが多かったこと。これは単なる興味ではなく、“共有したい体験”として価値が認識された証拠と言えます。
スペイン文化との接点と誤解の解消
シェリー文化を持つスペインでは、古酒の理解が進みやすい一方で、 「ヘレスと一緒にしないでほしい」というプライドある反応もありました。しかし、実際に試飲するとほぼ全員が
「これは面白い」
「想像と違う」 と評価し、固定観念が一気に解けていきました。
購買意欲と体験ニーズの高さ
来場者からは、「どこで買えるのか」といった具体的な質問が多く寄せられました。
今回の出展は、商談件数ではなく 「認知の創出」と「価値の理解促進」 を目的としていました。
その観点から見ると、成果は非常に大きく、
固定観念を覆す体験を提供
多様なジャンルの飲食関係者が興味を示す
ソムリエ間での情報共有が活発
専門家からイベント招致の提案
日本旅行との接続で体験価値が拡張
という、今後の市場形成に向けた重要な手応えが得られました。
熟成古酒は、適切な体験設計と情報提供を行うことで、 世界の食文化の中で確かなポジションを築けるポテンシャルを持つ ことが明確になったと言えます。
Alimentaria2026に出品したお酒を味わえるイベント ~熟成古酒ルネッサンス 2026~
今回のAlimentaria2026では、熟成古酒が“未知の宝石”として多くの来場者を魅了し、 ソムリエや料理人をはじめとする食のプロフェッショナルから高い評価を得ました。
しかし、こうした熟成古酒の魅力を実際に体験できる機会は、まだ日本国内でも多くありません。
そこで、今回の展示会で提供した熟成古酒を、 日本で実際に味わえる特別なイベントを4月4日(土)に開催します。
海外の食通たちが驚き、魅了された“飲む宝石”を、 ぜひ日本で体験していただければと思います。
日時:2026年4月4日(土) 第1部 11:00~12:45 第2部 13:45~15:30
場所:赤煉瓦酒造工場(東京都北区滝野川二丁目6-30)
参加費: 1部・2部:各3,000円(前売)/5,000円(当日)
通し券:5,000円(前売)/8,000円(当日)
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出展酒販店(有料コンテンツ):
愛知屋(寝越庵)・Kikino Old Vintage Sake Salon ほか
当日は、Alimentaria2026で提供した13種類の熟成古酒に加え、 コレクター秘蔵の30~40年物の古酒や、酒販店による特別熟成酒など、 ここでしか味わえない貴重なラインナップをご用意しています。
海外で高い評価を受けた熟成古酒の世界を、 ぜひこの機会にご体験ください。

酒造メーカーにもない 持別なお酒たち

30年物から40年物の お酒があります!

自家熟成させた”幻”の熟成古酒の数々!

酒縁川島では手づくりの肴と熟成古酒のペアリング体験ができます!!
■このプロジェクトにかける思い

事務局長の伊藤です。
『アリメンタリア』(バロセロナ)は、長期熟成清酒研究会が2006年”長期熟成させた日本酒”を世界へ啓蒙する目的でニューヨークからスタートし、シンガポール、パリ、マドリードを世界に発信し続けています。。醸造家による熟成、酒販店による熟成、コレクターによる熟成と多岐にわたる発展を遂げています。
また地産の食との相性も良く、ガストロノミーの視点でも非常に注目を集めています。
色はルビー、黄金色、琥珀色、青ざえした薄緑色と様々で、”飲む宝石”と例えられます。
デート、記念日、家庭での食事のお供に…優雅なアリメンタリアを通して世界中の食通たちが『熟成古酒』を楽しむ時代が来ると良いですね。
長期熟成酒研究会について
長期熟成酒研究会は、日本酒の長期熟成酒に関する調査・研究を行い、その品質の向上と啓蒙、普及を目的とする団体です。独立行政法人 酒類総合研究所との共同プロジェクト「日本酒百年貯蔵プロジェクト」などを通じ、醸造技術・熟成技術の発展と、文化の継承に寄与しています。
所在地: 東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル二号館B103-5
長期熟成酒研究会 会長:本田眞一郎(株式会社本田商店)
事務局長: 伊藤 淳(有限会社レアヴィンテージサケ)
事業内容: 熟成古酒の研究、啓蒙、イベントの企画運営、情報発信









