DNPとUSEN-ALMEX、デジタルパスポートの連動に向けた実証実験を開始

掲載日: 2026年01月14日 /提供:大日本印刷

ホテル向け次世代型チェックインの実証とサービス拡張を見据えた共創へ

大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:北島義斉 以下:DNP)と、USEN&U-NEXT GROUPの株式会社USEN-ALMEX(本社:東京都品川区 代表取締役社長:坪井将之 以下、USEN-ALMEX)は、ホテルのデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けて、デジタルパスポートを活用した新たな取り組みを開始します。
両社は、ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社の協力の下、デジタルパスポートとホテルのKIOSK端末*1を連動させた実証実験を行います。2026年1月20日にロワジールホテル 品川シーサイドで、3月からはUSEN-ALMEXのオンライン事前チェックインサービス「PreCheck-in(プリ・チェックイン)」*2を導入したホテルで実施します。次世代型チェックインの有効性を検証し、その結果をもとに両社は将来的なサービス拡張に取り組んでいきます。



取り組みの背景と狙い
訪日外国人旅行者数は2024年に過去最高を更新し*3、ホテルではパスポートの確認や宿泊者名簿の作成などの従業員の負荷増大が課題となっています。それに対して、国際民間航空機関(ICAO)はデジタルパスポートのひとつである、国際標準規格「デジタル渡航認証(Digital Travel Credential)」*4を含む新規格について、2028年までの実装を推奨しています。「旅マエ(旅行前)」の予約から、「旅ナカ(旅行中)」の交通や宿泊、「旅アト(旅行後)」に至るまで、旅行のあらゆる場面でデジタルパスポートを活用したデジタル本人確認ができる流れが世界的に進んでいます。
こうした状況に対してDNPとUSEN-ALMEXは、ホテルチェックインの効率化と、旅行客の体験価値の向上を実現する新たなサービスの創出を目指します。高度なセキュリティ技術や認証基盤、国際標準に準拠した暗号技術というDNPの強みと、ホテル向け自動精算機・KIOSK端末で国内トップシェア※というUSEN-ALMEXの強みを掛け合わせて、効果を高めていきます。

※USEN-ALMEXが全国のシティホテル・ビジネスホテル約8,000施設を対象に2025年11月時点で実施した自社調査に基づく。
両社が取り組む実証実験の主な内容
1.デジタルパスポート連動による次世代チェックインの実現
KIOSK端末と連動させてデジタルパスポートを用いた本人確認を行うことで、パスポート提示・目視確認を含む従来の確認工程の一部を効率化します。旅行者は事前登録すると現地でスムーズなチェックインが可能となり、待ち時間短縮やストレス軽減につながります。ホテル側は繁忙時間帯の混雑緩和、深夜帯業務の省力化が期待でき、業務効率と顧客サービス双方の向上を支援します。
2.高度なセキュリティ基盤による安全・安心な宿泊者認証
DNPの認証基盤「DNP分散型ID管理プラットフォーム CATRINA(カトリーナ)」*5は国際標準に準拠した高セキュリティなデータ管理機能と暗号鍵技術を備え、デジタルパスポートの真正性を検証できます。各国・地域が求める厳格な個人情報保護基準にも適応可能な設計であり、旅行者情報の安全な取り扱いを担保し、宿泊名簿を管理するホテルの負荷軽減にも寄与します。
3.ホテル業務の省人化・無人化を支援し、持続可能な運営を実現
USEN-ALMEXが展開するホテル向けKIOSK・オンライン事前チェックインサービス「PreCheck-in」とDNPの認証基盤の連動により、宿泊者名簿作成や本人確認を自動化します。チェックイン時のフロント業務の負荷を軽減し、少人数運営や深夜の無人化運用を後押しします。ホテルスタッフは接客や、より付加価値の高いサービスに集中でき、旅行者はストレスなくチェックインできるなど、双方にメリットを提供します。チェックインを起点とした将来的なサービス拡張も視野に入れています。
実証実験の概要
○フェーズ1(2026年1月20日) :
- 実施場所:ロワジールホテル 品川シーサイド
- 実施内容:プロトタイプKIOSKを用いた「対面」でのチェックイン技術実証、実際の宿泊者・ホテルスタッフによる体験評価


ロワジールホテル 品川シーサイド


プロトタイプKIOSK画面イメージ

○フェーズ2(2026年3月1日~6月30日予定) :
- 実施場所:USEN-ALMEXの「PreCheck-in」導入済みホテル
- 実施内容:「PreCheck-in」とデジタルパスポートの情報を用いた「非対面」でのチェックイン実証、照合速度や運用性、ユーザー体験の確認、省力化効果を評価

■各社の役割
○DNP
- デジタルアイデンティティ基盤「CATRINA」の提供
- デジタルパスポート連携に必要な認証技術・暗号鍵管理
- KIOSKとの連携API・認証UIの設計
- デジタルパスポート国際動向に基づく技術検証支援 など

○USEN-ALMEX
- デジタルパスポート対応KIOSK端末および「PreCheck-in」の開発・提供
- ホテル向けKIOSKのUI/UX最適化
- 実証における施設・オペレーション検証 など





今後の展開
両社は今回の実証実験で得る知見を基に、デジタルパスポートと連動した次世代型チェックインサービスの商用化を目指します。また、チェックインから始まる宿泊体験全体の顧客満足度向上などを見据え、将来的なサービス拡張や新たなホテル向けソリューションの共創を進めます。
なお、本取り組みについて、2026年2月開催の「第54回 国際ホテル・レストラン・ショー(HCJ2026)」のUSEN-ALMEXブースで展示やミニセミナーを行い、ホテル業界に新たな価値を提案します。


*1 USEN-ALMEXのホテル向けKIOSK → https://www.usen-almex.jp/hs/products/adjustment/kiosk.html
*2 オンライン事前チェックインサービス「PreCheck-in」 → https://www.usen-almex.jp/hs/products/service/precheck-in.html
*3 訪日外客数について → https://www.jnto.go.jp/news/press/20250115_monthly.html
*4 国際民間航空機関(ICAO)が策定した、パスポートのチップ内の情報をデジタル化した電子的な渡航認証。
*5 DNP分散型ID管理プラットフォーム CATRINA(R) : DNPが提供する、デジタル証明書技術を用いて個人情報を安全に管理しつつグローバルなデータ連携を可能にするデジタルアイデンティティ基盤。
https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20175481_4986.html

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