一般社団法人日本海老協会(事務局:東京都中央区、代表理事:藤井務)は、海老を通じて「食育」「地域活性」「次世代育成」を同時に実現する取り組みを全国で展開しています。2025年は、自治体・企業・教育機関が主体となり、各地で自発的な活動が広がった一年でした。その結果、日本海老協会の食育活動は単発イベントではなく、地域と共につくる“共創型モデル”として、各地で展開可能な次世代育成型の地域活性イベントとなりました。

■初のクラファンで目標達成!えび丸ごと夢の料理コンテスト2025
今年で5回目の開催となる「えび丸ごと夢の料理コンテスト」は、全国の教育機関(小・中・高等学校、保育園、幼稚園など)の子どもたちに「自分が食べたい夢のエビ料理」を自由な発想で描いてもらう食育コンテストです。参加校には有頭エビを無償提供し、エビの特徴を実際に観察しながら解剖を体験。エビに触れ、その生態を知ることで「エビは生き物である」という視点から食材への理解を深め体感してもらう企画です。
審査員は、有名レストランのシェフをはじめ、芸能界、企業、自治体と、幅広い分野の第一線でご活躍の方々が参加。全国から寄せられた2,202作品の中から14名の作品が選出されました。 特に、シェフ選出の優秀作品は、子どもたちが描いた“夢”を、プロの料理人が実際の一皿として再現し、食育を「栄えある経験」にまで昇華させました。
本コンテストは、「子ども × 食育 × プロの料理人」という独自性を特徴とし、 絵を描いて終わりではなく、世代を超えて人と人がつながる仕組みにより、教育・CSR・地域活性のいずれの観点からも展開可能なモデルとなっています。
■受賞作品(一部)
※本リリースでは一部の受賞作品のみを紹介していますが、全国から寄せられた作品はいずれも、海老への関心と創造性にあふれたものでした。- 高橋 英樹 様(俳優)選出 「エビクリームコロッケ」/島田莉緒さん(12歳)の作品

高橋英樹様よりコメント
海老を丸ごと活かした迫力ある発想と力強い色づかいに心を打たれます。食べる人を驚かせ、笑顔にする力のある作品でした。
- 高橋 真麻 様(フリーアナウンサー)選出 「えびフライ」/うえむら みすずさん(5歳)の作品

高橋真麻様よりコメント
「えびフライが大好き!」という気持ちが素直に伝わる作品。楽しく元気いっぱいの想いが伝わり、食べたらきっと幸せになる一皿だと思いました。
- ケロポンズ様(音楽ユニット)選出「海老一匹チーズバーガー」/武田 真穂さん(12歳)の作品

ケロポンズ様よりコメント
特大エビを丸ごと使ったまさに夢の料理!フレッシュな野菜とプリッとしたエビ、とろーりしたチーズの美味しそうな姿に、かぶりつきたくなりました。
- 落合 務シェフ 選出「えびたっぷりグラタン」/鈴木 美耶さん(8歳)の作品

落合務シェフよりコメント
全国から寄せられた料理の中から選ぶのはとても難しかったですが、皆さんの熱意に感動しました。受賞作品は、自身が修行時代に作っていたエビグラタンと重なり、思い出と共に再現しました。
- 三國 清三シェフ 選出「えびクラムチャウダー」/高須 凪紗さん(12歳)の作品

三國清三シェフよりコメント
エビを丸ごと使った自由な発想に大きな力を感じました。誰でも挑戦できる工夫が光る一皿です。これからも料理を楽しみ、自分の可能性をどんどん広げてください。
- 中村 健 様(愛知県西尾市長)選出 「エビを感じるパフェ」/倉内 蘭斗さん(12歳)の作品

中村健様よりコメント
「えび」と「パフェ」という組み合わせは、自分自身で考えたこともなく、柔軟な発想に感嘆しました。
カルビー株式会社 茅原良子様 選出「世界に届け!Japaneseヌードル/市川翔流さん(13歳)の作品

茅原良子様よりコメント
伊勢海老を丸ごと使った大胆な発想に魅力を感じました。「世界に届け!」という想いに、私たちかっぱえびせんチームも深く共感しました。
なお、コンテストの開催にあたり、初めてクラウドファンディングにも挑戦。目標を上回る1,026,157円のご支援が集まりました。その資金はすべて、「えび丸ごと夢のコンテスト2025」の運営費として活用し、より多くの子どもたちに「海老を通じた学び」を届けることができました。
■夢を叶えた子どもたちは「こども海老大使」として海老の魅力を発信
「えび丸ごと夢の料理コンテスト」で受賞した子どもたちは、海老の魅力や大切さを伝える「こども海老大使」として活躍しています。2025年は、少年写真新聞社発刊の「ハヤタケ先生のこども魚食大百科」 に日本海老協会および「こども海老大使」の活動が掲載され、全国の教育現場へと発信されました。また、青森県八戸市では、2024年の受賞者である志田銀司さんが、同市内などで配布されるフリーペーパー「プリュス」に登場。地元の飲食店を巡って自慢の海老料理を紹介するプレゼンターとして活躍しました。今後は、こども海老大使がインタビュアーとなって地元の海老関連企業・自治体への表敬訪問、地元産業・陸上養殖企業の紹介、海老に関わるイベントや広報活動への参加の紹介をするなど、地域の海老食文化をさらに盛り上げていきたいと考えています。


志田さんが掲載されたフリーペーパー「プリュス」
■地域との連携1. - 愛知県西尾市で「特別表彰任命式」を開催!

「えびせんべいのふるさと」として知られる愛知県西尾市では、「えび丸ごと夢の料理コンテスト2025」の受賞者14名中5名が同市から選出されたことを受け、市内の受賞者を「こども海老大使」に任命する特別表彰任命式を開催。式典には、名誉海老大使でもある西尾市長も出席したほか、新たに任命された「こども海老大使」が、地元新聞社などメディアからの取材も受けました。西尾市では、教育機関・行政・地域が一体となって食育に取り組んでおり、今回の特別表彰任命式はその象徴となる場となりました。
■地域との連携2. -初の地方開催!「エビフェアinいわた」

静岡県磐田市では、陸上養殖エビを核にした地域振興プロジェクト「エビフェアinいわた」が開催されました。このイベントは、陸上養殖企業、地元飲食店、商業施設、自治体が連携することで実現したもので、他地域でも展開可能なモデルケースとなりました。本イベントでは、磐田市内に国内最大級のバナメイエビ陸上養殖施設が誕生したことをきっかけに、「海老」を軸とした産業振興と地域活性化を目指して開かれたものです。なお、「エビフェア」は、地域活性化に繋がるイベントとして全国で初めて地方開催されました。

市内20校以上・500点超の応募作品から選ばれた受賞メニューを地元飲食店で楽しめる「磐田版えび丸ごと夢の料理コンテスト」をはじめ、イベント会場では磐田西高校の学生たちなどによる磐田産エビを使った「エビキッチン屋台」や「エビすくい」、人気ユニット・ケロポンズによるステージショーも開催されて大盛り上がり。磐田市産の海老をより多くの方に知っていただくきっかけとなりました。
■2026年の展望 -さらなる全国展開と次世代育成を目指して-
2026年も「海老で人と地域を元気にする!」の理念を掲げ、以下の活動を推進してまいります。1.全国規模の食育・地域連携イベント拡大
- 「えび丸ごと夢の料理コンテスト」の参加自治体・企業をさらに増やし、より多くの方に海老の魅力を伝える。
- 地域の実情に合わせた開催モデルを構築し、継続的な展開を目指す。
2.こども海老大使を軸とした次世代育成
- 「エビフェス」など学校・地域イベントと連携した食育活動を拡充し、次世代への海老食文化の継承を図る。
- 「こども海老大使」の活動を通じ、子どもたちが主体的に海老の魅力を発信する取り組みを強化。
3.陸上養殖や地域産業と連携した持続可能な海老消費の促進
- 地域特産品とのコラボレーションや食品ロス削減など、社会課題にも貢献できる活動を強化。
- エビを活用したふるさと納税返礼品の展開を通じ、地域経済への還元を図る。
日本海老協会では、これらの取り組みをともに進めていただける企業・自治体・教育機関との連携を積極的に進めています。ぜひ、地域や事業に合わせたカタチでの協働をご相談ください。
地域・企業・子どもたちと一緒に、海老を通じた文化と笑顔を広げていくことを目標に、2026年も活動を推進してまいります。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
■団体概要
名称:一般社団法人日本海老協会事業内容:海老を通じた食文化の振興・普及活動、食育事業、地域連携イベントの規格・運営、持続可能な水産資源活用の推進
概要:日本海老協会は、「海老で人と地域を元気にする!」を理念に掲げ、子どもたちへの食育活動、地域振興イベントの実施、産学官連携による水産資源の普及に取り組んでいます。特に、海老を活用した料理コンテストや教育活動を通じて、次世代への海老食文化の継承と、持続可能な水産業の推進を図り、SDGs達成にも寄与することを目指しています。
URL:https://ebikyoukai.jp









