
三国港市場にずらり並んだ越前がに
越前がにの水揚げ港で知られる福井県坂井市の三国港市場で、今年最後の日曜の12月28日早朝、三国港朝市恒例の「歳の市」が開かれる。12月末で禁漁となるズワイガニの雌のセイコガニが最後の販売となるのをはじめ、雄のズワイガニ、カズノコ、カレイ、バイ貝などずらり冬の味覚が販売ブース店頭を飾る。また来場者がカニなど海産物を競り落とすことができる「競り市体験」もある。三国港食堂ではセイコガニの半身が入った「セイコガニ汁」や特産の甘エビと地元で“幻のエビ”とされるガザエビの食べ比べセットなどのメニューも用意され、年の瀬を飾るにぎやかな海鮮市となりそうだ。
あなたが競り落とす「競り体験」も 三国港の「歳の市」は、三国港市場の年6つのイベント市の中でも、その年を締めくくる恒例イベント。冬場の三国港は、ズワイガニやセイコガニをはじめ、アカガレイ、バイ貝など三国港お馴染みの海鮮類が多彩に並ぶ。特に雌のセイコガニは、資源保護のため12月いっぱいで禁漁となるため、お正月用に地物のセイコガニをゲットするなら、この歳の市がぴったり。

日本海の宝石と言われる甘エビ
市場関係者によると「今年は雄のズワイガニともども、12月に入っても水揚げは、順調に上がっている、量は十分」という。当日は、特に地元の魚問屋2軒が特設ブースを設ける。ほかには「さかい農業女史」による坂井北部丘陵地栽培の野菜類、地元の早崎商店や三国港網元おかみ会のお魚総菜、江州屋のヒレカツ、大沼養蜂園のハチミツなど10ブースが地元産品を並べる。

幻のエビとされるガサエビ

ゆであがった雌のセイコガニ

三国港朝市「歳の市」のチラシ
三国港市場の名物企画として定着してきた「競り体験」は、午前8時半から。来場者ならだれでも競り人になれる。越前がにや甘エビ、寒ブリ、カズノコ・イクラセット、冷凍ガサエビ、若狭牛しゃぶしゃぶ、坂井市産のコシヒカリやイチゴなど30種類ほどを用意。競りのトリは、皇室献上品級の「越前がに」で締める。現場で、申し込み制のため当日午前7時半から、参加者には競り用の「うちわ」が配布される。
海鮮定食が売りの「三国港食堂」では、セイコガニ(半身)が入った味噌味付けのガニ汁と坂井市産コシヒカリのご飯が付いた「セイコガニ汁定食」(500円)を300食限定で。また三国港の顔・甘エビと今や幻とされるガサエビの刺身がセットの「甘えび・ガサエビ食べ比べセット」(500円)も限定200食で用意される。
このほか水揚げ場スペースに設置される販売ブースはいつも通り、海産物や加工品、野菜、総菜類など12軒の多彩な販売ブースが並ぶ。
坂井市が施設管理する三国港市場で行われる「歳の市」は、主催が一般社団法人「三国港市場」。開始時間は午前7時半から、午前11時半まで。来場者には、車の場合は、三国サンセットビーチ駐車場の利用を呼び掛けている。福井駅から電車の場合は、えちぜん鉄道三国芦原線で「三国港駅」下車し、すぐ目の前。
今シーズン4月末から始まった毎週日曜の今シーズンの「朝市」は年度内3月まで休業。年明けは、来年3月15日に朝市イベントを開く予定。
【三国港市場】
福井県坂井市三国町宿1丁目17-33
三国港朝市に関する問い合わせは、【一般社団法人三国港市場 TEL0776-50-3921】または、
三国港市場の公式ホームページ【https://mikuniminato-ichiba.com】から。









