食農データ分析SaaSのクオンクロップが食品開発特化の生成AI機能をリリース

掲載日: 2025年12月10日 /提供:クオンクロップ

~商品の新たな競争力を発掘する「Myエコものさし」Food AI Ideator~

クオンクロップ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:北垣卓、以下:クオンクロップ)は、食品の商品開発・企画に特化した生成AIを開発し、データ分析の範囲を飛躍的に拡大する新機能「Myエコものさし Food AI Ideator(以下、FAI)」の提供を開始したことをお知らせいたします。


画面イメージ例

■FAI提供の背景
クオンクロップが提供する「Myエコものさし」は、食農分野の商品単位でのデータ活用を支援するSaaSとして、特にサステナビリティ領域をはじめとして、食のデータを事業価値つなぐ可視化や活用の観点でこれまで国内外高い評価を得ており、500を超えるケースでご活用が広がっています。


今回の新機能となるFAIは、これまで「Myエコものさし」をご活用いただく中で聞こえてきた、食品の商品開発・企画の領域でのデータ活用の課題を解決するために開発した機能であり、食品メーカー、ホテル・旅館、外食、生産者など、食品のバリューチェーンに関わる幅広い事業者にご活用いただくことできる機能です。

■FAIの新機能概要
FAIは汎用的な生成AIと食分野に特化したデータベースと当社のAIを組み合わせた独自の分析能力を持っており、国内外の市場データからサステナビリティデータまで商品開発への示唆の抽出を一気通貫で行い、商品開発・企画におけるリサーチから初期アイデア検討を飛躍的に進化させることが可能となります。以下、FAIの代表的な機能をご紹介いたします。

1. レシピアイデアを高速で生成
市場トレンドや技術シーズなどキーワードの入力だけでFAIがレシピを生成。食材の配合案だけでなく、調理工程やレシピの環境負荷の概算及び商品化時のイメージ画像まで一気に生成します。また、AIの出力に加えて、ユーザーが個別箇所を修正することや、入力内容の検討時には市場トレンド自体を市場やセグメントごとに可視化することも可能です。

2. 商品差別化ストーリーを同時に生成
同じレシピでも対象とする市場やターゲットセグメントが異なれば、商品の事業ポテンシャルや打ち出しの方向性は異なります。FAIでは、生成されたレシピアイデアごとに、どのような市場やターゲットセグメントが対象となり、どの程度の機会となりうるかといった、事業化議論に必要な要素を言語化することができます。

3. 開発組織の思考を可視化
組織でFAIを活用することで、ユーザー組織ごとにカスタマイズ学習可能な専用AIが、個人単位だけでなく組織単位での検討傾向や市場トレンドとの差異を可視化し、組織内でのナリッジやリソースの活用を最大化します。また、組織のセキュリティ要求度に応じて、自社カスタマイズAIの活用範囲を調整することも可能です。

■FAIの特徴
Chat GPTやGoogle Geminiなどの汎用生成AIの進化速度は目覚ましいものがありますが、必ずしも食品開発で必要な情報の探索や分析に特化しているわけではありません。当社のFAIでは継続的にアップデートがある汎用生成AIの最新モデルを土台とすることに加えて、欧米のツールではカバーされていない日本特有の食材などを含む、数千を超える食材やその組み合わせのデータベースなど、食分野に特化したデータベースと当社独自のAIを組み合わせた独自の分析能力を持っており、食の専門家と食の専門AIがより効果的に共創できる場を提供しています。

■導入プロセス
初期導入フェーズ(概ね3~6か月)では、FAIの活用による成果の具体化を実施いたします。各ユーザー組織によって新技術導入に求めるKPIが様々にあるため、ツールの提供だけでなく、KPIの設定から検証やカスタマイズAIの初期学習の伴走をいたします。その後の展開フェーズでは初期導入フェーズの結果を踏まえツールの利用範囲を決定し、ツールを中心として自組織内での活用を展開いただく形となります。また、検討時にFAI実機を操作いただける期間限定での無償ワークショップ(所要時間約2時間。食品開発・企画の担当者がおられる組織が対象となります。)も提供しておりますので、ご関心をお持ちいただけた際には、本リリースに関するお問い合わせまでご連絡いただけますと幸いです。


■今後の展望
「Myエコものさし」は今回のFAIのリリースにより、食農分野における商品の新たな競争力を発掘するデータプラットフォームとして、新たな一歩を踏み出しました。特に、食農分野においては、食材や作り手の工夫は様々に行われているにもかかわらず、その価値の可視化が進まないために商品の本来価値が様々な形で隠れてしまっていると考えております。当社は、食の専門家と食の専門AIの共創を加速させる技術革新と価値創造を通じて、次世代につなぐ多様で持続可能な食の社会実装に貢献してまいります。引き続き、食農分野のデータおよびAI活用をご支援する機能を拡張してまいりますので、当社の動向にご関心を寄せていただけますと幸いです。


■クオンクロップについて
クオンクロップは、食の分野において商品や原材料単位でのビジネスデータと環境データを組み合せた分析を飛躍的に効率化し、事業価値に接続するソリューション「Myエコものさし」を開発・運営している企業です。国内外の規格やガイドラインに沿った科学的な分析を組み合わせ、事業者の商品・原材料単位での工夫を反映したサステナビリティ指標の可視化、および食農特化AIを活用し、商品開発などの事業活動における価値を具体化するシステムとして、食品メーカー、ホテル・旅館、外食、生産者など、食品のバリューチェーンに関わる幅広い事業者にご活用いただいております。


「Myエコものさし」は国内では2022年にJAアクセラレーター第4期に優秀賞採択、2023年には未来の農をつくるTOYOHASHI AGRI MEETUPアグリテックコンテストでの入賞及び愛知県豊橋市との連携企業への採択、また海外では、2023年にBasque Culinary CenterよりFuture Food Institute賞を受賞、2024年にグローバルフードテックイベントFood4FutureでBest Sustainability ProjectカテゴリーでFinalist賞を受賞するなど、国内外からサステナビリティに関して事業価値創出につなげるデータ分析のための先進的なソリューションとしての評価を受けています。詳しくはhttps://cuoncrop.comをご覧ください。


■会社概要
名称:クオンクロップ株式会社
所在地:東京都千代田区九段南1-5-6りそな九段ビル5FKSフロア
代表者:代表取締役 北垣卓
設立年月:2020年9月
URL:https://cuoncrop.com


本リリースに関するお問い合わせ先:myecomonosashi_contact@cuoncrop.com

bnr_article_ai-ocr_faxshori_2.png

注目のキーワード

すべてのキーワード

業界

トピックス

地域