日本の大手食肉輸入企業6社がスペインを訪問。欧州産牛肉の品質・安全性を評価

掲載日: 2025年12月10日 /提供:INTERPROFESIONAL ORGANIZATION OF BEEF, PROVACUNO

スペイン産牛肉の日本市場におけるアピールポイントや課題をヒアリング

欧州スペイン産牛肉の専門職間連携団体PROVACUNO(プロヴァクーノ)は、欧州連合の支援を受けたキャンペーン『It’s time for European Beef』の一環として、2025年11月22日~28日、国内の主要食肉輸入業者を対象にスペイン現地の農場・食肉加工施設などのバリューチェーンを視察するプログラムを開催しました。
本視察では、スペインにおける牛肉の生産・流通の現場を確認し、日本市場との親和性や今後の展開について各社が検証しました。参加者からは、安全性・衛生管理・トレーサビリティ・アニマルウェルフェア(動物福祉)など欧州生産モデル(EPM)への評価の声が多く寄せられました。



■ 欧州品質の視察ルート
バルセロナを起点に、リェイダ、ジローナ、マドリード、バルデペーニャスなどの農場、加工施設を見学したほか、セミナーや試食会、交流会を開催しました。各施設では、若齢牛の飼育管理やトレーサビリティ体制、衛生管理、加工設備や冷蔵インフラの見学を通して、欧州産牛肉が紹介されました。



■ 日本市場における強みと可能性
参加企業からは以下のようなコメントが寄せられました。
- 「正肉は月齢の短い牛であっても赤身の旨みがしっかりあり、品質として十分。特にMAP加工など、商品開発力も高く、日本市場での差別化要素になると感じた」
- 「欧州では個体識別から飼料履歴・加工工程まで厳格なトレーサビリティが整備されており、対日輸出への信頼につながる」
- 「ロイン・チャック・内臓系など、一部部位では既存産地に比べて価格優位性は見出しづらいが、赤身の味わいや若齢牛ならではの特性を前面に打ち出すことで市場は広がる」

■ 流通戦略と今後の展望
また、今回の現地視察を経て、参加者からは以下のような販路・活用アイデアも挙げられました。
- 「正肉」だけでなく、「牛生ハム」や「内臓系」などの高付加価値商品に注目し、ラインナップを強化
- 外食・業務用市場を軸とした赤身志向の提案強化
- ブランド化・価値訴求型の販売戦略(例:欧州産赤身牛肉としてネーミング・販促)
- 加工品開発や部位別スペックの明確化による提案の幅拡大

EPM、最先端の屠畜場、農場、食肉品質基準、安全性、動物福祉、牛肉のさまざまな部位を取り揃えていること、持続可能性へのコミットメントなど、日本輸入業者と消費者にアピールするポイントが多く、欧州産牛肉は日本市場への輸入に理想的な製品といえます。
■ PROVACUNOについて
PROVACUNO(プロヴァクーノ)は、1997年に設立されたスペインの牛肉業界団体であり、「It's time for European Beef」キャンペーンの一環として、さまざまなイベントを開催しています。本キャンペーンは欧州連合(EU)の支援を受けており、トレーサビリティや動物福祉を重視し、EUおよびスペインで生産される牛肉の安全性、信頼性、卓越した品質と味わいを強調しています。
このキャンペーンは日本で3年間にわたって実施され、今年が初年度となります。ネットワーキングイベントやFOODEXへの出展を通じて、PROVACUNOは高品質な欧州産牛肉を日本のバイヤーに紹介し、新たなビジネスチャンスを創出するとともに、欧州と日本の貿易関係の強化を図ります。

Instagram:https://www.instagram.com/time4europeanbeef.jp/  
Facebook:https://www.facebook.com/time4europeanbeef.jp
YouTube:https://www.youtube.com/@time4-europeanbeef
公式サイト:https://time4europeanbeef.eu/

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