日動がJALとタッグ 「JALオーベルジュ富良野」JAL初のオーベルジュ事業の全国1拠点目は北海道中富良野町 2026年冬開業へ

掲載日: 2025年12月02日 /提供:日動

新しい地域共創モデル、ミシュランシェフと創る「食と宿」の体験拠点で観光と雇用創出へ

株式会社日動(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:前川 大輔、以下「日動」)は、日本航空株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鳥取 三津子、以下「JAL」 )とタッグを組み、北海道中富良野町(所在地:北海道空知郡中富良野町、町長:小松田 清)の北星山森林公園エリアに、地域共創を目的とした宿泊施設付きレストラン「JALオーベルジュ富良野」を開業します。JALが自社ブランドのオーベルジュ事業を展開するのは初めてで、「JALオーベルジュ富良野」は、全国展開の第一弾として、地域の食や資源を融合し“新たな食と宿の体験拠点”として魅力を発信します。

2026年冬の開業を前に、2025年12月1日、日動は「中富良野町」「JAL」とともに共同記者会見を行いました。

(左から)谷シェフ、石井シェフ、日本航空 林氏、小松田町長、日動 前川


 JALオーベルジュ事業の目的

本事業は、JALと中富良野町の連携協定(2023年7月締結)に基づくもので、JALが目指す「移動を通じ
た人と地域のつながりの創出」と、日動の「 地域密着型開発・運営ノウハウ」を掛け合わせています。今後は観光振興や地場産業の活性化、次世代の人材育成、環境負荷軽減といった地域課題の解決につながる地方創生のモデルケースとして、観光や雇用創出など新たな価値を提供します。

中富良野町のラベンダー畑の様子

提供料理イメージ


JALオーベルジュ富良野とその周辺の地図


関係者コメント

 小松田 清 氏 (中富良野町長)

中富良野町には、夏はラベンダー、冬はパウダースノーを求めて多くの方が訪れます。一方で、多くの観光客は、美味しいものを楽しんで体験も満喫した後は宿泊せずに次の地へ向かう、いわゆる「通過型観光」で中富良野を訪れていることが課題でもありました。

十勝岳連峰の裾野に広がる肥沃な土地は農作物に恵まれ、ワインやビール、日本酒などのお酒造りも盛んです。今後はウィスキー蒸留所の建設も予定しており、その魅力はさらに広がっていきます。

そんな中で2026年冬に誕生する「JALオーベルジュ富良野」は、まさに “美食を味わうため”の宿泊拠点を目指しています。中富良野ならではの食材と向き合い、フレンチを極めたお二人のシェフが地元食材とどのように対話して、どんな魔法をかけるのか、ご期待いただけたらと思います。

シェフの料理と相まって旅の記憶を根強くするのが、四季折々の風景です。春は水田に映り込む景色、夏はラベンダーの芳醇な香り、秋は雲海、冬は白銀と星空など、季節ごとに全く異なる顔を覗かせ、365日、訪れるたびに違う表情と出会える“唯一無二の体験” がこの町にはあります。

今回のプロジェクトは、単なる宿泊施設の建設ではありません。中富良野が持つ宝を活かし、新たな地方創生を生み出すプロジェクトです。この挑戦が町の未来をより豊かに切り拓くと信じています。

 林 浩一 氏 (日本航空株式会社 執行役員 北海道支社長)

食の宝庫である北海道の地で、JALオーベルジュ事業の全国第一弾であり、北海道一拠点目となる「JALオーベルジュ富良野」を発表できたことを大変嬉しく思います。今回のJALオーベルジュのプロジェクトは「本格的なオーベルジュ文化を根付かせる」ことをテーマに掲げています。

オーベルジュは「レストラン付きホテル」ではありません。主役は「食そのもの」です。北海道には世界トップクラスの食材や自然、文化が揃っています。私たちが目指すのは「旅の途中で立ち寄る宿」ではなく、その土地ならでは食や調理法、体験を求めて“わざわざ訪れたくなる滞在地”です。中富良野を“通過点”の観光地ではなく、ここでしか味わえない食を求めて訪れたくなる“滞在地” として認識していただき、「JALオーベルジュ富良野」をまた来たくなる特別な空間にしたいと思っています。

また、2025年11月25日には、JALオーベルジュ事業の全国二拠点目となる北海道仁木町とも連携協定を締結しました。北海道全体でオーベルジュ文化を広げ、地域の価値向上につなげたいと考えています。「JALオーベルジュ富良野」を皮切りに、北海道から新しい旅と食の体験を提案し、世界トップクラスのオーベルジュづくりを進めてまいります。

 前川 大輔 (株式会社日動 代表取締役)

「JALオーベルジュ富良野」の運営パートナーとして、建設やディベロッパー業務、施設の管理運営を担ってまいります。これまでは「滞在」をキーワードにホテル事業を展開してきましたが、その“滞在の価値づくり”の視点で、JALさんと強いつながりを感じました。当社が考える“滞在”は「多様化」の時代に合わせて、「さまざまなニーズ」に寄り添うことです。「JALオーベルジュ富良野」を利用される一人ひとりの“想い”や“旅の目的”に寄り添うことを大切に、その“想いを活かす建物”をつくることが、当社の役割だと考えています。

今回のオーベルジュの最大の武器は、やはり北海道の“食” です。食の魅力を最大限に引き出すための“空間づくり”にも力を注ぎ、長期間滞在していただくお客様にも、滞在期間、毎日新たな魅力を発掘してもらう仕掛けをご用意しています。

例えば、1週間ほどの滞在の場合は、初めの2~3日はレストランでシェフのお料理を堪能いただき、残りの滞在期間は地元食材を使ってご自身で調理を楽しんでいただけるように、客室にはキッチンを設けております。また、お部屋は50平方メートル 以上と一般的な宿泊部屋より広めで、長期滞在でもゆったりお寛ぎいただけます。さらに、建物には道産木材を積極的に活用し、北海道の自然を感じながらこの土地ならではの食の魅力や空間の心地よさを感じてもらえるように設計にしました。

「JALオーベルジュ富良野」が、町の魅力をさらに引き出し、訪れる方の“特別な滞在体験”につながる施設になるよう、全力で取り組んでまいります。

シェフコメント

 石井 誠 氏 (料理監修 /ミシュラン一つ星「Le Musee」オーナーシェフ)

このプロジェクトのお話をいただいたのは本会見の1年前ほど前で、オファーをいただいたときから考えて行き着いたテーマが「時間と場所」でした。近年、その土地でしか成り立たない食のあり方「ローカルガストロノミー」が注目されていますが、私は特に「いつ」「どこで」「何を」食べたのか、その記憶に結びつく料理を大切にしています。

そこに行かなければ出会えない食材や、地域に根差した調理法がどの土地にもあり、季節ごとに移り変わる自然とともに、食材は刻一刻と表情を変えます。だからこそ、訪れた方に「あの季節に、あの土地で食べた味が忘れられない。またここに来たい。」 と思っていただける料理の提供を目指しています。

中富良野の地には、ここに来た人しか“体験”できない特別な食の魅力があります。例えば、針葉樹の環境に特化して育つキノコの有数の産地ですし、地元の木材を使った薪火料理は“ここ”でしか味わえない特別感のある香りや旨味をもたらします。

JALオーベルジュ富良野が、季節を味わいに訪れる“理由そのもの”になるよう、料理を通してこの土地の魅力を最大限に引き出していきたいと思います。

 谷 章太郎 氏 (「Le Musee」シェフ)

今回、料理監修である石井シェフからプロジェクトのお話をいただき、こうして地元(富良野市出身)で大きな挑戦の場を与えていただけたことを心からありがたく思っています。私は二十歳の頃から4年間、石井シェフのもとで料理の基礎から丁寧に教わりました。その後、ホテルなどでシェフとしての経験を重ね、今回のプロジェクトのお話をいただいてからは、再び石井シェフのもとで料理と向き合っています。地元で料理人を志した身として、いつかはシェフとして地元で腕を奮うことを一つの目標としていました。

中富良野の食材は、季節ごとに表情が大きく変わり、土地そのものを映すような力があります。針葉樹の環境で育つキノコや薪火で香りを深められる地元木材、豊かな乳製品、季節が運んでくるジビエなど、ここでしか味わえない“素材の個性”が非常に強い地域です。

石井シェフが大切にしている「時間と場所」というテーマを受け継ぎながら、地元で育った料理人として中富良野の魅力を最大限に活かし、ここでしか出会えない一皿をお届けできるよう、精一杯努めてまいります。



石井 誠 (いしい・まこと)「Le Musee」オーナーシェフ。ミシュラン北海道で一つ星を2度獲 得し、ゴ・エ・ミヨで北海道最高特典を記録。谷シェフの師匠として、本プロジェクトのレストラン部門監修を担当。





谷 章太郎 (たに・しょうたろう)富良野市出身。「Le Musee」などで経験を積み、旬の地元食材を活用した料理で注目を集めている。北海道の大地が育む野菜を中心に素材の生命力とテロワールを表現する若手料理人。



「JALオーベルジュ富良野」について

【 名 称】 JAL Auberge Furano(JALオーベルジュ富良野)
【 所 在 地 】 北海道空知郡中富良野町 北星山森林公園エリア
【 開 業 時 期 】 2026年12月予定
【 販 売 開 始 】 2026年6月予定
【 運 営 形 態 】 株式会社日動(運営)、JAL(ブランド提供・販売支援)

※WEBサイトは2026年6月公開予定

◆施設の特徴
・自然や文化に調和した設計の全10室(50平方メートル 以上、ミニキッチン付き)
・美しい自然環境を背景に地元の食材やワインを使用した特別メニューの提供
・オープンキッチンスタイルで、ミシュラン一つ星シェフ・石井誠氏(Le Musee)監修、
 富良野市出身の谷 章太郎シェフが料理を担当
・地元木材を使った家具、バイオマス製品を利用した客室アメニティの設置


◆プロジェクトの狙いと価値
・新たな人流の創出による関係人口の拡大
・地域経済の活性化と雇用の創出
・未来を担う若手人材の育成機会の創出

館内完成予想図

外観完成予想図

 今後の展開

中富良野町に続く第二の拠点として仁木町でのプロジェクトを推進いたします。北海道の多様な地域特性を活かし、その土地の旬の食材を活かした本格的な料理を食べられながら滞在できる「オーベルジュモデル」の確立を目指します。

メディアの皆様に取材・撮影いただけること(2025年12月時点)

・関係者インタビュー
・JALオーベルジュのパース提供 など

自治体・会社概要

◯中富良野町
〒071-0795 北海道空知郡中富良野町本町9-1
町長:小松田 清

◯日本航空株式会社北海道支社
〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西7丁目1-1 CARP札幌ビル7階
執行役員 北海道支社長:林 浩一

◯株式会社日動
〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西1丁目16番地4 シルキービル
代表取締役:前川 大輔


本リリースに関する問い合わせ・取材のご依頼

 担当: 山田 (080-1165-8563)

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