?日本の養殖業を取り巻く課題
近年、世界的な人口増加や健康志向の高まりにより、水産物の需要は急速に増加しています。しかし、世界全体の天然魚の漁獲量はおよそ30年前から頭打ちとなっており、水産物の高い需要に応えるため、養殖魚の生産量は6倍以上に増加しています。一方、日本国内の養殖産業は、海水温の上昇により魚の突然死や大量死が増加していることに加え、生産量の9割以上をブリ、マダイ、カンパチ、ギンザケといった認知度が高く飼育が容易な魚が占め、一般化が進みその収益性が大幅に悪化しています。結果として、世界的な情勢とは異なり、日本国内における養殖魚の生産量は1991年をピークに約8割まで減少しています。このような背景から既存の養殖魚に代わる新たな養殖魚の開発が求められています。
?さかなドリームが挑む希少魚の開発
さかなドリームは東京海洋大学で発明された独自の養殖技術を用いることで、新規養殖魚の開発と魚類品種改良を加速させ、環境変化に強い魚や、食用として優れた形質を持つ魚の作出を実現し、養殖業の発展に貢献するとともに、人々が今まで出会ったことのない「世界一旨い魚を創り、届ける」ことを目指しています。同社はA-STEPの支援により、味わいに定評があるものの、水揚げ量が著しく少ない希少魚の養殖技術開発を行います。これにより希少魚の安定的な供給を通じて、企業理念である「世界一旨い魚を創り、届ける」ことを実現します。












