2019年11月7日から、常盤木羊羹店總本店(熱海市銀座町)は海外で開催されたイベントにて、清水町の柿田川湧水文化づくりの海外初プロモーション第一弾として、特別な柿田川湧水を使用した鶴吉羊羹を出品した。
今回 YOKAN COLLECTION IN NEW YORKに出品するメインは、2013年にふじのくに新商品セレクションで静岡県ブランドに認定された熱海産ダイダイを使用した羊羹。
清水町役場及びサントムーン柿田川関係者協力のもと、“富士山の最大伏流水である柿田川”の限りなく生水に近い特別な湧水を使用し、名実共に静岡県産品にこだわった。他にも同水を使用した藤枝抹茶やレミーマルタンを使用した高級羊羹なども同時に出品。
清水町を中心とした「柿田川価値の維持と高め続ける取組み、柿田川湧水で文化をつなぐ」というビジョンを、日本最高峰の菓子である羊羹を通して、湧水の素晴らしさをアピールするというプロジェクトだった。その他にも同水を使用した藤枝抹茶や、フランスのレミーマルタンを使用したラグジュアリー羊羹など計4品を同時に出品。
この特別な鶴吉羊羹を、日本を代表する全国の老舗羊羹メーカー14社がパリ・シンガポールを経て、11月7日からアメリカニューヨークで開催した「 YOKAN COLLECTION IN NEW YORK」に出展し、トレンドに敏感なニューヨーカーの反応を伺った。弊社からは、プロジェクトチームとして前澤龍也専務と前澤綾乃常務の姉弟2名が参加。同事業は経済産業省「JAPANブランド育成支援事業3年目」採択事業/外務省特別共催の世界最大の海外「羊羹」展示・商談PRイベント第3弾。
イベントは、1日目は在ニューヨーク日本国総領事館・大使公邸にてレセプションパーティー。
PROJECT FARMHOUSEにて3日間通して展示会と個別商談会を実施。
会場では、常盤木羊羹店は湧水文化づくりの取り組みや柿田川の歴史などをプレゼン。実際に子供から年配まで幅広い年齢層のニューヨーカーに、湧水の写真を見て頂きながら試食をしてもらい、その様子は多くの海外メディアでも紹介された。
また、米ファッションデザイナー・ラルフローレン氏の娘で全米にディラン・ディランズ・キャンディーバーを展開するディラン・ラルフローレン氏とのスペシャルコラボも実現するなど、米スウィーツ界の大物達も同イベントに参加した。
このように、YOKAN COLLECTION 2019 in NEW YORKは大きな反響と共に幕を閉じた。
鶴吉羊羹は、ニューヨークという世界のトレンドの発信地である舞台で多くのインスピレーションを受け、来年2020年に向けて様々なプロジェクトが動き始めた。
ニューヨークでの湧水文化プロジェクトの実現と成功に導いたのは、「なぜ熱海の企業が清水町と」という小さな価値観や時代錯誤な既成概念に囚われず、他の地域の文化や企業とも連携し「柿田川湧水文化づくりが繋げた新たな人と人の出会いを育み、お互いのさらなる魅力向上を目指す」という町長を筆頭とする清水町役場全体と清水町地元企業の、深い理解と労力を惜しまない万全の協力体制があったからこそ。
今後も、常盤木羊羹店はニューヨークでの経験をもとに「柿田川湧水群がつなげた新たな文化」として、幼児への食育や職業紹介などの教育分野でも取り入れるなど、清水町及びサントムーン柿田川などの地元企業とも連携を強化してゆく。
出品商品
鶴吉羊羹(橙)
鶴吉羊羹(抹茶)
鶴吉羊羹レミーマルタンVSOP
鶴吉羊羹レミーマルタンXO
企業情報
屋号:常盤木羊羹店 總本店
商号:有限会社常盤木羊羹店
静岡県熱海市銀座町9-1 TEL0557-81-4421
大正時代より熱海で四世代に渡り家業を受け継ぐ羊羹店。
熱海特産品のダイダイや、フランスのレミーマルタンとコラボレートしたラグジュアリー羊羹の他、女性に大人気のマカロン型の最中などを手掛けている。独自の世界観と技術力で、名実共に静岡県NO.1の羊羹屋を目指す。