ZEROCO、熊本・植木青果市場にて九州初の大型鮮度保持設備を実証導入

掲載日: 2025年05月20日 /提供:ZEROCO

九州産食材を中心に、在庫管理と出荷調整の実現による新たなバリューチェーンの構築へ。生産者や市場とともに産地形成・地域創生の未来を切り拓く




ZEROCO株式会社(代表取締役社長:楠本修二郎、所在地:東京都渋谷区)は、熊本県熊本市北区に位置する株式会社植木青果市場(代表取締役社長:渡辺美佐子)内において、食材・食品の鮮度を長期間・高品質に保持する独自の技術「ZEROCO(ゼロコ)」(※)を用いた大型設備(約70坪)を設置し、初の市場施設における実証実験を2025年5月19日より開始します。
熊本県産食材を中心に、在庫管理と賞味期限延長を通じて新たなバリューチェーンを創出し、市場を基軸とした産地形成と地域創生のモデルケース構築に挑戦します。


青果市場内に設置したZEROCO

実証実験に関するご説明

地域の関係者にZEROCO内をご案内

ZEROCOを活用したこの実証実験は、昨年8月に発表した北海道千歳市の加工・物流拠点への約50坪の大型設備実証に続くものであり、青果市場という「集荷・流通の起点」となる場への設置・運用は全国でも初めての取り組みです。

【熊本・植木青果市場での実証実験の目的と背景】
熊本は、九州地方における青果流通の重要な拠点であり、全国有数の農業県でもあります。
なかでも植木青果市場は、昭和44年の創業以来、地域の生産者と都市部の消費者をつなぐことを志し、ネットワークを構築しています。また市場を起点とした一次産業の青果物取引でもっとも求められる条件として、新鮮・安心・安全を保持するため、いち早く"夕競り"を始めるなど、持続可能な農業・青果流通を推進してきました。
本実証実験では、九州内を中心に生産された青果物を対象に、ZEROCOの鮮度保持技術を用いて保存・流通期間を延ばし、生産地が在庫を適切に管理しながら価格の主導権を持つことが可能となる新たなバリューチェーンの構築を目指します。

夕競りの風景

植木青果市場

植木青果市場


【実証実験の詳細内容】
導入されたZEROCO設備(約70坪)は、青果市場内の倉庫スペースに設置されており、低温・高湿度の鮮度保持環境によって、収穫後の青果物の品質を長期間維持することを可能にします。特に出荷タイミングに制約のある品目においては、在庫調整の柔軟性を持たせることで、価格の安定化・収益性の向上を目指します。
今後は、九州内外への流通網の中でZEROCO活用の有効性を検証し、地域間連携による物流の新たな形を模索していく予定です。また海外への流通など、幅広く展開していきます。

【株式会社植木青果市場 代表取締役社長 渡辺美佐子氏よりコメント】
「植木青果市場は、創業以来56年「お役立ち精神」をモットーに、これまで九州の中核に位置する地元熊本の豊かな農業とともに歩み続け、人と人を繋ぐ役割を担ってまいりました。私たちは常に、「作り手善し、買い手善し、売り手善し、社会善し」の四方同時善しを基本理念に据え、日々の営みの中で実践を重ねております。
このたび導入したZEROCOの技術は、その志・思いを一段と深め、生産者の皆さまの努力と汗を支え、消費者の皆さまに、より安心・安全、そして新鮮な青果物をお届けし、さらに流通の在り方にも新たな可能性をもたらすものと確信しております。
植木青果市場は、これからも生産者の想いをしっかり受けとめ、新しい流通モデルに挑戦し、熊本から全国へ・さらに海外へ、持続可能でより誇れる農業・青果物流通の未来を拡げてまいります。」

【鮮度保持技術「ZEROCO」について】
「ZEROCO」は、これまで実現が難しいとされてきた低温・高湿の保管環境を安定的に達成することにより、食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保持し、また予備冷却として活用することにより冷凍食品の品質向上にも寄与する技術です。





【鮮度保持技術「ZEROCO」の活用による生鮮食品の安定した在庫管理を軸にした新しいバリューチェーンの構築】
鮮度保持技術「ZEROCO」は野菜や果物、鮮魚、精肉などの生鮮食品を長期間高品質で保存することを可能にします。この技術の活用により、生産地が在庫を持ち、自らの意思で価格を決定できる新たなバリューチェーンを構築し、第一次産業が抱える担い手不足やフードロス、需給のアンバランスや労働環境等の課題の解決を目指します。



【食産業が抱える課題「負のスパイラル」を「正のスパイラル」へ】
日本の食産業は、現在「フードクライシス」という深刻な局面に直面しています。農業、漁業、畜産業の担い手が減少し、経済合理性が優先される産業構造の中で、命を支える食の基盤が揺らいでいます。この背景には、一次産業が生産と同時に腐敗や劣化と戦わざるを得ないことがあり、また全産業の中で唯一、価格を生産者が決定できないという構造的な問題があります。

生産者が価格を自らの意思で決定できず、生産在庫もコントロールできないため、効率性と利便性を追求する既存のサプライチェーンに依存するほかありません。この負のスパイラルから脱却しない限り、担い手不足を訴えても、若い世代が健全な野心と夢を持って参入することは難しく、問題の根本的な解決には至りません。




このような現状を踏まえ、鮮度保持技術「ZEROCO」を活用して、生産者が在庫を持つことができるバリューチェーンの構築に努めます。長年にわたり受け継がれてきた農業、漁業、畜産業を守り、「次世代に堂々と受け継いでいける農業・漁業・畜産業」を実現するために、一次産業が抱える待ったなしの課題に真摯に向き合います。私たちは、おいしさと安全を誰もが選べる未来のために取り組んでいきます。

【株式会社植木青果市場 概要】
会社名:株式会社植木青果市場
代表者:代表取締役社長 渡辺美佐子
所在地:〒861-0136 熊本県熊本市北区植木町岩野76-1
事業内容:青果物の卸売市場の運営/
URL:https://www.uekiseikaichiba.com/

【ZEROCO株式会社 概要】
会社名  :ZEROCO株式会社
代表者  :代表取締役社長 楠本 修二郎
所在地  :東京都渋谷区神宮前5-27-8 LosGatos 3F
始動日  :2023年4月(設立日 2020年7月)
事業内容 :
・鮮度保持機器(ZEROCO)の製造、リース及び販売、コンサルティング事業
・鮮度保持機器(ZEROCO)を活用した冷蔵・冷凍食品の販売、製造、輸出入事業
・農産物、畜産物、水産物の加工及び食品製造に関するコンサルティング事業
URL(コーポレートサイト): https://zeroco.co.jp/

【ZEROCO株式会社について】
低温・高湿の保管環境を安定的に生み出すことで食材や食品の鮮度を長期間、高品質に保つことを可能にする鮮度保持技術「ZEROCO」を活用し、生産現場・加工業・メーカー・物流・小売・外食に至るまで産業全体の連携を促し、2050年までに人口が爆発する地球環境において人類とその食料資源との関係を新しい時代にフィットした社会システムに発展させるため、健康的で、サスティナブルな 「おいしい未来の創造」に貢献するとともに、少子高齢化を迎える日本の食産業の発展を支える基盤づくりを目指します。
※「ZEROCO」はZEROCO株式会社の登録商標です。

ZEROCO株式会社 広報担当
Email:pr@zeroco.co.jp

bnr_500_tanomu.png 記事下バナー

注目のキーワード

すべてのキーワード

業界

トピックス

地域