
土づくり資材の最適解を導く高速選抜法
これまで、百点規模の資材を評価するには数千万円の予算と数年を要し、条件を統一することが困難でした。
しかし、新技術では、わずか200万円、1ヶ月という圧倒的な効率で、しかも同一条件下で資材を比較することが可能となりました。
このことは、資材製造および販売者にとっては、既存資材の高速評価や新規資材の開発、導入プロセスを飛躍的に加速することにつながります。生産者にとっては、多数の資材の中から選択の負担を軽減することになります。この技術の導入により、農業および環境分野における持続可能な未来が期待されます。
学会では技術の詳細が初めて公開され、今後の展開が議論される予定です。
概要
講演タイトル:土壌病害抑制資材の高速選抜法の開発
発表者:橋本好弘(土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
主なメリット:効率的な資材評価、最適な土づくり資材の選抜、環境負荷軽減
発表日:2025年6月14日~15日 一般講演(口頭発表)
場所:茨城県南生涯学習センター
主催:日本土壌微生物学会大会
申込期限:2025年5月23日
https://forms.gle/CPnAyaSJCvpssLcz5
研究主導者のコメント
研究を主導する橋本好弘氏(合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研))は、「これまで困難であった多種類の資材を同一条件で一括して短期間かつ低コストで比較できるようになることで、玉石混交となっている既存の資材の選抜や、新たな資材の開発と実用化のスピードが劇的に向上します。農業や環境分野における新しい展開が見込まれます。」と述べています。農業資材は玉石混交の中から良いものを迅速に選抜し、 生産者が安心して使用できる時代へと変化を促進します。
農業の生産現場で使用されている資材は、化学肥料、有機質肥料、動物系堆肥、植物系堆肥、汚泥堆肥、土づくり資材、微生物資材、バイオ炭、酢酸系資材、草木灰、海産物資材、廃棄物の再資源化資材など、数万を超える資材が使われています。生産者の圃場は、複雑で多様な土壌環境があり、気象条件も異なり、栽培作物、作型、品種も異なり、使用する目的もそれぞれ異なるために、使用する資材をどれにするべきか判断が難しい状況です。多くの生産者は、経験と勘、メーカーや販売店からの情報などに基づき、使う資材を決めています。これらの資材は玉石混交であり、生産者にとって使用目的に合った最も適切な資材を選択することは困難です。中には、病害虫の発生、増殖を助長する場合もあります。大学や農業試験場などの試験機関や、資材メーカーの試験においても、資材の比較試験は数点の比較に留まり、数十点、数百点の資材を同一条件下で比較する試験は困難であり、実施例は見当たりません。新技術の活用により、数百点の資材評価を一括して同一条件下で短期間で実施できることが示されました。これにより、資材開発のスピードを加速させ、最適な資材を選抜して使用する時代の幕開けとなることが期待されます。
合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)について

土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)のホームページ Top画面
【会社概要】
社名:合同会社土壌診断用バイオセンサー研究会(SDB研)
本社所在地:佐賀県伊万里市黒川町福田745-1
代表取締役:橋本好弘
事業内容: 土の健康診断事業
設立: 2021年4月1日
事業内容: 1.土の生物性診断、2.資材評価・委託試験、3.土づくり等セミナー、4.堆肥・肥料等技術指導・コンサル、5.資材高速選抜試験、6.装置製造・販売
HP:土壌診断用バイオセンター研究会 | SDB研