株式会社TOWING 、愛知県信用農業協同組合連合会と愛知県内での高機能バイオ炭“宙炭(そらたん)”活用に関する協定締結

掲載日: 2025年05月01日 /提供:TOWING




 株式会社TOWING(代表取締役CEO:西田宏平、以下「TOWING」)と愛知県信用農業協同組合連合会(代表理事理事長:磯村 幹夫、以下「JA愛知信連」)は、愛知県内における農業をはじめとした第一次産業における諸所の課題解決、並びにみどりの食料システム戦略の現場実装を目的とし、次のとおり協定(以下「本協定」)を締結いたしました。

1. 背景
 昨今、みどりの食料システム戦略の目標である、農業分野における温室効果ガスの排出抑制や、減化学肥料に伴う有機肥料の利活用について、愛知県内の取り組みとして推進を開始しています。当該取り組みを推進する製品の一つとして、愛知県内のバイオマスを原料として、有機肥料を効率的に活用できる土づくりと、農地への炭素貯留を実現できる高機能バイオ炭“宙炭(そらたん)”の愛知県内での活用の可能性について、実証試験の推進を行ってきました。
 県内生産者やJAとの実証の中で、宙炭の農地への利用については一定の成果を収めることができており、引き続き宙炭の販売に向けた試験導入活動を続けていきます。また、TOWINGはJA愛知信連とともに宙炭の愛知県内の製造可能性について議論を行い、愛知県内の有機性バイオマスの排出事業者やたい肥センターの運営事業者などとのマッチングを中心とした、バイオマスの地産地消モデルの実現に向けた協業についても方針を合意しました。
 上記背景のもと、TOWINGとJA愛知信連は、愛知県内でのバイオマスを用いた宙炭の製造と活用、愛知県内の生産者に向けた普及、並びにバイオ炭を農地に利用することによるカーボンクレジットの創出についての協業検討を目的とし、協定を締結いたしました。

2. 協定内容
 以下の3点を実行内容として協定を締結しました。
(1) 愛知県内の生産者への宙炭を活用した農地利用実証試験の提案・推進
(2) 農業由来のカーボンクレジットの創出や販売に係る協業検討
(3) 宙炭の原料となるバイオマス資源の調査検討

3. 今後の展開
 本協定を皮切りとして、愛知県内の生産者への宙炭を活用した実証試験の提案推進はもとより、県内で創出するカーボンクレジットについても地産地消を実現すべく、販路構築を目指していく。また、県内における畜ふんなどを含む未利用バイオマスの調査・マッチング等を通じ、県内の未利用資源の地域循環も目指していく。

4. 株式会社TOWINGについて

「サステナブルな次世代農業を起点とする超循環社会を実現する」をミッションに掲げる、2020年2月創業の名古屋大学発のインパクトスタートアップです。農研機構などの研究機関が開発した技術と独自で開発した技術を掛け合わせて開発した特殊肥料である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」、同製品の農地導入等に関連するサービスを展開しています。宙炭は、地域未利用資源の炭化物に、様々な機能を持つ微生物を培養した資材で、農地に施用すると、作物の品質や収穫量の向上、農地への炭素固定など様々な効果を発揮します。2023年6月にJクレジット制度「バイオ炭の農地施用」の方法論でプログラム登録を完了し、同プログラムを用いたカーボンクレジットの発行・販売も完了しています。農林水産省みどりの食料システム法基盤確立認定事業者であり、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)第1回公募に採択されています。



5. 愛知県信用農業協同組合連合会について
愛知県信用農業協同組合連合会は、農業専門金融機関・地域金融機関として、県下のJAが食の安全と安心を地域の皆様にお届けすることを金融面からサポートするとともに、利用者の皆様の生活向上に資する幅広い金融サービスを提供することにより、地域農業と地域社会の豊かな未来の創造に取組んでいます。



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