
2050年までのカーボンニュートラル実現に向けて、市は令和6年度に開催した菊川チャレンジビジネスコンテストで優秀賞を受賞した「Blue Farm(ブルーファーム)株式会社」とタイアップし、「菊川茶」を活用したサステナブルな取組を開始するとともに、本取組に参加する企業を募集します。
生物多様性+お茶=脱炭素・生態系保全
取組内容は、有機JAS認証茶葉を使用した「お茶のボトルド飲料」を製造し、企業が脱炭素や生態系保全の取組として購入するものです。世界中の企業が脱炭素に取り組む中、生物多様性をテーマに「茶草場農法」による有機栽培茶葉をGI基準で荒茶にし、製造した飲料を市内や国内、または海外の企業が購入・消費することで、SDGsの取組の中でも新たなモデル事業となります。
また、茶草場の取組が商品価値に転嫁されないことが長年の地域課題でありましたが、本モデル事業により付加価値が上がるため、生産者収入の増加にも繋がります。
なお、生物多様性にフォーカスし、茶草場農法の茶葉を活用したボトルド飲料の販売は全国初の取組となり、今期の一番茶よりスタートします。


ボトルド飲料の商品概要
- 商 品 名 ※検討中※- 名 称 緑茶(清涼飲料水)
- 内 容 量 290? アルミボトル
- 原材料名 緑茶(菊川市産)/ビタミンC
- 価 格 企業向け卸価格120円/本(税抜)
- 募集数量 70,000本 ※1箱(24本または30本)単位での購入が可能です。
※定期配送については2箱から可能です。
- 賞味期限 製造日から1年半


生物多様性=茶草場農法
【茶草場農法とは】茶園の畝間に「ススキ」や「ササ」を主とする刈敷きを行なう伝統的農法のことです。この茶草によって、茶の味や香りが良くなると言われています。
秋から冬に掛けて、茶園の周辺にある茶草場の草を刈り、束ねて乾燥させます。翌年の2月頃に乾燥させた草を細断し、茶園の畝間に敷き詰めます。夏にはただの草むらにしか見えない茶草場ですが、秋になるときれいに草は刈られ、刈られた草が束ねられて干してある風景を見ることができます。
茶草は20年程の長い時間を掛けて土にかえります。茶草が分解されてできた土は、手にとるとふんわりと崩れてしまうほどやわらかく肥沃な土壌をつくります。
また、茶草を敷いた土壌では、全炭素量が高まりますが、この炭素は、もともと大気中の二酸化炭素が光合成により茶草に吸収されたものであることから、地球温暖化を緩和する効果があるといえます。


茶草場に息づく多様な生物

毎年秋の草刈りが、茶草場を多様な生物の生息する特別な場所に変えてきました。
茶草場では300種類以上の動植物が生息しており、固有種や絶滅危惧種も確認されています。
人の手によって維持管理されている草地環境は、「半自然草地」と呼ばれています。人の手が入って草を刈ることは、一見すると自然を破壊しているようにも見えますが、実際には、人の手が適度に入った里山環境では、多くの生物が生息することが知られています。草を刈らずにおくと生存競争に強い植物ばかりが生い茂ってしまうので、生息できる植物の種類はかえって減ってしまします。一方、定期的に草を刈り取ることによって、大きな植物が茂ることなく地面まで日が当たるので、様々な植物が生息することができます。そのため、里山の草地では多くの動植物が生息して豊かな生物多様性を作り上げています。
GI深蒸し菊川茶
この飲料で使用する茶葉は、令和5年3月に「深蒸し菊川茶」でGI(地理的表示保護制度)に名称登録されたものです。

会社概要・申込/問い合わせ

Blue Farm株式会社(担当:CTO藤田 優介)
Email:contact@Blue-farm.co.jp
会社HP:https://blue-farm.co.jp
申込・問い合わせフォーム:
https://docs.google.com/forms/d/1F2E3YQi2ASFjnGimiWc495_uxhAmjKkK5plbKsHcigY/edit
※ご不明点やご質問等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
※購入をご検討いただける企業様には、詳細資料の送付、事業所への訪問も実施させていただきます。