CYCLE by Mauro Colagrecoが、日本で初めてヨーロッパ基準のプラスチックフリー認証(Plastic Free Certificate)を取得

掲載日: 2025年04月15日 /提供:グラナダ


Plastic Free Certificate for CYCLE by Mauro Colagreco

CYCLE by Mauro Colagreco(以下CYCLE)は、2025年3月に日本で初めてプラスチックフリー認証(Plastic Free Certificate)、グレードBを取得しました。これは日本の全業界において初の認証取得であり、さらに東アジア地域のレストランにおいて最も高いグレードの認証となります。この結果は、シェフマウロ・コラグレコの提唱する循環型ガストロノミーの実践として、大きな意義を持っています。

■プラスチックフリー認証とは
プラスチックフリー認証(Plastic Free Certificate)は、使い捨てプラスチックの使用を最小限に抑えることを目指す世界初の認証機関によって提供されています。この認証は、2018年にイタリアの環境問題の専門家、ジュゼッペ・サルア・チンクエグラーナ氏により提案され、12名の専門家によって基準が策定されました。現在、プラスチックフリー認証は、環境活動家や専門家で構成され、世界中でプラスチック削減とサステナビリティの促進に努めています。認証は5つのグレードに分かれており、サプライチェーン全体での取り組みが進むほど高い評価を得ることができます。

CYCLEのシェアファーム近くの海岸にて

■広がるプラスチック汚染
現在、毎年3億トン以上のプラスチックが生産され、そのうち1270万トンが海に流れ込んでいます。これは水質の悪化に加え、海洋生物の保護にも深刻な脅威を与えています。マイクロプラスチックは有害な化学物質を含んでおり、それを摂取することによる物理的毒性、さらには生物学的な影響が知られています。現在、WWFは、私たちが毎週摂取するプラスチックが約5グラムに達しており、これはクレジットカード1枚分に相当するというデータを示しています。

■ CYCLEにおけるとりくみ
2020年1月、マウロ・コラグレコシェフが率いるフランスのミシュラン三つ星レストラン「Mirazur(ミラズール)」はレストランとして世界初のプラスチックフリー認証を取得しました。その精神を引き継ぎ、CYCLE でも、オープン当初より、使い捨てプラスチックの削減に取り組んできました。また、メニューや店内の備品にも生分解可能素材や再生可能素材を使用し、素材の最適化や再利用方法を模索しています。現在、店舗内での廃棄物の80%以上がリサイクルされるなど、持続可能な運営体制を整備しています。

敷地内でのハーブ栽培
CYCLEにおけるプラスチックフリー認証の具体的取組みとしては:
・ラップフィルムの不使用
・ユニフォーム等のクリーニングの使い捨てプラスチック袋の使用を廃止し、年間10.2kgのプラスチックを削減
・野菜など食材のプラスチック包装を削減し、年間約16.5kgのプラスチックを削減
・プラスチックボトル不使用
などがあります。
食材の使用においても、増えすぎて地域の植生を破壊しつつある鹿や猪の活用、未利用魚の使用など循環型のアプローチを強化しています。また、ゼロウェイストレシピを考案し、食材の端材はブイヨンなどに活用しています。店舗でハーブや野菜を栽培しゼロマイレージ活動にもとりくんでいます。



■マウロ・コラグレコシェフ
フランス、マントンのミシュラン3つ星レストラン、ミラズールのオーナーシェフ。世界のベストレストラン50(2019)で世界1位を獲得。2021年殿堂入り。地球保護とガストロノミーの融合に情熱を注ぐシェフであり、ユネスコ親善大使としても、環境保護や資源の持続可能な使用を強く提唱しています。彼の料理哲学は、「サーキュラー・ガストロノミー」として知られ、環境への責任と持続可能な食材の使用を推進しています。





■循環型ガストロノミー
循環型ガストロノミーは、マウロ・コラグレコシェフがマントンで始めた料理運動です。その目的は、自然との深い結びつきを取り戻すことであり、社会へのコミットメントと高級料理とを両立させることにあります。 マウロ・コラグレコシェフは、世界の子供たちの未来のために、地球とその資源、生物多様性を守りたいという揺るぎない思いから、循環型ガストロノミーの原則を打ち立てました。それは、有機栽培またはバイオダイナミック農法で栽培された、新鮮な地元の旬の食材を利用すること、動植物の生物多様性の維持を支援する料理をすること、素材を全体的に評価し、地球への還元していくように努めること、使い捨てプラスチックを完全に排除すること、この生命に優しいガストロノミーを可能にする調理技術と調理器具を考案することです。

■店舗概要
CYCLE by Mauro Colagreco(スィークル バイ マウロコラグレコ)

CYCLEの店内 (C)?Jovani Demetrie
野菜やハーブを主役に、自然の循環、美しさ、共生を料理で表現する。環境への配慮から、プラスチック不使用、廃棄ゼロレシピなどの取り組みも積極的に行う。ミシュランガイド東京2025にて、オープンからわずか1年でミシュラン「一つ星」と「サービスアワード」を受賞。

住所:東京都千代田区大手町1丁目2番1号 Otemachi One 1階
アクセス:東京メトロ「大手町」駅C4、C5直結
電話番号: 03-6551-2885
席数:47席 個室あり
営業時間 平日 17:00 - 23:00 (L.O.20:00)
週末・祝日 11:30 - 15:00(L.O.13:00)
18:00 - 23:00(L.O.20:00)
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)
URL: https://cyclerestaurant.com 
Instagram: @cyclerestaurant





<会社概要>
商号  : 株式会社グラナダ
代表者 : 代表取締役 下山 雄司
所在地 : 東京都中央区新富1-9-6 ザ・パークレックス新富町6階
設立  : 平成12年6月12日
事業内容: レストラン経営
     外食コンサルティング事業
URL  : https://www.granada-jp.net/

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