


メイド・イン・イタリーの高品質マテリアルとして世界中で高い評価を得ているALCANTARAが、ミラノデザインウィーク2025において多彩な展示を披露しています。
4月8日から13日まで開催されるこのイベントでは、アルカンターラ社が3つの主要プロジェクトを展開し、デザイン、創造性、そしてイノベーションの融合を体現しています。
ALCANTARAとArchiproductsが「空気」をテーマにコラボレーション

アルカンターラ社とアーキプロダクツ社は3年連続となるコラボレーションで、「A.RIA. A MEDIUM FOR CONNECTION(アーリア ア ミディアム フォー コネクション/空気・つながりのための媒体)」を発表しています。
空気という無形の要素からインスピレーションを得たこの展示は、ミラノの建築事務所スタジオペペ社(Studiopepe)の監修により、ミラノのデザイン地区トルトーナにあるアーキプロダクツ・ミラノショールーム(via Tortona 31)を舞台に展開されています。
この広々とした元工業用スペースは、デザインウィーク期間中、ダイナミックで感覚的な環境に変貌しています。
展示空間ではALCANTARAのマテリアルが空と風を思わせる色調で彩られ、優しいサーモンピンクのアクセントが添えられています。
中心となる見どころは、3Dサーモフォーミング技術で作られたALCANTARA製の「ブニャート(石の凹凸加工を施した壁面装飾)」壁に囲まれた部屋です。
ペッレ3D社(Pelle3D by Egas)の協力で実現したこの立体的な表面は、光と影の演出により動きの感覚を増幅させ、来場者に没入感あふれる体験を提供しています。
ALCANTARAはこの空間で、カーテン、門、ボイゼリー(壁板)の要素、プフ(足置き)、ソファなども包み込み、流動的で調和のとれた環境を作り出すことに貢献しています。
マテリアルが全体的な感覚体験の主役となる空間では、「アーリア」はデザインの探求であり、マテリアルが層、動き、光の間の接続媒体となっています。
ALCANTARAの洗練された優雅さ、繊細な色のパレット、ダイナミックなテクスチャーが、空間を多感覚的な旅へと変え、形、光、マテリアルの相互作用が環境、人、知覚の間に目に見えない関係を生み出す方法を示しています。
「LE ICONE」(レ・イコーネ)展でALCANTARAの多様性を表現

4月8日、ミラノのADIデザインミュージアムでは、オートアンドデザイン社(Auto&Design)とアルカンターラ社が共催する「カー・デザイン・アワード 2025(Car Design Award 2025)」の授賞式が開催されました。
この機会に合わせて、アルカンターラ社は「レ・イコーネ」と題した特別展示を披露しています。
この展示ではALCANTARAを象徴的なマテリアルかつ芸術表現の形として紹介し、日常的なオブジェクトが独創的で魅力的な作品へと変貌する様子を展示。
マテリアルの特徴的なテクスチャーと色彩を浮遊効果で強調し、見学者にALCANTARAが提供する無限のカスタマイズ可能性を体感してもらっています。
展示には自動車デザイン用テクスチャーの「センサリーフレーム(感覚的な体験を促す立体的な枠組み)」、ストーンアイランド社(Stone Island)のジャケット「4100027 ALCANTARA_ストーンアイランド・ゴースト(Stone Island Ghost)」、フェラーリスタイル社(Ferrari Style)の「ネロ・ザ・フェラーリ・ツールケース(Nello The Ferrari Tool Case)」、マルセル・ワンダース氏(Marcel Wanders)デザインの銀色ALCANTARA仕様「チューリップ(Tulip)」チェア、マイクロソフト社(Microsoft)の「サーフェス・ラップトップ(Surface Laptop)」、そして世界初のAI搭載モジュラーロボット「ティーシーエル・エーアイ・ミー(TCL Ai Me)」など、幅広い分野でのALCANTARA活用例が集められています。
アルカンターラ社の会長兼CEOであるエウジェニオ・ロッリ氏(Eugenio Lolli)は、自動車の歴史におけるデザインの重要性を強調し、現代の車内がブランドとモデルのアイデンティティを反映する必要性が高まっていることを指摘しています。
「ALCANTARAは非常に多様性のあるマテリアルで、自動車の内装を常に新しく独特な方法でカスタマイズすることができます。その優れた感覚的特性-柔らかさ、高級感、スポーティーさ、創造性-が、軽量性、通気性、グリップなどの技術的特性と組み合わさり、比類のない体験を保証します」とロッリ氏は述べています。
また、オーダーメイドの色とテーラーメイドの加工が、メーカーのあらゆるデザイン要件を満たし、各車両のアイデンティティを完璧に反映したカスタム環境を作り出すことを可能にしています。
デザインの歴史と未来を探る展示

「スーパーデザインショー2025(Superdesign Show 2025)」では「アンフォゲッタブル(Unforgettable/忘れられない)」展が開催されています。ジュリオ・カッペリーニ氏(Giulio Cappellini)とレオナルド・タラリコ氏(Leonardo Talarico)がキュレーションを務めるこの展示では、アルカンターラ社が日本のデザインスタジオネンド社(Nendo)による「アルカンターラ-ウッド(Alcantara-Wood)」作品を出展。
この作品は2015年にミラノのパラッツォ・レアーレで発表されたもので、伝統的な指物師の技術を現代的に解釈した新しいマテリアル表現を探求しています。
「アンフォゲッタブル」展はスーパーデザインショー2025の中心的なイベントとして、デザイン史を通じた旅を提供し、時代を画した象徴的な作品を集めています。
カッペリーニ氏とタラリコ氏の監修のもと、この展示はメイド・イン・イタリーの卓越性と、スーパースタジオ・ピウの歴史を彩ってきた国際的なデザイナーたちを結集させています。
ネンド社の「アルカンターラ-ウッド」は、日本の調和と構成の美学を通じて、マスターキャビネットメーカーのインレイ技術の職人技を思わせる新しいマテリアル知覚を探求した作品です。
また、ミラノ中心部のコルソ・ヴェネツィア43にあるイタリア自動車クラブでは、アルカンターラ社がACI社主催の「ドライビング・ザ・フューチャー(Driving the Future/未来を駆ける)」展に参加しています。
この展示では自動車の進化を五感で体験できる企画が行われ、ALCANTARAは触覚部門を担当しています。
来場者はこのマテリアルに直接触れることで、その柔らかな感触、美しい外観、そして機能性を体験できます。
この「ドライビング・ザ・フューチャー」展では、時間を超えた自動車の進化が探求され、伝統とイノベーションの対話が5つの感覚を通じて語られています。
アルカンターラ社は触覚に焦点を当て、来場者がALCANTARAに直接触れ、さまざまなカスタマイズのタッチと手触りを感じ、その柔らかな触感、美しいデザイン、そして際立った機能特性を体験できる機会を提供しています。
アルカンターラ社(ALCANTARA S.p.A.)について - www.alcantara.com
1972年に設立されたアルカンターラ社は、メイド・イン・イタリーの卓越した品質を代表する企業です。
アルカンターラ社の登録商標ALCANTARAは、独自の技術による高度に革新的なマテリアルであり、感覚的、美的、機能的特性の比類ない組み合わせを提供しています。
ALCANTARAの並外れた多才性により、ファッション、自動車、インテリア、家庭用品、電子機器など、数多くの分野で最も権威あるブランドから選ばれています。
2009年以来、アルカンターラ社はカーボンニュートラル認証を取得しており、温室効果ガス排出量を認証済みの炭素クレジットを通じて相殺しています。
アルカンターラ社は毎年、サステナビリティレポートを作成・公開しており、ミラノ本社と共に、生産工場と研究センターはウンブリア州テルニのネラ・モントロに位置しています。