
令和7年3月、近畿経済産業局は、地域の中堅企業の成長実現に資する効果的なM&A支援のあり方を検討することを目的に、「成長志向の高い関西の中堅企業のM&A活用実態に関する調査結果」を発表しました。
中堅企業実態調査(近畿経済産業局)
その調査結果から出た効果的な支援策の一つとして、M&A検討フェーズにおける自社の成長戦略を見直し、その深化を促すワークショップを、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社から講師をお招きし、地域の中堅・中核企業向けに開催いたしました。
【イベント概要】
■イベント名:M&A戦略立案ワークショップ
■日時:令和7年3月19日(水) 13時30分~17時30分
■参加者:地域の中堅・中核企業の経営層+実務担当者計16名(計9社)
■主催:近畿経済産業局
■協力:デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社
■場所:TKPガーデンシティ大阪梅田 バンケット12A
(大阪府大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル)
【イベントの様子】
イベント当日は、地域の中堅・中核企業9社から経営層+実務担当者の方計16名が、自社の今後の成長を目指し、戦略的にM&Aを検討していく上で重要となる各フレームワークを、合計4時間にも渡る多彩なプログラムから、座学とワーキングの2部構成にて集中的に学びました。
(プログラム一覧)
■自社戦略の方向性の導出(SWOT分析、クロスSWOT分析)
■自社ビジネスの成長・変革の検討(アンゾフの成長マトリクス)
■成長戦略の実現要素の整理
■成長実現のためのM&Aを検討

(座学の様子)
講師としてお招きしたデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社より代表して、マネージャーである中田 健大郎氏が登壇し、M&Aによって高いシナジー効果を生み出すためには、いかに事前の戦略策定を緻密にできるか、またそれがM&A後の経営統合(PMI)においても非常に効果的であることを、各フレームワークの説明を行いながら、参加者の方々へ熱く語りかけていました。

(ワーキングの様子)
ワーキングの時間では、参加企業の作業進行に遅れが生じないように、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社の講師陣が参加企業1社1社に対してマンツーマン形式でサポートに入ったことで、スムーズに作業が進行し、また自社を題材にしたワーキングであったことから、共に自社戦略を作り上げていくという一体感も生まれ、テーブル毎の議論が白熱し、積極的な意見交換や質問がなされている様子でした。
【参加者の声】
参加者からは、「他の役員にも本ワークショップを受講させたい」、「次回も開催があった際は参加したい」「次の中期経営計画のヒントを得ることが出来た」「M&Aをテーマにしたワークショップは珍しく貴重」「やってみて気づくことが多くあり役立った」といった声が挙がるなど、非常に満足度の高いワークショップとなりました。
【最後に】
M&Aという手法は、昨今当たり前のように広がっていますが、メリットも多い一方、将来の減損等のリスクも含んでいます。
本ワークショップを通じて、地域の中堅・中核企業が、企業の成長戦略としてM&Aという手法を上手く取り入れ、地域で持続的に発展していくことを期待しています。