株式会社ロック・フィールド(以下ロック・フィールド)とカゴメ株式会社(以下カゴメ)は2025年3月11日、業務提携契約を締結しました。
両社は、野菜の魅力を最大限に引き出し、お客様に価値ある商品を提供することを強みとしています。この提携を通じて、野菜のチカラで彩り豊かで笑顔あふれる食卓を提供し、サステナブルな農業の推進に取り組んでまいります。

1. 業務提携の経緯
ロック・フィールドはサラダを中心とした惣菜事業を基盤としています。「ビジョン2030」に「食の可能性を切り拓き、豊かな未来を共創する。SUSTAINABLE FOOD COMPANY」を掲げ、その実現に向けた5つの約束の一つとして「心と体の健康づくりへの貢献」を目指しています。
カゴメはありたい姿を「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持続的に成長できる強い企業」としています。「トマトの会社から、野菜の会社に」というビジョンのもと、飲料、食品、生鮮・冷凍野菜といった多彩な野菜の商品で、お客様の健康的で豊かな食生活に貢献したいと考えています。
両社は、生活者の健康寿命の延伸に貢献するため、2017年より『Social Good Collaboration』の理念を共有し、野菜の彩りやおいしさ、栄養価を最大限に活かした惣菜レシピや商品の共同開発を中心に協業してまいりました。
一方で、昨今の野菜を取り巻く環境は大きく変化しています。ライフスタイルの変化に伴い、食の外部化が進む中、コロナ禍によるリモートワークの普及で家庭では食の簡便化が進んでいます。また、タイパやコスパを重視する傾向から、野菜を調理する手間を避けるようになっています。
さらに、生産者の高齢化や減少、常態化する異常気象の影響により、持続可能な農業の存続が危ぶまれ、生産量の不安定化が生鮮野菜高騰の一因となっています。これらが組み合わさり、野菜を楽しむ時間や野菜の摂り方・摂取量に大きな影響を与えていると考えています。
このような状況の中で、両社は「健康寿命の延伸」にむけた協業を更に強化させるとともに、「農業振興」や「持続可能な地球環境」といった社会課題の解決にも貢献していきたいと考え、業務提携を行うとともに、新たなプロジェクトを立ち上げ、互いのリソースを最大限に活用していくことといたしました。
2. 業務提携の概要
両社は共同で、新たに『野菜と共に創る未来プロジェクト』を立ち上げ、「健康寿命の延伸」のみならず「農業振興」「持続可能な地球環境」といった社会的価値と、双方の経済的価値を同時に追求することを通じて、野菜のチカラで彩り豊かで笑顔あふれる食卓を提供するとともに、サステナブルな農業を目指してまいります。
これまでの協業は商品の共同開発に重点を置いていましたが、本プロジェクトでは異業種の業務提携という利点を最大限に生かし、バリューチェーン全体にわたる協業へと発展させていきます。


(参考)
【株式会社ロック・フィールド】
1972年創業。惣菜を通して「豊かなライフスタイルの創造」に貢献することを企業理念に掲げ、全国のデパ地下や駅ビルに「RF1」など6つのショップブランドを301店舗(2025年1月末現在)および冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」を展開。
「健康、安心・安全、美味しさ、鮮度、サービス、環境」の価値観のもと、時代や社会の潜在的なニーズに応えるとともに、次代を見据えた価値のある「惣菜」を生み出しています。
【カゴメ株式会社】
1899年創業。長期ビジョン「トマトの会社から野菜の会社に」を掲げ、トマトケチャップや野菜飲料、調理食品、生鮮野菜、冷凍野菜など、野菜の価値を活かした商品や健康サポート事業を展開。海外では、北米・欧州・豪州・アジアの事業会社が連携し、フードサービス業態や食品製造業向けにトマト加工品を製造・販売。また、環境変化に適応した品種の研究や栽培技術の開発に取り組んでいます。