米・麹・水から造られる日本酒は、技術や地域性によって味が異なる特徴があります。その精密な醸造技術は日本の伝統を象徴するものとして「國酒」とも称されます。ユネスコ無形文化遺産にも登録された日本酒は、新たな発展の時期を迎えています。
一方で、日本酒を取り巻く環境は、インバウンド需要の拡大や海外での消費増加など大きく変化しています。容器の保存性や物流、消費形態など、市場ニーズを踏まえたフードバリューチェーンの再構築も求められています。
本イベントでは、大きな変革期に直面する日本酒について、伝統・復興・イノベーション・インバウンドなど多角的な観点から、専門家や業界リーダーがディスカッションを行います。
なお、本イベントは、東京都のスタートアップ支援プログラム「TIB CATAPULT」(注)の一環です。食品の約34%が消費される東京は、日本酒の変革においても重要な役割を担っているという問題意識が、イベント開催の背景にあります。
(注)東京都が運営するTIBは、東京から世界をつなぎ、イノベーションの結節点(=”NODE”)となることを目指して様々な活動をしています。そのうちのスタートアップ支援プログラム「TIB CATAPULT」は、特定の領域別に組成された企業集団を支援し、各領域でスタートアップと大企業が共同して特色ある協働事例を創出することを目指しています。あぐラボが組成した、食と農の領域をカバーするクラスター「サステナブル アグリテック&フードテッククラスター(SA&Fクラスター)」も、 同プログラムに採択されました。
イベントの開催概要
- 日時:令和7年3月21日(金)15:30~19:00(受付開始:15:00)
- 場所:東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビルヂング9階(AgVenture Lab)
- テーマ:日本酒の未来を語る─伝統×イノベーション×グローバル展開
- 参加者:最大150名、オンライン配信あり
- 費用:無料(懇親会・お土産あり)
- 参加方法:対面およびオンライン *抽選150名(抽選外はオンライン視聴参加)応募ページ:https://nihonshu-agnavi-ivent.peatix.com
- 共催:株式会社Agnavi、一般社団法人AgVenture Lab*AgVenture Lab: JAグループの全国組織が共同で設立したオープンイノベーション組織。
- 後援:東京農業大学
Agnaviとは https://agnavi.co.jp/
株式会社Agnavi(本社:神奈川県茅ケ崎市)が展開する“適量・オシャレ・持ち運びベンリ・環境に優しい”を実現させた1合180mLの日本酒ブランドです。全国200種類近くの地酒を取りまとめて販売しており、蔵の大小に依存しない地方の魅力を発信することで、日本酒の消費拡大を目指しています。地方の歴史ある酒蔵が存続安定できるようにするためのゲームチェンジャーとなり、ライフスタイルを革新する様々な日本酒をワンストップで入手できる充填から販売までの商流構築を通じた新たな市場の創出のための挑戦を続けています。 事業開始3年で全国110蔵元様との協業にその輪は広がり、展開する銘柄は200種類以上に達しました。北米・南米・東南アジア・ヨーロッパなど海外への輸出を行っています。

JAグループの全国組織8団体(全国農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会、全国共済農業協同組合連合会、農林中央金庫、一般社団法人 家の光協会、株式会社 日本農業新聞、全国厚生農業協同組合連合会、株式会社 農協観光)が2019年5月27日、共同で設立したイノベーションラボです。JAアクセラレーターのほか、学生対象の起業アイデアコンテストなど、スタートアップのすそ野を広げるため多角的な活動を展開しています。
https://agventurelab.or.jp/