SNSマーケティング支援サービスを提供する株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680、代表取締役:内山幸樹、以下ホットリンク)は、Meltwater Japan株式会社(所在地:東京都渋谷区、本社CEO:John Box、以下「Meltwater」)のソーシャルメディア分析ツールを活用し、X(旧Twitter)に投稿されたバレンタインデーに関するUGCを調査しました。
※本調査では、リポストや返信なども含めた全ての投稿を「言及数」、リポストや返信を除いたオーガニック投稿を「UGC数」と表します。Meltwater社のツールを活用することで、引用元にキーワードを含む投稿も「言及数」として収集できるようになりました。
【調査結果サマリー】
・「バレンタイン」を含む言及数について。
バレンタインデー当日は約305万件、1月15日~2月15日は約1,170万件で、いずれも前年と比較して減少しました。
・「バレンタイン」を含むUGC数について。
バレンタインデー当日は約51万件、1月15日~2月15日は約143万件で、いずれも前年と比較して減少しました。
・「バレンタイン」を含むUGCのうち、「もらった」「あげた」の相手を分析すると、いずれも、「学校・職場」「恋人」「家族」が20%以上となり、上位を占めました。
・「バレンタイン」を含む英語・繁体字・簡体字・韓国語・タイ語・日本語の言及数・UGC数を比較すると、日本語は英語に次いで多いことが分かりました。
・バレンタインデー前後の期間(1月15日~2月15日)の言及数・UGC数の多さは日本語が突出しており、バレンタインデーへの関心が高いことが伺えました。
1. 「バレンタイン」を含む日本語の投稿数比較
バレンタインデー当日と、1月15日~2月15日における「バレンタイン」を含む言及数・UGC数を抽出しました。

「バレンタイン」を含むXへの投稿数比較
「バレンタイン」を含むバレンタインデー当日の言及数は約305万件で、2024年よりも16.6%減少しています。また、「バレンタイン」を含むバレンタインデー当日のUGC数は約51万件で、こちらも2024年よりも5.4%減少しました。バレンタインデー前後の期間(1月15日~2月15日)も同様に、言及数・UGC数は2024年よりも減少しました。
なお、1月15日~2月15日における「バレンタイン」を含む投稿のリポスト回数を分析したところ、上位30件のうち29件は企業のキャンペーン投稿となりました。昨年に引き続き、今年も企業アカウントによるキャンペーンが、Xユーザーの関心を集め、多くのリポストにつながりました。
2. 実際にもらった人・あげた人の日本国内の傾向
続いて、2月14日当日にチョコレートなどのプレゼントを「もらった」「あげた」というUGCの数を調べました。「バレンタイン」を含むUGCの中で、「もらった」「いただいた」などのキーワードを含むものを『もらった側』、「あげた」「渡した」などのキーワードを含むものを『あげた側』としました。
2025年2月14日における「バレンタイン」に関するUGC数507,737件のうち
・もらった側:51,946件
・あげた側:61,288件
※参考:2024年2月14日における「バレンタイン」に関するUGC数536,726件のうち
・もらった側:56,392件
・あげた側:64,201件
さらにその中から、『誰』に対して「もらった」「あげた」なのかを、6つのカテゴリに分類しました。2025年は、もらった側・あげた側のいずれも、「学校・職場」「恋人」「家族」が上位を占めました。

2025年のバレンタインデーにもらった相手

2025年のバレンタインデーにあげた相手
3. 「バレンタイン」を含む英語・繁体字・簡体字・韓国語・タイ語の投稿数比較
最後に、英語・繁体字・簡体字・韓国語・タイ語で、バレンタインデー当日と、1月15日~2月15日における「バレンタイン」を含む言及数・UGC数を抽出しました。

「バレンタイン」を含むXへの投稿数比較
以上の結果から、日本語による「バレンタイン」を含む投稿は英語に次いで多いことが分かりました。特に、バレンタインデー前後の期間(1月15日~2月15日)の言及数・UGC数の多さは日本語が突出して多く、バレンタインデーへの関心が高いことが伺えます。
また、言語ごとに下記のような傾向が見られました。
・英語:2024年より言及数が増加。バレンタインギフトやセール、企業キャンペーンの投稿が目立つ。
・繁体字:2024年とほぼ同水準だが、増加傾向。レストランやチョコレートブランドのプロモーション投稿が中心。
・簡体字:2024年と比較して増加。カップル写真やプレゼントの投稿が多く、企業の広告も活発。
・韓国語:2024年と同水準だが、1月15日~2月15日の言及数のみ減少。K-POPアイドル関連の投稿が多く、ファンダム文化が反映されている。
・タイ語:2024年より言及数・UGC数ともに減少。カップル向けの投稿は依然多いが、一人向けのバレンタイン投稿も一定数見られる。
4. 本調査を担当したホットリンクのアナリスト・辻元気より
2025年のバレンタインに関するX(旧Twitter)上の投稿を分析した結果、UGC数・言及数ともに前年と比較して若干の減少傾向が見られました。しかし、それでも依然としてバレンタインは強力なモーメントであることに変わりはありません。言語別のクチコミ量を比較すると、日本語の投稿が特に多く、日本国内における「バレンタイン」への関心の高さがうかがえます。
企業アカウントにとって、このトレンドを活用することは、メッセージを効果的に届ける大きなチャンスとなります。特にキャンペーン投稿が多くリポストされる傾向にあるため、適切なマーケティング施策を打つことでさらなる拡散が期待できるでしょう。
【プロフィール】

辻 元気 株式会社ホットリンク ソーシャルメディアコンサルティング推進部
辻 元気
株式会社ホットリンク ソーシャルメディアコンサルティング推進部
データアナリスト。2018年に入社し、ソーシャルリスニングツールのセールス・カスタマーサクセスに従事。現在はSNSの分析を強みに、大手企業アカウントのコンサルティングを複数社経験。ホットリンク社内の分析スキル向上も推進。分析のなかでも、エンタメ業界のトレンド分析が得意。MarkeZineにて、「ソーシャルリスニング2.0 - TwitterからはじめるSNSのデータ活用」を連載。
【本件調査の狙い】
ホットリンクは、知識循環型社会のインフラを担い、人と情報を結びつけて“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現に努めています。弊社の強みは、ビッグデータの分析と活用。その一つの手法として、ソーシャルネットワークサービス(SNS)上の情報をリアルタイムに収集・蓄積・解析し、生活者の本音の声を把握することです。生活者の本音を循環させることで情報社会をより円滑にすることができると考えています。
今後も、季節イベントを始めとする様々な分野でSNS上のクチコミ量を調査し、有益な情報を発信してまいります。
※調査結果を引用・転載される際は、必ず「データ提供:Meltwater 分析:ホットリンク」と出典を明記いただくようお願いします。
※調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することはお控えください。
関連記事:
トレンド発信メディア「fasme」、トレンドに敏感な20~30代女性を対象にバレンタインへの意識を調査
https://www.hottolink.co.jp/info/20250207_117940/
【2025年バレンタイン調査(ハート)】手作り派?購入派?ミーハー女子のバレンタイン事情をチェック!
https://fasme.asia/lifestyle/culture/valentine2025-6121/
ホットリンク、X(旧Twitter)に投稿されたバレンタインに関するUGCを調査
https://www.hottolink.co.jp/info/20240221_114965/
X(旧Twitter)上のクチコミに見る、2024年のバレンタイン事情【バレンタイン調査2024】
https://www.hottolink.co.jp/column/20240221_114955/
株式会社ホットリンクについて(証券コード:3680 東証グロース)
日米で事業を展開するホットリンクグループのコア企業。SNSへの投稿など、生活者の声の投影であるソーシャル・ビッグデータを分析し、企業のマーケティング活動や報道、災害対策などでの活用支援を行っています。Web3においても、データ分析・活用力を活かしてインフラを担い、世界中の人々が“HOTTO(ほっと)”できる世界の実現を目指しています。
設立日:2000年6月26日
代表者:代表取締役グループCEO 内山 幸樹
本社所在地:東京都千代田区富士見一丁目3番11号 富士見デュープレックスビズ
事業内容: SNSマーケティング支援
URL:https://www.hottolink.co.jp/