能登半島地震で全壊した創業118年の和菓子店が再建に向けてクラウドファンディングを開始

更新日: 2025年02月16日 /提供:多間栄開堂

「もう一度生まれ育った珠洲でお菓子を作り、お客様の笑顔が見たい」2025年夏の営業再開を目指す


▲クラウドファンディングのTOP画像

多間栄開堂(所在地:石川県珠洲市飯田町10-11 代表:多間俊夫)が令和6年能登半島地震により全壊した店舗の再建のため、2025年2月14日より、クラウドファンディングを開始いたします。
一時は廃業も考えましたが、多くの方からの励ましの言葉に支えられ「もう一度生まれ育った珠洲でお菓子を作り、お客様の笑顔を見たい」と再建を決意し、2025年夏頃の営業再開に向け、クラウドファンディングに取り組みます。

【募集サイト】ReadyFor https://readyfor.jp/projects/damaeikaido
【募集期間】2025年2月14日(金)~3月31日(月)
【目標金額】300万円







プロジェクトにかける想い/背景
令和6年1月1日に発生した能登半島地震から早くも1年以上が経ちました。石川県珠洲市にある和菓子屋「多間栄開堂(だま えいかいどう)」は、この震災によって甚大な被害を受け、今なお休業を余儀なくされています。

▲建物の倒壊は免れたものの倒壊寸前の危険な状態


▲店舗はモノが倒れ、窓ガラスが割れた。工場は床に幅10cm以上の亀裂が入りました


▲自治体からも「全壊」と判定され、令和6年7月、建物全体の解体を余儀なくされた震災から数日後、店舗の様子を見に行った際、正月用に仕込んでいた菓子が無事だったことがわかり、胸が熱くなりました。


▲避難所にお配りした和菓子

震災から数日後、店舗の様子を見に行った際、正月用に仕込んでいた菓子が無事だったことがわかり、胸が熱くなりました。

ちょうど取材に来られた毎日放送の方と一緒に、これらを避難所へお届けしました。「甘いものは疲れが取れます」と言いながらお渡ししたところ、皆さんから笑顔が返ってきました。
和菓子の力を改めて実感し、多くの人に笑顔を届けられたことが何よりの救いです。


▲避難所に運んだ和菓子
【石川県能登半島地震:取材リポート】きょうを生き抜く被災者...創業約百年の和菓子店に甚大被害 店主は"珠洲の銘菓"を避難所に届けた「甘いものは疲れがとれます」
(MBSニュース 2024年1月10日 長澤清導記者の記事)
https://www.mbs.jp/news/column/scene/article/2024/01/098463.shtml

店舗の解体前に救い出した和カフェのゲストブックには、ご愛顧いただいている全国各地のお客様から心温まるメッセージが寄せられており、多間栄開堂のことをどれほど思ってくださっているかを実感いたしました。

▲ゲストブック
ゲストブック店舗の解体前に救い出した和カフェのゲストブックには、ご愛顧いただいている全国各地のお客様から心温まるメッセージが寄せられており、多間栄開堂のことをどれほど思ってくださっているかを実感いたしました。。




▲家内が書いた手紙
知人宛の手紙(抜粋)
珠洲に戻るたびにお客様や近所の方々から、「お店の再開を楽しみにしているよ」などと、涙を流しながら温かい言葉をかけていただきました。その言葉一つ一つが私たちの心の支えとなり、励みとなっています。






▲救い出した栄開堂の看板の前にて(2024年12月)
珠洲市にある当店を含む多くの和菓子屋が震災によって被害を受けました。和菓子屋は地域の冠婚葬祭に欠かせない存在であり、お客様の笑顔を守るために、私たちは全力で立ち上がりたいと考えています。



お客様、地域の皆様、取引先の皆様、珠洲市商工会議所、石川県の支援機関など多くの方々よりいただいた温かいご支援に心から感謝し、多間栄開堂の再建に尽力します。
創業110年の歴史を誇る当店を廃業から守り、地域の皆様に喜んでいただける存在であり続けたいと願っています。
皆様の温かいご支援が、私たちの力になります。どうかこのプロジェクトにご賛同いただき、ご支援いただけますと幸いです。


【「多間栄開堂再建プロジェクト」クラウドファンディング概要】

再建後の展望
早期の営業再開を第一と考え、住宅部分を除いた、店舗と工場のみの建物を再建します。

▲新多間栄開堂のイメージ図(※実際のデザインや仕様とは異なる場合があります)
早期の営業再開を第一と考え、住宅部分を除いた、店舗と工場のみの建物を再建します。
地域の皆様に愛され、遠くからのお客様にも喜ばれるお店を目指します。

再建に必要な資金は概算で1300万円を見込んでおり、自治体からの補助金を活用する予定ですが、不足分については、クラウドファンディングで得た支援金を再建費用の一部に充てたいと思います。ただし、再建工事の総費用については、原材料の高騰や下落、労働力の供給状況の変動、自然災害、法的問題など、予期せぬ事態が発生することによって総額が変更になる可能性があり、また、補助金の受給額についても、各種条件や審査によって決定されるため変更になる可能性がございます。



返礼品(リターン)一覧             
避難所に届けた太鼓饅頭、再建お祝い菓子や手ぬぐい、奥能登揚げ浜式塩田のお塩「大谷塩」(中前製塩様よりご提供)、和菓子作り体験、オリジナル焼印制作
支援者全ての方に御礼状、店舗内へのお名前掲示(希望制)がつきます。※詳細は下記を参照。

▲リターン一覧

多間栄開堂について
屋号:多間栄開堂  住所:石川県珠洲市飯田町10-11
代表:多間俊夫(その妻 淳子) 事業内容:和菓子等の製造、小売り
設立:明治40年(1907年)
HP:インスタグラム(https://www.instagram.com/damaeikaido/
  珠洲市の観光サイト(https://www.city.suzu.lg.jp/site/kankou

▲解体前の多間栄開堂の外観
レトロな建物は観光客の方にに珍しく思われ、写真を撮らせてほしいとの声をよくいただきました。
打ち出の小槌は、先代曰くお客様にも富と幸運が訪れることを願ってデザインされました。




▲能登大納言小豆、大谷塩、全国菓子博で受賞、先代
能登大納言小豆や奥能登揚げ浜塩田のお塩、珠洲産のわかめなど地元の素材を大切にし、珠洲市の観光サイトでも市を代表する菓子店として紹介されていました。





▲左:店舗、右:道の駅(有名女優の和菓子体験の写真も活用)
店舗は常に清潔に保たれ、孫の写真や絵画、色とりどりの花が飾られ、お客様が笑顔になれる空間を作っていました。
常連のお客様が増え、奥能登国際芸術祭などのイベントに合わせ全国各地からの訪問者も多くなりました。珠洲市内外の道の駅や金沢市近郊のスーパーでも販売していました。



和菓子について
【栄開堂の和菓子】

▲おすすめの和菓子
特に人気があった和菓子は、能登大納言小豆をたっぷり使った「能登大納言きんつば」、どら焼きとはひと味違う珠洲伝統のお祝い菓子「太鼓饅頭」、珠洲産のワカメを粉末にして餡に混ぜ込んだ「わかめ最中」、ニッキの香りが懐かしいお芋の形をした「いも菓子」です。




▲その他の人気商品




【和カフェ】

▲和カフェ
店舗の奥には、春にはぽかぽかした陽だまりの中で、冬にはぬくぬくと炬燵に入りながら和菓子とコーヒーや抹茶を楽しむことができるカフェスペースもありました。



?掲載している画像は、サカスタジオ、中前製塩、季刊『能登』編集室、珠洲市役所、毎日放送株式会社、株式会社NAVICOより掲載許諾を得ています。

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