【産総研グループ】当社社員が「INACOMEビジネスコンテスト2024」で「審査員特別賞」を受賞

掲載日: 2025年02月12日 /提供:AIST Solutions

― 持続的な日本の森林産業に向けたイノベーティブなアイデアを提案 ―

2025年1月24日に開催された「INACOMEビジネスコンテスト2024」の本選大会で、株式会社AIST Solutions プロデュース事業本部 事業構想部 プランナ 木村優太の「想いや資源を後世まで残し続けるGood Wood Solutions」が「審査員特別賞」を受賞しました。



「持続的な日本の森林産業」に向けたイノベーティブなアイデア
今回、木村が発表した「想いや資源を後世まで残し続けるGood Wood Solutions」は、
(1)林業従事者へのテクノロジーの提供による業務の超効率化
(2)想いのこもった『モノ』販売による立木の高付加価値化
この2つのアプローチで、日本の林業が抱える「木材の販売価格が安く、持続的に事業を営む上で十分な利益を得ることが困難」という課題の解決を目指すものです。

(1)林業従事者へのテクノロジーの提供による業務の超効率化
木村は、産総研で研究されている「可搬型X線検査装置による木の内部構造3次元可視化」(図1)と「AI・数理最適化」(図2)の技術に着目。
これらの技術を用いることで、歩留まりを上げ、木材の価値を守り、さらには森林業者の大幅な業務の効率化への寄与を目指します。


(図1)可搬型X線検査装置による木の内部構造3次元可視化


(図2)木の内部構造の可視AI・数理最適化

(2)想いのこもった『モノ』販売による立木の高付加価値化
「想いや資源を後世まで残し続けるGood Wood Solutions」は、高齢者が、自身の所有する山や思い入れのある地域の木で作った『モノ』を、子供や孫たちのライフステージに合わせ贈り続けるサービスを提案しています。木材の長期的な需要量が分かることで、品質の良い立木の確保と安定した供給が可能になります。


木村のコメント
私は「社会課題を解決し、人々の生活を豊かにしたい」という強い想いから、産総研の革新的技術シーズを活用したスタートアップの創出・実装により、日本の社会課題を解決すべく挑戦しています。

日本では所有者の高齢化によって国土全体の山が管理できていない現状があり、私の祖母もその1人です。

このままでは日本の大切な森林資源を残し続けられないだけでなく、土砂災害や生物多様性の崩壊、水源涵養能力の低下など、さらに大きな社会課題に繋がることに大きな危機感を持ったことが今回のビジネスアイデアを考えることになったきっかけです。

2023年の秋から1年間で約40組織、200人以上の森林関係者の方々に視察やヒアリングをさせていただき、森林産業の様々な課題をリアルに拝見しました。ご協力いただいた方々には大変感謝しています。

今回発表しました「想いや資源を後世まで残し続けるGood Wood Solutions」は「木材の販売価格が安く、持続的に事業を営む上で十分な利益を得ることが困難」という日本の森林産業の本質的な課題に対し、産総研の小型X線内部構造可視化技術と木材製品の販路拡大サービスを掛け合わせたソリューション提供するという、これまでになかった革新的なものと考えています。

この度の表彰について大変ありがたく思うとともに、産総研の技術で森林産業の課題を解決していけるように、全力で頑張っていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。



地場産業の活性化への貢献にもなり得る「想いや資源を後世まで残し続けるGood Wood Solutions」は、賛同していただける森林業やサプライヤーの企業を募集しています。
お問い合わせ先 |
株式会社AIST Solutions
- 技術、サービスに関するお問合せ:問い合わせフォーム 
- 取材、報道に関するお問い合わせ:info@aist-solutions.co.jp

関連情報 |
- 【INACOMEビジネスコンテスト2024開催レポート】(*外部リンクに飛びます)
- 産総研マガジン「小型・軽量化とAI技術でインフラ診断が進化する~高精度で低コストなX線非破壊検査システム~」(*外部リンクに飛びます)


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