【スケジュール管理の失敗ランキング】社会人443人アンケート調査

掲載日: 2025年02月04日 /提供:エミリス

スケジュール管理の失敗に関する意識調査

株式会社 エミリス(大阪府東大阪市、代表取締役:馬場 栄和)は、お仕事をしている443人を対象に「スケジュール管理の失敗に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。

スケジュール管理とは「何をどのタイミングで、どのような順序で実施するか」の計画を立て、計画に沿って実行していくことです。

期限までに目標を達成するために重要な要素のひとつであり、スケジュール管理がうまくできていないと仕事に支障をきたします。

そこで今回、株式会社エミリス( https://emiris.net/ )は、お仕事をしている443人に「スケジュール管理の失敗」についてアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。

調査結果に対してJunoesque(ジュノエスク)( https://www.e-junoesque.com/ )代表の飯村浩子氏よりご考察いただいております。

※データの引用・転載時のお願い

本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社エミリス」の公式サイトURL( https://emiris.net/ )へのリンク設置をお願い致します。


【調査概要】
調査対象:お仕事をしている方
調査期間:2024年11月1日~15日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:443人(女性255人/男性188人)
回答者の年代:10代 0.7%/20代 19.6%/30代 32.7%/40代 26.2%/50代以上 20.8%


【調査結果サマリー】
・スケジュール管理不足による失敗がある人は84.2%
・スケジュール管理不足による失敗1位は「ダブルブッキング」
・スケジュール管理のために活用しているツール1位は「カレンダーアプリ」
・スケジュール管理を行うメリットは「効率が上がる」

スケジュール管理不足による失敗がある人は84.2%



お仕事をしている443人に「スケジュール管理不足による失敗がありますか」と聞いたところ、
「ある」と答えた人が84.2%にのぼりました。

「若いころは日々行き当たりばったり」という声もあり、若手会社員のころにスケジュール管理の重要性を痛感した人もいました。一方でベテラン社会人からは「加齢のせいか記憶力が低下し、ダブルブッキングして絶望」という声も。ベテラン社会人も過信やうっかりで失敗してしまうことがあるとわかります。


スケジュール管理不足による失敗1位は「ダブルブッキング」



「スケジュール管理不足による失敗」の1位は「ダブルブッキングした(22.6%)」でした。ダブルブッキングするとどちらかの予定をキャンセルする必要があります。2位「期日を守れなかった(17.6%)」、3位「予定をすっぽかした(14.0%)」が続きます。

スケジュール管理ができなかったことで、予定が変わったりずれ込んだりしてしまった人が多くなりました。予定変更やすっぽかしにより、取引先や同僚からの信頼を失った例もあり、スケジュール管理不足の影響は深刻だとわかります。

<1位 ダブルブッキングした>
・自社の会議と取引先の商談がダブルブッキングした(20代 女性)
・テレアポしながら予定を入れていたはずが、量が増えてメモだけでは管理できなくなり、ダブルブッキングが起こった(30代 女性)
・予定をたくさん入れすぎてバッティングしてしまい、調整で大変な目にあったことがあります(50代以上 男性)

ダブルブッキングとは、同じ日時にふたつの予定を入れてしまうことです。

ダブルブッキングが起こった具体的な原因は、「スケジューラーや手帳への記載漏れ」「予定が多すぎて紙では管理できなくなった」など。また仕事の予定とプライベートの予定を別のカレンダーで管理していて、会議と通院の予定が重なってしまった例もありました。

ダブルブッキングすると、どちらかの予定をキャンセルしたり、日時を再調整したりする必要があります。自分や予定の相手が忙しいほど、あるいは予定に関わっている人が多いほど、再調整は大変です。

<2位 期日を守れなかった>
・締め切りを失念していた(20代 男性)
・予定していたサンプルの出荷が、納期までに間に合わなかった(30代 女性)
・納期の遅延で信頼を失った(40代 男性)

期日を守れなかった理由は「納期を勘違いしていた」「納期を忘れていた」など。またスケジュールの見込みが甘く、予定より作業に時間がかかってしまい、期日を過ぎてしまった例もありました。

納期が遅れると顧客に迷惑がかかりますし、仕事によっては損害賠償金などの損失が発生することもあります。

<3位 予定をすっぽかした>
・大事なミーティングを逃してしまい、会社で信用を失ってしまった(30代 男性)
・スケジュール帳にクライアントとのアポを記入し忘れてすっぽかしてしまい、先方を怒らせてしまった(40代 男性)
・訪問客対応の予定を記入し忘れ、うっかり休暇を取ってしまい、相手にも同僚にも迷惑をかけた(50代以上 女性)

スケジュールの記載ミスなどで予定があることをすっかり忘れており、予定をすっぽかしてしまった人もいます。「予定がある日にうっかり休暇を取ってしまった」など、当日に自分ではどうにもできない状態になってしまった人も。

予定をすっぽかすと相手に怒られる可能性がありますし、ビジネスにおける信用も失います。

<4位 遅刻した>
・続けて商談があるときに、時間設定や配分をミスしてしまい、後の方を待たせてしまった(20代 女性)
・シフトの管理不足で本来出勤の日を休みと勘違いし、遅刻してしまった(30代 女性)
・忙しくてスケジュールの記載を忘れ、大事な顧客との約束があることにギリギリになって気づき、遅れる旨連絡したこと。顧客は笑顔だったが、不愉快な思いをさせたのではないかと思い、自暴自棄に陥った(50代以上 男性)

すっぽかしまでは至らなかったものの、予定や勤務開始時間に遅刻してしまった人もいます。

遅刻の理由は「忘れていた」「勘違い」「前の予定が長くなってしまった」など。予定を忘れないようにすることはもちろん、時間に余裕をもって行動することも重要だとわかります。

<5位 仕事の質が低下した>
・大切なアポイントメントに直前で気づき、準備不足になってしまった(20代 男性)
・見込み作業時間の読みが甘く、成果物の質が低下しました(30代 女性)
・納品が締め切りギリギリになってしまい、満足のいくクオリティーのものを納品できなかった(50代以上 男性)

期日を守るために急いで作業した結果、仕事の質が低下してしまうこともあります。納期遅れには至っていないものの、「資料に誤字が多い」「プレゼンの内容が薄い」など、能力に疑問符をつけられる結果になると考えられます。

仕事の質が著しく低下した結果、問い詰められて辛い思いをした人もいました。スケジュールに余裕がないと、納期は守れたとしても、質が低下しやすいとわかりました。

また期日を守るために残業したり、残業が多くなったことによって体調が悪くなってしまったりした人もいます。


スケジュール管理のために活用しているツール1位は「カレンダーアプリ」



「スケジュール管理のために活用しているツール」のダントツは1位の「カレンダーアプリ(55.1%)」で、全体の半数以上を占めました。

カレンダーアプリにはリマインダー機能がついていることも多く、予定を忘れているときでも思い出させてくれます。またカレンダーアプリを共有すれば、職場内や家族内でスケジュールを簡単に共有でき、助け合いや連携がしやすくなります。社内用のグループウェアでスケジュール管理している職場もありますね。

一方、2位「手帳(30.5%)」と3位「紙のカレンダー(11.7%)」のようなアナログなスケジュール管理方法も根強い人気があるとわかりました。アナログ派の人からは「手帳にメモするのが一番早い」「自分で書くと頭に残る」などの回答が寄せられていて、アナログな管理方法にメリットを感じている人も多いことが伺えます。

また「家族全員分の予定は自宅にあるカレンダーで管理。自分用はスマホアプリ」など、複数ツールを使い分けている人も多くいました。ただツールを分けてしまうと仕事とプライベートの予定を一括管理できず、「会議と子どもの学校行事がバッティングした」といった失敗にもつながります。

上記のような失敗を防ぐためには、「予定のジャンルごとに色分けして、ひとつのカレンダー(アプリ)にまとめる」といった工夫ができます。


スケジュール管理を行うメリットは「効率が上がる」



「スケジュール管理を行うメリット」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「効率が上がる(37.5%)」でした。2位「やるべきことを忘れない(21.0%)」も多くの票を集めています。

スケジュール管理を行うことで、仕事の効率・スピードだけではなく質までアップし、精神面にもいい影響があるとわかりました。時間的な余裕ができ、仕事の質が良くなって自信がつき、業務の見通しもしやすくなるがゆえに、心にも余裕ができるのでしょう。

つまりスケジュール管理は、社会人が仕事のストレスを軽減するためにも重要だと言えます。

<1位 効率が上がる>
・タスクを可視化し、業務効率が上がること。重要タスクや急ぎのタスクなどを順序付けてスケジュールに入れることによって、順序を間違えずかつ落ち着いて取り組める(20代 男性)
・「◯時に△△の予定があったな」「◯時までに△△を仕上げないと」と時間に追われる思考があると、効率的に仕事を進められません。スケジュールやタスクの管理を別のツールに移してしまえば、予定のことを考えることなく、目の前の仕事に集中できます(30代 男性)
・比較的楽な時期を狙って、面倒な仕事も前倒しで済ませられること(40代 女性)

スケジュール管理を行うことで、仕事の優先順位をつけやすくなります。また自分の空き時間や暇な時期なども見えやすくなるため、スキマ時間でできる作業を入れるなどして無駄がなくなり、効率はアップします。

スケジュール管理やリマインダーをツールに任せることで、予定のことを頭から消してしまい、目の前の仕事に集中できる効果があると答えた人も複数いました。

仕事の効率が上がった結果、仕事の時間が減ってプライベートの時間が増えたり、より多くの案件を請け負えるようになったりする効果を感じている人もいます。

<2位 やるべきことを忘れない>
・自動で通知が来るので、約束を忘れてしまうことが少ない(20代 女性)
・約束や期限をしっかり守って信頼される(30代 女性)
・締め切りなど大事な用事の健忘録になる(40代 男性)

スケジュール管理不足による失敗例である「遅刻した」「予定をすっぽかした」の裏返しですね。

カレンダーアプリなどのリマインダー機能を使うと、予定を忘れていても、すっぽかさないように自動でお知らせしてくれます。定期的に手帳やカレンダーを開くことで、予定を思い出す効果も。

約束ややるべきことを守ると、周囲からの信頼を損なう心配も少なくなります。

<3位 見通しがつきやすい>
・1日の予定が立てやすい(20代 女性)
・まずやらなければならない必須の項目と締め切りなどがわかり、新しい仕事を入れたり、今ある仕事をこなしたりするのに見通しがつきやすい(50代以上 女性)

スケジュール管理をしっかりしていると、1日や1週間の見通しが立てやすくなります。「今日は午後から忙しくなる」「週の後半は少し余裕がありそう」などと把握できるためです。

見通しが立てられることで安心できる人もいますし、仕事を請け負ったり断ったりの判断がしやすくなるメリットもあります。

<4位 仕事の質が上がる>
・仕事に随時優先順位をつけて取り掛かれるため、各案件に割く時間がおよそ均等になり、質を保てるようになったと感じています(20代 男性)
・ミスややり残しを防げる(40代 女性)
・準備に時間をかけられるので、質の良い作業ができる(50代以上 男性)

スケジュール管理不足による失敗のひとつ「仕事の質が低下した」の裏返しです。

スケジュール管理をしっかりすることで、ひとつひとつの仕事に十分な時間をかけられるようになるため、成果物の質も上がります。例えば納期ギリギリになるケースが少なくなったり、「資料を作成する時間のあとに、チェックの時間をつくる」といった工夫ができるようになったりするのですね。

<5位 トラブルを回避できる>
・何度も確認するのでトラブルになりにくい(30代 女性)
・仕事の予定や家族のスケジュールの管理がしやすくなり、予定のダブリがなくなった(40代 女性)
・トラブルの回避や、自分自身のリスクマネジメント(50代以上 男性)

トラブルとは「ダブルブッキング」「納期遅れ」「すっぽかし」や、それらに伴って生じるクレームのことです。

スケジュール管理ができていると、予定を忘れたり納期に遅れたりすることが減るので、上記のようなトラブルを防ぎやすくなります。トラブルを未然に防ぐことで、仕事がスムーズに進みやすくなると考えられます。

<6位 心に余裕をもてる>
・他の作業をしながら「何か忘れていることはないだろうか」と不安になることが少ない(20代 女性)
・進捗を確認して、自信をもって安心して仕事を進められる(30代 女性)
・次に何があるかわかって行動しているので、心の準備ができる(50代以上 男性)

カレンダーやアプリを使って予定を可視化し、見通しを立てることで、安心できる効果もあるとわかりました。暗中模索状態ではなく、「今日は◯◯工程まで終わらせればOK」「今日の午後に◯◯があるから△時から準備しよう」など、目標や予定が明確になることで、安心できるのですね。

また過去に予定のすっぽかしといった失敗経験があって不安な人にとっては、リマインダー機能などを使うことで、安心して仕事に集中できるのは大きなメリットです。

<7位 トラブル対応しやすい>
・優先事項や予定がまとめられるため、不測の事態が起きてもスケジュールを調整しやすい(20代 女性)
・先を見越して行動できるので、突然のトラブルなどにも対応しやすい(30代 女性)
・余裕をもって行動できるので、不測の事態に対応しやすくなることです(40代 男性)

スケジュール管理にはトラブル回避だけではなく、実際にトラブルが起きたときに対処しやすくなるというメリットもあることがわかりました。スケジュール管理の際に、多少の遅れや修正などを見込んでおくことで、遅延やイレギュラーへの対応もしやすくなります。

「トラブル発生時に対応できる余裕が生まれるため、ストレス軽減にもつながる」というコメントもあり、余裕あるスケジュールには仕事のストレス軽減効果もあるとわかりました。時間的な余裕は、精神的な余裕にもつながります。


まとめ
スケジュール管理をきちんとすることで、仕事の効率や質がアップします。しかし実際には多くの人がスケジュール管理で失敗した経験をもっていて、とくにダブルブッキングの失敗経験が多くなりました。

手帳やカレンダーアプリに漏れなく予定を記載しておけばダブルブッキングは防げますが、忙しさや案件の多さなどから、つい記載が漏れてしまうケースも多いようです。また「スケジュール管理不足による失敗が原因で、信用を失った」というコメントも複数あり、スケジュール管理の重要性も浮き彫りになりました。

失敗後にスケジュール管理のためにツールを使い始めた人からは、「ツールを使って失敗が減った」というコメントも。

今は単なるカレンダーアプリだけではなく、「シフト管理に適したアプリ」「プロジェクト管理ツール」など便利なツールがたくさんリリースされています。「スケジュール管理が苦手」「紙ベースじゃうまく管理できない」という人は、自分に合うツールを探してみてはいかがでしょうか。


■飯村浩子氏の考察
スケジュール管理を徹底することは、業務効率の向上、心のゆとり、そして質の高い仕事をする上で大いに役立ちます。個人のパフォーマンス向上はもちろんのこと、チームや組織全体の成果にも大きく影響を与えるでしょう。

ダブルブッキングや期日遅延は、個人の信用を失うだけでなく、チームや企業の信頼も大きく損なう原因となります。適切なスケジュール管理はこうした事態を防ぎ、円滑な業務遂行と信頼関係の構築につながります。

スケジュール管理の方法には、デジタルとアナログそれぞれに利点があります。どちらか一方に偏るのではなく、自身のライフスタイルや業務状況に応じて適切に使い分けることで、より良いパフォーマンスを発揮できると考えます。


▽監修者紹介






飯村 浩子
Junoesque(ジュノエスク)代表

幼少期より両親が営む家業のもとで「日本の伝統文化」と「おもてなし」を学び育つ。
スイスのヴィラ・ピエールフーでヨーロッパのマナーやプロトコールを習得。
人材派遣会社で営業、本部長を歴任し、教育体系の構築に貢献。2006年にジュノエスク( https://www.e-junoesque.com/ )を設立。

ビジネスマナーや接遇、リーダーシップ研修を中心に、大手企業から官公庁まで幅広い分野で講師実績を持つ。また、皇室ご臨席式典のアテンダント教育にも携わる。
食事マナー、ビジネスファッションなどのイメージアップ分野も得意とし、経験に基づいた実践的なアドバイスと柔軟な対応で高い評価を得ている。

■著書 「気遣いと心遣いの違い」(ブイツーソリューション)


※データの引用・転載時のお願い
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、引用元として「株式会社エミリス」の公式サイトURL( https://emiris.net/ )へのリンク設置をお願い致します。


■株式会社エミリスについて
株式会社エミリスは、飲食事業を主として、大阪・兵庫・和歌山など関西地区を中心にコメダ珈琲を複数店舗運営しています。


■会社概要
社名 : 株式会社 エミリス
所在地 : 〒577-0827 大阪府東大阪市衣摺6丁目1-46 平尾NスタイルB号
代表取締役 : 馬場 栄和
創業 : 2020年10月
資本金 : 100万円
事業内容: 飲食業
URL : https://emiris.net/

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