ホテル業界の深刻な人手不足の解消へ。日本初のベッドメイク負担軽減「電動昇降ベッド」誕生

掲載日: 2025年01月21日 /提供:日本ベッド製造

重労働を大幅削減することでスタッフの健康を守り、効率的で高品質なサービスを実現

日本ベッド製造株式会社(本社:東京都港区南青山2-10-2、代表取締役社長:宇佐見壽治、以下、日本ベッド)は、ホテル・旅館業界が直面する深刻な人手不足問題の解決に向け、電動昇降ベッド「メイキングアシスト」を開発しました。
この「メイキングアシスト」は、ベッドメイクしやすい位置に自動でベッドが動くことにより、従来の重労働を大幅に軽減します。特に、腰などへの負担を減らすことで、客室スタッフの健康を守る設計となっています。この技術により、限られた人材でも効率よく作業を行い、高品質なサービスを提供することが可能になりました。

また、このベッドは、2月4日(火)から7日(金)に東京ビッグサイトで開催される「国際ホテル・レストラン・ショー2025」で展示いたします(ブース番号:4-K15)。

ベッドメイクしやすい位置に自動でベッドが動く「メイキングアシスト」

- 宿泊業界の人手不足

日本の宿泊業は、人口減少やコロナ禍による外国人労働者の帰国、さらに訪日客の増加といった要因で、深刻な人手不足に悩まされています。特にホテルや旅館では、現場で働くスタッフの確保が難しくなっており、宿泊場所の不足が深刻な社会問題になっています。株式会社帝国データバンクの調査によると、ホテル・旅館業で、65.3%の企業が正社員の人手不足を、51.6%が非正社員の人手不足を感じており、これは他業種に比べても非常に高い水準です(*1)。

宿泊業界の深刻な人手不足を解消するためには、特に現場での負担を軽減する取り組みが急務となっています。スタッフが安心して働ける環境を整えることで、離職を防ぎ、サービスの質を維持するためにも、効率を高める新しいソリューションの導入が今後さらに重要になります。

- 開発の背景

日本ベッドが行った調査によると、ホテル・旅館業の客室スタッフが離職する最も大きな理由は「重いベッドによる身体的負担」だということが明らかになりました(*2)。特に、日常的に行われるベッドメイクは、重いマットレスを繰り返し動かす必要があり、腰への負担が大きく、業務の中でも最も過酷な作業のひとつです。

この深刻な問題を解決すべく、日本ベッドは2年間の研究開発を経て、日本初(*3)となる電動昇降ユニット「メイキングアシスト」を開発しました。これにより、客室スタッフの重労働が軽減され、宿泊業界の人手不足が改善されることが期待できます。


「メイキングアシスト」を設置した時の客室イメージ

- 「メイキングアシスト」の特徴

「メイキングアシスト」は、リモコン操作ひとつで、マットレスを最大65cmまで自動的に上昇させることができ、腰を曲げる負担を軽減します。さらに、マットレス自体がフット側に32cmスライドし、ベッドと壁の間に十分な作業スペースを確保することが可能です。この機能により、客室スタッフはマットレスの周りを360度自由に移動しながら、スムーズにシーツを交換できるようになりました。

従来のベッドメイクでは、重いマットレスを押したり引いたりする作業が大きな負担となり、特に体力に自信がないスタッフにとっては大変な重労働でした。しかし、「メイキングアシスト」は、そうした作業の物理的負荷を大幅に削減し、スタッフ全員が効率的に、そして安全に作業を行うことができます。このように「メイキングアシスト」は、ベッドメイクの作業時間を短縮し、ホテルや旅館の運営効率を向上させるだけでなく、働くスタッフの健康にも配慮した設計となっています。

日本ベッドは、この「メイキングアシスト」が、宿泊業界全体の労働環境改善に寄与し、業界が抱える人手不足の問題解決に向けた一助となることを目指しています。


「メイキングアシスト」昇降の様子


- キャスター付きで柔軟な客室アレンジを可能に

「メイキングアシスト」は、2台のベッドを横に並べてベッド間の隙間を無くす「ハリウッドツイン」仕様にも対応しています。これは、キャスター付きの設計により実現しております。


「メイキングアシスト」に付いているキャスター

- 導入現場からの声

試作モデルを使用したホテルスタッフからは、次のような声が寄せられています。
-「重いマットレスを引っ張る必要がなくなり、作業が非常に楽になりました」
-「年齢や性別に関わらず、誰でも簡単にベッドメイキングができるので助かっています」
-「腰への負担が軽減されたので、全客室に導入してほしいと感じました」
-「稼働中のベッドメイキング時間を短縮でき、他の作業も効率よく行えるようになりました」

- 「国際ホテル・レストラン・ショー2025」について

弊社ブース内で「メイキングアシスト」を展示します。セミダブルまでのサイズ制限はありますが、ガススプリングタイプの「メイキングアシスト」も開発しました。電動・ガスの両タイプを展示しますので、ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。
 ● イベント名:国際ホテル・レストラン・ショー2025
 ● 日程:2025年2月4日(火)~7日(金)
 ● 時間:10:00~17:00(最終日は16:30まで)
 ● 会場:東京ビッグサイト ブース番号:4-K15
 ● 住所:東京都江東区有明3-11-1
 ● 公式サイト:https://hcj.jma.or.jp/

- 商品概要

商品名:   メイキングアシスト
サイズ(S): ボトム:980mm×1950mm×290mm 、装置:740mm×1345mm×134mm
重量:    総重量51kg(装置:25kg ボトム:26kg)

*1: 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2024年7月)」2024/8/22発表
*2: 日本ベッド製造(株)調べ、2024年11月時点、日本国内のホテル・旅館業内での調査
*3: 日本ベッド製造(株)調べ、2024年11月時点、日本国内のホテル・旅館業内での調査

この技術は現在、特許を出願中です。
出願整理番号:NBP2023-01、出願番号:特願2023-183567、出願日:2023年10月25日、名称:ベッド昇降装置
- 日本ベッド製造株式会社について

1926年(大正15年)、日本初のベッド製造会社「日本羽根工業社」として創業。日本初の洋式寝具生産に続き、国産初の連結式スプリングマットレスの商品化に成功しました。現在は独自技術によるポケットコイルマットレスを主軸としております。日本のベッドの歴史を刻んできた当社は、ものづくりの原点に立ち返り、常に新たな気持ちを持って今後ますます多様化するライフスタイルやニーズに最新の技術で取り組んでまいります。

本社  :〒107-0062 東京都港区南青山2-10-2
代表者 :代表取締役社長 宇佐見壽治
創業  :1926(大正15)年
URL :https://www.nihonbed.com/

【本リリースに関する問合せ先】
日本ベッド製造株式会社 担当:宇佐見彬
TEL:080-3510-5408 mail:pr@nihonbed.com

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