【採択プロジェクト】
1. 北海道沿岸における浮体式洋上風力の実証に向けた検討プロジェクト
(参加スタートアップ:株式会社アルバトロス・テクノロジー)
2. 北海道の森林における新たな森林資源量解析にむけた実証プロジェクト
(参加スタートアップ:株式会社 Archeda、株式会社スカイマティクス(五十音順))
※両プロジェクトは、2025年1月~3月を準備期間とし、2025年4月~2026年3月までを検証フェーズとします。
■参画スタートアップ概要及びコメント
・株式会社アルバトロス・テクノロジー
https://www.albatross-technology.com/
概要:
私たちは浮体式洋上風車をはじめとして、潮流・海流タービン、波力タービンなど海洋再生可能エネルギーの技術開発とそのサプライチェーン構築に取り組んでいます。これらに共通するコンセプトは、構造重量を減らし、ローテクノロジーを組み合わせた、単純構造による設備費(CAPEX)と保守費(OPEX)の削減です。複数の企業や大学と連携して開発に取り組んでいます。次世代のための新しい技術でエネルギーの常識を変える挑戦をしています。
株式会社アルバトロス・テクノロジー取締役 COO 長壁一寿
コメント:
「日本は資源の乏しい国である。私たちは、恵まれた風力資源を活用しこの常識を変える挑戦をしています。しかし、2つの大きな問題を抱えています。浮体式風車のコストが高いこと、そして国内に製造できるメーカーがないことです。私たちは海に浮かぶことを前提に、風車をデザインし直しコストを低減します。また、日本の技術力を活かし国内サプライチェーンを構築します。日本が世界に誇る自動車産業は、技術はあるがそれを動かす資源がない。これとは逆の状況にある洋上風力は、技術さえあれば非常に大きな価値をもたらします。それには様々な実証試験が必要です。北海道のみなさまのお力添えを宜しくお願い致します。」
・株式会社 Archeda
https://archeda.inc
概要:
Archedaは衛星データを利用した森林や水田、マングローブ等の自然由来のカーボンクレジットプロジェクトの分析モデルを開発するスタートアップです。現在、Green Insightの開発を進めており、プロジェクト開発における各ステップ毎に最適な分析ソリューションを国内外のプロジェクトに提供しています。また、自治体や林業事業者の方向けに、衛星データを利用した森林資源量の推定や伐採地の検出、造林状況のモニタリングができるソリューションを開発しています。
株式会社Archeda 代表取締役 津村洸匡
コメント:
「STARTUP HOKKAIDO Green Acceleration Programに採択いただき、大変光栄です。北海道の森林を対象とした、衛星データを活用した資源モニタリング解析の実証実験を通じて、森林管理業務の効率化、カーボンクレジット市場におけるクレジット創出の信頼性の向上、自治体及び企業によるカーボンクレジット創出・活用の活性化に貢献したいと考えています。次世代技術を活かしながら、環境保全と地域経済の発展に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて北海道のエコシステムづくりを支援します。」
・株式会社スカイマティクス
https://skymatix.co.jp/
概要:
「リモートセンシングで、新しい社会を創る」をミッションに掲げ、衛星・ドローンなどのリモートセンシングデータを処理解析する独自システム「時空間解析プラットフォーム」をコア技術としたリモートセンシングサービスを開発提供。主力製品である導入シェアNo.1クラウド型ドローン測量サービス「くみき」は30業種・5万現場で利用されており、林業業界において森林調査や資源量調査の効率化などのDX化を推進しています。
株式会社スカイマティクス 代表取締役社長 渡邉善太郎
コメント:
「この度、STARTUP HOKKAIDO Green Acceleration Programに採択されたことを大変光栄に思います。私たちの「くみき」とリモートセンシング技術を活用し、北海道の森林資源量とCO2吸収量の解析を進め、環境保護と経済活性化の両面で貢献する実証PJを実現します。そして本事業を通じてJ-クレジットの創出・販売の新たな手法の道筋をつけ、林業の持続可能な未来を支えるため、全力で取り組んでまいります。」
■STARTUP HOKKAIDO Green Acceleration Program アドバイザー
伊藤 元重
東京大学名誉教授
1951年生まれ静岡県出身。1974年東京大学経済学部卒。1979年米ロチェスター大学経済学博士号取得。専門は国際経済学。東京大学大学院教授を経て2016年4月~2022年3月まで学習院大学教授、2016年6月から東京大学名誉教授。また、2013年より6年間にわたり経済財政諮問会議の議員を務める。その他、復興推進委員会委員長、公正取引委員会独占禁止懇話会会長、気候変動対策推進のための有識者会議委員、GX実行会議構成員などの要職を歴任し、政策の実践現場で多数の実績を有する。
著書に、『入門経済学』(日本評論社、1版1988年、2版2001年、3版2009年、4版2015年)、『ゼミナール国際経済入門』(日本経済新聞出版社、1版1989年、2版1996年、3版2005年)、『ビジネス・エコノミクス』(日本経済新聞出版社、2004年、2版2021年)、『ゼミナール現代経済入門』(日本経済新聞出版社、2011年)など多数。
前田 雄大
エネルギー・アナリスト
2007年、東京大学経済学部卒、外務省入省。開発協力、原子力、大臣官房業務などを経て、2017年から気候変動を担当。G20大阪サミットの成功に貢献。パリ協定に基づく成長戦略をはじめとする各種国家戦略の調整も担当。
2020年より脱炭素フィールドへ活動の主力を置き、プレジデント・オンラインはじめ多数寄稿を行うほか、書籍「60分でわかる! カーボンニュートラル 超入門」を執筆。2022年に脱炭素の発信などを行う株式会社みなかみSOULを設立。自ら発信者として同社の脱炭素メディアの「GXチャンネル」(YouTubeチャンネル)を運営し、脱炭素情報を日々発信している。また、地域脱炭素にも明るく群馬県みなかみ町を含む4自治体のアドバイザーも務める。なお、2022年より株式会社シグマクシスにもプリンシパルとして所属しており、同社では企業の脱炭素支援などを手掛けている。
菅原 聡
STARTUP HOKKAIDO専門マネージャー(環境・エネルギー)
一般社団法人Green innovation代表理事
(株)リクルートで事業開発やサステナビリティ推進に携わった後、Minit Asia Pacific Co.,Ltd. にてChief StrategyOfficerとして経営戦略に従事。2021年一般社団法人Green innovationを創業。産官学連携によるGX推進に力を入れている。
2020年より経済産業省 資源エネルギー庁 エネルギー広報教育専門職員。2022年―23年資源エネルギー庁 資源開発課 エネルギートランジション専門官。世界経済フォーラム(ダボス会議)Global Shapers選出 (2011年)。日本医療政策機構 プラネタリーヘルスプロジェクト アドバイザリーボード就任。
■STARTUP HOKKAIDO組織概要
名 称:STARTUP HOKKAIDO実行委員会
実行委員長:土田美那(AWL株式会社 最高人事責任者)
事務局長:藤間恭平(株式会社DRIVE Incubation / 代表取締役)
発 足:2023年9月
URL:https://startuphokkaido.com