隠岐諸島にて、泊まれるジオ拠点「Ento」と、隠岐ゲートウェイ「隠岐プラザホテル」が連携協定締結

掲載日: 2025年01月15日 /提供:海士

Entoと隠岐プラザホテルが島前・島後をつなぐ観光革新へ~世界初のジオホテルと50年の歴史を誇る観光拠点が描く、新しい島旅の形~

隠岐諸島を代表する2つの宿泊施設が、島の垣根を越えた画期的な連携をスタートします。
島前三島の一つ中ノ島にある、ジオパーク拠点宿泊施設「Ento」(島根県隠岐郡海士町)と、創業50年の歴史を持ち、島後と呼ばれる隠岐の島町で「隠岐のゲートウェイ」として多くの観光客を迎えてきた「隠岐プラザホテル」(島根県隠岐郡隠岐の島町)は、「異なる島だからこそできる価値創造」を掲げ、連携協定を締結。隠岐諸島全体の観光革新に向けて動き出します。


Entoと隠岐プラザホテルのスタッフたち

地域に根ざした、新しい観光の形
ポストコロナの状況下、隠岐諸島の観光産業は停滞した状況が続いてます。少子高齢化や若者の島外流出などにより、生産年齢人口が著しく減少し、地域経済の負のスパイラルが進む中、持続可能な地域社会の構築(島づくり)が課題となっています。こうした背景の中、今回両施設で締結した連携協定は、異なる島の2つの宿泊施設が分断された島間、行政間の垣根を越え連携することで、隠岐諸島全体の観光産業の立て直しを図る軸になるべく協働していきます。さらに単なるホテル間の協業を超え、島前・島後の旅行者及び住民同士を繋ぐプラットフォームとしての役割を担うことを目指しております。両施設は、それぞれの地域特性を活かしながら、隠岐諸島全体の魅力を引き出す取り組みをこれから展開していきます。

Entoは「静」をコンセプトに、「ないものはない」をスローガンに掲げる海士町を中心に、カルデラ湾を囲む島前諸島の個性豊かな自然を目の前に「地球にぽつん」と、肩書きも何もない自分に戻ることができる、癒しと自省の時間を創出します。
一方、隠岐プラザホテルは「動」をコンセプトに、隠岐空港を有する【隠岐の島の玄関口】として。また風待ち港としての町の歴史や古くから伝わる祭祀風習を活かした、島の日常と非日常を能動的に体感していくエモーショナルでアクティブな体験を提供します。

世界に類を見ない、ジオパーク活用モデル
この連携協定における独自性は、隠岐ユネスコ世界ジオパークを舞台に、各島の未来を担う2つのホテルが協働して地域の価値を高めていく点にあります。隠岐のジオパークは自然地形の珍しさもさることながら、それぞれの島が独自の人間関係や、システムを構築しながら活用する取り組みのユニークさが評価されており、今協定でつぎの新しい地域振興モデルを示すことができればと考えています。

島を超えた連携がもたらす新たな可能性
本連携は、両施設の資源を有効に活用した協働により、隠岐諸島において観光産業の底上げ及び地域の価値向上に資することを目的とします。
観光体験の質的向上
本連携によって、これまで個別に完結していた島々での体験が島をまたいだ広がりを持ち、より豊かな観光体験を実現します。また、緊急時の相互支援体制を築くことで、天候による予定変更も柔軟に対応できるようになり、より安心して充実した島旅を楽しんでいただけます。

地域社会の活性化
本連携は、観光産業の枠を超えた地域活性化の起爆剤となることを目指しています。冬季における観光プログラムの充実は、これまでのオフシーズンに新たな観光需要を創出し、年間を通じた雇用の安定化につながります。また、両施設のスタッフ交流を通じて、若手人材の育成と定着の促進。島前・島後の住民が互いの島の魅力を再発見する機会を創出します。両施設を交流の拠点として、文化や生活様式への理解を深め、新たな地域の絆を育みます。この取り組みは、より魅力的な観光コンテンツの創造にもつながります

安全・安心の地域づくり
本連携は、両施設間の緊急時協定において、荒天時の欠航や災害時における相互支援体制を築き、観光客の安全確保にとどまらず、地域全体の防災力向上にも貢献します。また両地域間の防災協力体制が強化されることで、より強靭な地域社会の構築が期待されます。


Entoと隠岐プラザホテルグループのロゴ


革新的な島間連携の具体策
1. 旅における共通ターゲット層を意識した企画の実施
豊かな自然の中での日常から離れた特別な体験や、その土地ならではの食、文化に触れることを求める旅行者に向けて、両施設の異なる特徴を活かした独自の価値を提供します。
また、両館での共通ロイヤリティの導入や食のコラボレーションなど、連携することで生まれる新しい宿泊プログラムの造成、隠岐プラザホテルの「動」と、Entoの「静」という対照的な魅力を組み合わせることで、より深い隠岐体験を実現します。
2. シームレスな島巡り観光の実現
従来であれば、離島がゆえ島が離れていることによる旅の利便性の低さやリスクを解消、さらに旅への付加価値を付けるため両施設を起点とした新しい観光スタイルを確立します。どちらの施設でも可能となるチェックイン・チェックアウトの柔軟化やチャーター船によるサンセットクルージングをしながら島前・島後間を移動するアイランドホッピングなど、より快適でシームレス、自由度の高い隠岐滞在が可能になります。
3. 観光客の安心を支える緊急時支援体制の構築
荒天による欠航や災害時における相互支援体制を確立します。両施設が持つ客室や食事提供能力を活かし、観光客の安全で快適な滞在をサポートします。「隣の島に姉妹ホテルがある」という安心感を、隠岐を訪れる方々にお届けします。
4. 未来を担う観光人材の育成
両施設のスタッフが相互に学び合う研修制度を創設。それぞれの島が持つ観光資源や文化的特徴を深く理解し、より豊かな観光案内ができる人材を育成します。この取り組みは、隠岐全体の観光サービス品質の向上につながります。

春の訪れと共に始まる新たな観光体験
3月1~2日連携開催:勝手に!「島びらき」
冬の静寂から目覚める隠岐の春を祝う特別企画です。フェリーや飛行機も通常運行に戻る3月、隠岐諸島の島びらきをおこないます。訪れるみなさまや地元の方とともに、春の訪れを島後と島前で連携してお祝いします。
【コラボレーション内容】
隠岐酒造の日本酒と岩牡蠣春香など、隠岐を代表する味覚で春を迎える隠岐を祝い、春の躍動を島後で、春の静けさを島前で体験していただければ幸いです。




3月1日「隠岐諸島の初物で!島びらきを祝う会」島後「プラザホテル」にて隠岐酒造「隠岐誉」での鏡開きや磯焼きなどを行う「島びらき」会。地元の方と一緒に春の訪れを祝うイベントで隠岐に活気と喜びをもたらします。
公式サイト:隠岐プラザホテル






3月2日「地産地消ペアリングディナー」島前「Ento」にて地産地消の食材を使用したコース料理に、お酒やソフトドリンクのペアリングをお楽しみいただける夕食をご用意。
ゆったりとカルデラ湾を眺めながら、春と向き合う時間を過ごしていただけます。
公式サイト:Ento




勝手に!島びらき専用受付フォームはこちら


上記のほか、島の地元住民自身が隠岐ジオパークの魅力を再発見する『隠岐再発見ツアー』の実施や、島後では歴史文化、島前では地質・自然体験を通じ隠岐の真髄に触れる、オールインクルーシブで楽しむプライベートアイランドホッピング企画等を、両館が連携し実施する予定です。


隠岐観光の要となる2つの個性
Ento:世界が注目する"泊まれるジオパーク"
海士町に2021年オープンした世界初の「ジオホテル」。ユネスコ世界ジオパークの地層や地形を、建築自体で体感できる革新的な設計を特徴とします。自然に溶け込むシームレスな空間で、大地の物語を肌で感じる特別な宿泊体験を提供します。

Ento NEST Photo by Kentauros Yasunaga

Ento NEST SU Photo by Kentauros Yasunaga


隠岐プラザホテル:50年の実績が紡ぐ"観光の水先案内人"
隠岐諸島の「西郷港」「隠岐空港」に近接する隠岐の島町に位置し、長年にわたり島の玄関口として機能してきた隠岐プラザホテル。漁村に佇む宿羽衣荘の運営や地域との共存を目指すHito-Nakaブランド・IROIROブランドの立ち上げなど、多様なニーズに応える実績を持ちます。「ゲートウェイ」として、訪れる方々が隠岐で体験する冒険を導く、水先案内人の役割を担います。

隠岐プラザホテル外観

コワーキングスペース IRORIO

通年型観光地としての挑戦
これまで冬季は観光のオフシーズンとされてきた隠岐諸島ですが、両施設の連携により、天候に左右されずに島に内在する価値をどのようにして提供するか、隠岐全体で足りないところを補い合い、その可能性を追求します。それにより春の島開きから冬の静寂まで、隠岐の中で移り変わる季節をあますところなく味わっていただける旅を造成します。
未来に向けて持続可能な島へ
本連携は、単なる宿泊施設間の協力にとどまらず、隠岐諸島全体の観光モデルを革新する第一歩となります。世界にかつてないジオパークの活用方法と、50年の観光実績が融合することで、変化をおそれず原点を更新する持続可能な観光のあり方を世界に発信します。隠岐から、新しい地方観光の形を提案してまいります。
連携概要
開始:2025年1月
参画施設:
Ento(海士町)
開業:2021年/特徴:世界初のジオホテル
隠岐プラザホテル(隠岐の島町)
創業:50年の歴史/特徴:隠岐観光のゲートウェイ
株式会社海士
「旅をきっかけに、豊かさを巡らせる」をミッションに掲げ、島根県隠岐諸島にある海士町にて、ジオパークの泊まれる拠点施設「Ento」や港の複合施設の運営をはじめとする地域観光プロデュース事業を行っております。
住む人、そして訪れる人。その旅の交わりの間で、媒介者である私たちは島の持つ価値をそれぞれの物語とともに膨らませ、ジオパークならではの自然や島独自の文化を活かしながら、「観光」や「交流」という言葉の定義に留まらない新たな体験を創出します。今後隠岐が世界のタグボートとして観光地域のロールモデルとなることを目指しています。
【本件に関する報道関係者からのお問い合わせ】
株式会社海士 マーケティング室 浅川・岡本
TEL : 08514-2-1000
Email : marketing@oki-ama.com

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