-地域の歴史・文化を100年先の未来へつないでいく改修プロジェクト
UDS株式会社（所在地：東京都渋谷区 代表取締役社長：黒田哲二 以下UDS）がリニューアルの企画、設計および開業サポートを担当した福岡・柳川の国指定名勝「柳川藩主立花邸 御花」の宿泊棟が、2025年1月11日にリニューアルオープンします。
https://ohana.co.jp/
■「柳川藩主立花邸 御花」について
「柳川藩主立花邸 御花」（以下御花）は、江戸時代を通じて柳川藩（現福岡県 柳川市）を治めた藩主立花家の御屋敷です。戦後に一部を料亭旅館とする文化施設となり現在でも立花家が400 年にわたって受け継がれてきた歴史や文化を守り、伝え続けています。
御花は7,000 坪の敷地全てが「立花氏庭園」として国の名勝に指定されており、福岡県を代表する観光名所の一つに数えられます。見学や料亭利用、ウェディング利用に加え、敷地内に宿泊滞在が可能な点において、現存する国指定文化財の中でも稀有な場所となっています。
■リニューアルの経緯とUDSの関わり
今回のリニューアルは料亭旅館の創業から75周年を迎える宿泊棟「松濤館」を改修し、文化財のある景色とそこに息づく物語を100年後の未来に繋ぎながら、柳川の魅力・御花の魅力を広く発信していくことを目指して計画されました。
UDSでは観光庁の公募する「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」への申請に関わるサポートから並走し、運営者とエンドユーザー両方の視点に立ちながら、事業性を踏まえた改修方針提案、外構・インテリアデザイン、ロゴやビジュアル要素のデザイン監修、さらに新たな施設に合わせた運営体制構築のサポートを手がけました。
■リニューアルのポイント：次の100年を見据えて
本物を感じる・触れる・楽しむ
御花は「芸術上又は観賞上価値の高いもの」として国から指定を受けている文化財に宿泊できる、という稀有な機会を提供する場です。滞在を通して歴史と文化が創り上げてきた「本物」をこれまで以上に感じ体験していただける場を目指して、装飾的な部分は極力削ぎ落としながら「本物」がより引き立つ空間として改修設計を行いました。
国指定文化財の庭園と建物が眼前に広がる日本庭園「松濤園」側の客室は、景色の視認性を上げ、文化財に泊まる魅力をより堪能いただける空間に。
御花とともに時代を経てきた石材や地元にゆかりのある素材、長く大切に保管・使用されてきた調度品などを共用部や客室に取り入れています。
かつて立花家の家族が過ごした場所であり現在でもその家族が迎える場所として、宿泊棟とつながる大広間や料亭などとの連続性を意識しながら武家屋敷の気品の中に温かみを感じる空間としています。
ロゴマークやウェブサイトも御花・立花家が受け継いできた歴史やストーリーをより感じられるものへリニューアルを実施。ロゴマークは、立花家16代の文子氏による直筆文字を使用して再編集を行い、ウェブサイトは御花の歴史や柳川の空気を感じ、来訪前から期待感を醸成できるようなデザイン・コンテンツで再構築しています。
客室や水回りを大きく変更したことに伴う運営管理や、海外から訪れる方々への訴求を強めていくための販売施策など、リニューアル後の施設に合わせた運営面の再構築サポートも行いました。
地域とつながり未来へつなげる
福岡県にはその豊かな風土と自然に育まれてきた伝統工芸が今でも多く残っており、御花でも地域の職人の方々と協力し合いながらこれまで歩んできました。今回のリニューアルにおいても伝統と技術を受け継ぐみなさんの協力のもと、伝統工芸や地域独自の素材を各所に取り入れた空間でお客様をお迎えします。今後も地域とのつながりを重視しながら、御花そして柳川と周辺地域の豊かな伝統や文化を100年先へつないでいくことを目指します。
八女市伊藤権次郎商店の八女提灯、大川市インスタイルのい草織物など、共用部や客室には伝統技術が生み出す本物を多く取り入れています。
【プロジェクト概要】
名称 : 柳川藩主立花邸 御花
住所 : 〒832-0069 福岡県柳川市新外町1
アクセス : 西鉄柳川駅からタクシーで10分、バスで15分、川下りで70分
宿泊棟リニューアル開業日 : 2025年1月11日
規模・構造 : 鉄筋コンクリート造4階建て
敷地面積 : 22,964.70平方メートル （松濤館）
延床面積 : 3,859.95平方メートル （松濤館）
建築面積 : 1,508.82平方メートル （松濤館）
客室数 : 20室
物件所有、運営、事業主 : 株式会社御花
企画、設計、開業サポート : UDS株式会社
施工 : 株式会社エフビーエス
アートディレクション : desegno ltd.
協力 : 株式会社石の山本 / 伊藤権次郎商店 / インスタイル株式会社 / 株式会社鹿田産業 /有限会社ストネックス / SOW.inc /株式会社堀島石材 /株式会社前田建具製作所 /森山絣工房 / レグナテック株式会社
UDSについて
「Urban Design System」の頭文字を社名に掲げるUDSは、「デザイン」と、事業性と社会性を実現するしくみ＝「システム」でまちをより豊かに楽しくすることを目指しています。
それぞれの地域・場所の特性に合わせた事業の企画、設計、運営を自社で一貫して手がけることができる点を強みとしており、ホテル/旅館、コワーキングスペース、シェアハウス、学生寮、飲食施設、チョコレートショップなどの多様な施設の企画・設計・運営を、国内外で手がけています。
「デザイン性」「事業性」「社会性」を併せ持つ、持続可能で、地域に新たな魅力を生む場を、企画、設計、運営が互いにフィードバックさせながら取り組んでいくことで、コミュニティを育み、地域をより豊かにしていくことを目指しています。
実績（一部）：キッザニア東京、MUJI HOTEL GINZA、ホテル アンテルーム 京都、下北線路街など
http://www.uds-net.co.jp
https://www.uds-hotels.com/
https://www.instagram.com/uds_official/
UDS株式会社（所在地：東京都渋谷区 代表取締役社長：黒田哲二 以下UDS）がリニューアルの企画、設計および開業サポートを担当した福岡・柳川の国指定名勝「柳川藩主立花邸 御花」の宿泊棟が、2025年1月11日にリニューアルオープンします。
https://ohana.co.jp/
■「柳川藩主立花邸 御花」について
「柳川藩主立花邸 御花」（以下御花）は、江戸時代を通じて柳川藩（現福岡県 柳川市）を治めた藩主立花家の御屋敷です。戦後に一部を料亭旅館とする文化施設となり現在でも立花家が400 年にわたって受け継がれてきた歴史や文化を守り、伝え続けています。
御花は7,000 坪の敷地全てが「立花氏庭園」として国の名勝に指定されており、福岡県を代表する観光名所の一つに数えられます。見学や料亭利用、ウェディング利用に加え、敷地内に宿泊滞在が可能な点において、現存する国指定文化財の中でも稀有な場所となっています。
■リニューアルの経緯とUDSの関わり
今回のリニューアルは料亭旅館の創業から75周年を迎える宿泊棟「松濤館」を改修し、文化財のある景色とそこに息づく物語を100年後の未来に繋ぎながら、柳川の魅力・御花の魅力を広く発信していくことを目指して計画されました。
UDSでは観光庁の公募する「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」への申請に関わるサポートから並走し、運営者とエンドユーザー両方の視点に立ちながら、事業性を踏まえた改修方針提案、外構・インテリアデザイン、ロゴやビジュアル要素のデザイン監修、さらに新たな施設に合わせた運営体制構築のサポートを手がけました。
■リニューアルのポイント：次の100年を見据えて
本物を感じる・触れる・楽しむ
御花は「芸術上又は観賞上価値の高いもの」として国から指定を受けている文化財に宿泊できる、という稀有な機会を提供する場です。滞在を通して歴史と文化が創り上げてきた「本物」をこれまで以上に感じ体験していただける場を目指して、装飾的な部分は極力削ぎ落としながら「本物」がより引き立つ空間として改修設計を行いました。
国指定文化財の庭園と建物が眼前に広がる日本庭園「松濤園」側の客室は、景色の視認性を上げ、文化財に泊まる魅力をより堪能いただける空間に。
御花とともに時代を経てきた石材や地元にゆかりのある素材、長く大切に保管・使用されてきた調度品などを共用部や客室に取り入れています。
かつて立花家の家族が過ごした場所であり現在でもその家族が迎える場所として、宿泊棟とつながる大広間や料亭などとの連続性を意識しながら武家屋敷の気品の中に温かみを感じる空間としています。
ロゴマークやウェブサイトも御花・立花家が受け継いできた歴史やストーリーをより感じられるものへリニューアルを実施。ロゴマークは、立花家16代の文子氏による直筆文字を使用して再編集を行い、ウェブサイトは御花の歴史や柳川の空気を感じ、来訪前から期待感を醸成できるようなデザイン・コンテンツで再構築しています。
客室や水回りを大きく変更したことに伴う運営管理や、海外から訪れる方々への訴求を強めていくための販売施策など、リニューアル後の施設に合わせた運営面の再構築サポートも行いました。
地域とつながり未来へつなげる
福岡県にはその豊かな風土と自然に育まれてきた伝統工芸が今でも多く残っており、御花でも地域の職人の方々と協力し合いながらこれまで歩んできました。今回のリニューアルにおいても伝統と技術を受け継ぐみなさんの協力のもと、伝統工芸や地域独自の素材を各所に取り入れた空間でお客様をお迎えします。今後も地域とのつながりを重視しながら、御花そして柳川と周辺地域の豊かな伝統や文化を100年先へつないでいくことを目指します。
八女市伊藤権次郎商店の八女提灯、大川市インスタイルのい草織物など、共用部や客室には伝統技術が生み出す本物を多く取り入れています。
【プロジェクト概要】
名称 : 柳川藩主立花邸 御花
住所 : 〒832-0069 福岡県柳川市新外町1
アクセス : 西鉄柳川駅からタクシーで10分、バスで15分、川下りで70分
宿泊棟リニューアル開業日 : 2025年1月11日
規模・構造 : 鉄筋コンクリート造4階建て
敷地面積 : 22,964.70平方メートル （松濤館）
延床面積 : 3,859.95平方メートル （松濤館）
建築面積 : 1,508.82平方メートル （松濤館）
客室数 : 20室
物件所有、運営、事業主 : 株式会社御花
企画、設計、開業サポート : UDS株式会社
施工 : 株式会社エフビーエス
アートディレクション : desegno ltd.
協力 : 株式会社石の山本 / 伊藤権次郎商店 / インスタイル株式会社 / 株式会社鹿田産業 /有限会社ストネックス / SOW.inc /株式会社堀島石材 /株式会社前田建具製作所 /森山絣工房 / レグナテック株式会社
UDSについて
「Urban Design System」の頭文字を社名に掲げるUDSは、「デザイン」と、事業性と社会性を実現するしくみ＝「システム」でまちをより豊かに楽しくすることを目指しています。
それぞれの地域・場所の特性に合わせた事業の企画、設計、運営を自社で一貫して手がけることができる点を強みとしており、ホテル/旅館、コワーキングスペース、シェアハウス、学生寮、飲食施設、チョコレートショップなどの多様な施設の企画・設計・運営を、国内外で手がけています。
「デザイン性」「事業性」「社会性」を併せ持つ、持続可能で、地域に新たな魅力を生む場を、企画、設計、運営が互いにフィードバックさせながら取り組んでいくことで、コミュニティを育み、地域をより豊かにしていくことを目指しています。
実績（一部）：キッザニア東京、MUJI HOTEL GINZA、ホテル アンテルーム 京都、下北線路街など
http://www.uds-net.co.jp
https://www.uds-hotels.com/
https://www.instagram.com/uds_official/
