業務プロセスの自動化・効率化を支援するユーザックシステム株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:小ノ島 尚博、以下当社)と、スポーツ用品業界における情報システム化の促進を目的とする団体、スポーツ用品情報システム研究会(2024年度会長:ゼット株式会社 阿部 正文、以下S研)は、人手不足や働き方改革に対応するため、受注業務の自動化を推進すべく、生成AIとRPAとの連携ソリューション『受注AIエージェント』による実証実験を開始いたします。
1.実証実験に取り組む背景とその目的
これまで、スポーツ用品業界全体における情報システム化の進展に取り組んできたS研ですが、受注業務における「イレギュラーな対応」や「人が判断しなければならない業務」など、非定型と称される業務についてはシステム化が進まず、他の業界同様、人間が対応せざるを得ませんでした。
-非定型業務の具体例と課題-
- 品番ではなく、商品名や略称での注文が多く、充分な商品知識が必要
- ユニフォームの場合、品番ではなくチーム名での追加注文が多く、都度過去の取引を参照する必要がある(〇〇チームのストッキング△足、など)
『受注AIエージェント』は、RPAのみでは自動化が困難だった非定型の受注業務を、生成AIとRPA製品『Autoジョブ名人』を連携させることにより自動化を目指す、新しいソリューションです。
今回実施する実証実験は、S研に加盟するA社とともに行います。A社において、担当者が手作業で処理してきた受注情報を『受注AIエージェント』に学習・蓄積させたうえで、新たに類似の取引が発生した場合は自動処理を行うことを目的としています。
2.実証実験の概要
-検証内容-
1.注文書情報の取得精度検証(OCR読取)
2.商品情報の検索精度検証(過去取引データとの照合)
3.注文情報の精度検証(1.と2.のマッチング)
4.社内ルール反映精度検証(営業担当者の判断基準反映)
5.フォーマット検証検証(基幹システム連携用フォーマットに出力)
3.代表者コメント
S研代表者
受注業務の自動化は、業界全体の効率化と持続可能な成長に向けた重要な一歩です。本実証実験を通じて、非定型業務の課題を解決し、働きやすい環境を構築するとともに、スポーツ用品業界の競争力強化に寄与できることを期待しています。
ユーザックシステム株式会社 プロダクト開発本部 プロダクト戦略室 RPA戦略チーム 室長 上野 真裕
『受注AIエージェント』は、ここ数十年の間、ずっと解決できなかった事を解決できるサービスだと考えています。人の判断が必要だからこそ、0と1のプログラムだけでは対応できなかった部分を生成AIが補完し実現します。本サービスは、製造卸企業の受注業務に革命が起き、多く企業の生産性向上ならびに働き方改革に貢献できると期待しています。
4.各社・団体概要
スポーツ用品情報システム研究会
S研は、昭和62年(1987年)に業界標準コードとしてJANコードを採用することをきっかけに発足しました。以来、スポーツ用品業界全体における情報システム化への基盤となる「ビジネスプロトコル(各種の手順)」等の調査・研究及びその成果の普及・啓蒙活動を行なっています。S研は、スポーツ用品 メーカー13社、同 卸7社、同 小売2社、ITベンダーなど賛助会員13社の計35社(令和6年11月現在)で構成されており、ユーザックシステムも賛助会員として参加しています。
http://www.sken.net/
ユーザックシステム株式会社
本社:大阪市中央区瓦町1-6-10 JPビル3F
代表者:代表取締役社長 小ノ島 尚博
1971年創業。お客様の業務課題を解決するノウハウとシステムをパッケージソフト化した「名人シリーズ」を提供。RPA、EDI、物流・帳票分野において、コストパフォーマンスに優れ、短期間で安心して導入でき、基幹システムとの連携もしやすいアプリケーションを開発し続けています。
https://www.usknet.com/