ふるさと納税は自治体への寄付のため自治体単位での取り組みが一般的ですが、近隣の自治体が連携することで、地域資源が豊富ではない自治体への補完機能が働くことや、沿岸自治体と内陸自治体が互いの特長を活かし、これまでとは異なる寄付者層で新規の認知獲得が期待できるなど、各自治体が持つノウハウや強み、特産品の魅力を最大限活用して、ひがし北海道・くしろ地域のPRと産業振興を推進するための新たな取り組みとなります。
その第1弾として、北海道厚岸町(あっけしちょう)と北海道白糠町(しらぬかちょう)の共通返礼品を創出、両町自慢の“海の幸”を組み合わせたコラボレーション返礼品を、2024年12月25日から新たに受付開始しました。
本連携は、まず厚岸町と白糠町との間でスタートし、今後は釧路総合振興局管内の他自治体を加えた合計7町村での展開を予定しています。各自治体がそれぞれの強みを活かした特産品を出し合い、共通返礼品として提供することで、寄付者の方々にひがし北海道・くしろ地域の多様な魅力を知っていただくとともに、地域の事業者・生産者の販路拡大や事業継続につなげることなどを目的としています。ふるさと納税の存在意義が問われている中、制度の目的に立ち返り「事業者・生産者の活力を生むふるさと納税を実践したい」という考えのもと、本取り組みがスタートしました。
<取り組みの背景>
現在、ふるさと納税制度は全国的に認知度が高まり、多くの自治体が独自の返礼品を用意して寄付を募っています。しかし、地域によっては、返礼品となる特産品の生産量や種類が限られており、より多くの寄付を集めるためには、自治体間の連携が不可欠であるという課題がありました。
この課題に対し、厚岸町と白糠町は「地域産業の振興」「地域事業者生産者の販路拡大」「地域経済の活性化」を共通の目標として掲げ、釧路総合振興局管内という同じ地域に根ざす自治体同士が協力し、より魅力的な返礼品を提供して相乗効果を生み出すことで寄付を促進できると考えました。
第1弾となる今回は、“海の幸”という共通の強みを持つ両町が、互いの特産品を組み合わせることで、より魅力的な返礼品を開発することができました。
<連携内容>
1. 共通返礼品の導入:
厚岸町と白糠町を含む釧路総合振興局管内の7町村が、セット品や定期便など共通の返礼品を開発し、寄付者は各自治体のふるさと納税サイトを通じて、共通返礼品を選択することができます。これにより、寄付者はより多彩なバリエーションから返礼品を選ぶことが可能になり、地域事業者・生産者はより幅広い顧客に商品をアピールできるようになります。
第1弾として、厚岸町と白糠町による下記2つのコラボレーション返礼品を提供します。
・【厚岸町】厚岸産殻付き牡蠣×【白糠町】シラリカいくら醤油漬け:
身がたっぷりでコクがあるカキと、濃厚な旨味が広がる道産いくらが一度に楽しめる贅沢なセットです。
?ふるさと納税サイト:https://item.rakuten.co.jp/f016683-shiranuka/016683-1348/
・【厚岸町】厚岸産殻付き牡蠣×【白糠町】北海道産お刺身用ホタテ:
栄養豊富な厚岸の海で育った新鮮なカキと、肉厚で甘みのある道産ホタテを組み合わせたセットです。
?ふるさと納税サイト:https://item.rakuten.co.jp/f016683-shiranuka/0166830-1349/
厚岸産殻付き牡蠣
シラリカいくら醤油漬け
北海道産お刺身用ホタテ
2.地域事業者・生産者の活力を生むふるさと納税の推進:
今回の連携を通じて、地域事業者・生産者の「生産・加工・販売」を支援し、地域産業の振興と地域経済の活性化を目指します。
各自治体は、地域事業者・生産者の声を聞きながら、より良い返礼品の開発や販路拡大をサポートします。
<今後の展開>
今回の連携を皮切りに、今後も両町間で新たなコラボレーション返礼品を開発し提供していく予定です。
さらに、釧路総合振興局管内の他自治体とも順次連携を図りながら、地域事業者・生産者の活力を生むためのふるさと納税を推進してまいります。
参加自治体
釧路町・くしろちょう(北海道釧路郡)
厚岸町・あっけしちょう(北海道厚岸郡)
浜中町・はまなかちょう(北海道厚岸郡)
標茶町・しべちゃちょう(北海道川上郡)
弟子屈町・てしかがちょう(北海道川上郡)
鶴居村・つるいむら(北海道阿寒郡)
白糠町・しらぬかちょう(北海道白糠郡)