森永乳業グループでは、2019年策定の「森永乳業グループ10年ビジョン」の達成に向け、経営基盤を一層強化するため、デジタル技術の活用、DX(Digital Transformation)の取り組みを進めています。
5月に「森永乳業DX宣言」として掲げた取り組みの1つである「原材料価格変動シミュレーション高度化」について、計画系プラットフォーム「Anaplan」※を用いたシステムを富士通株式会社(以下、富士通)と共同開発し、8月5日より運用を開始いたしました。
※:Anaplan社が開発・提供する、意思決定を最適化するために設計されたSaaS型シナリオプランニング・分析プラットフォーム
このシステムは、環境変化や社会情勢などの要因による原材料の価格変動が事業損益や経営に与える影響、さらに為替変動などのさまざまな状況を想定したシミュレーションができるもので、従来人手で行っていた情報収集・集計作業を効率化し、原材料の価格変動に起因する影響の早期可視化を実現します。
森永乳業グループは、「かがやく“笑顔”のために」をコーポレートスローガンに、挑戦し続ける企業風土を醸成し、お客さまの健康で幸せな生活に貢献することをDX推進の意義とし、これからも変革を続けてまいります。
1.導入システムの特長
原材料高騰や為替変動などの変化にすばやく対応できるシミュレーション基盤により、業務効率化だけでなく、高度化へのシフトを実現します。
導入システムの概要
(1)従来人手で対応していた情報収集・集計作業の自動化
(2)原材料価格変動が経営に与える影響の見える化
(3)販売・調達戦略をシミュレーションし最適解を選択するための業務の高度化
2.導入効果
対象業務に要する負担を軽減し期間を短縮できたことのみならず、原材料の価格変動による損益影響を瞬時に把握でき、かつシミュレーションが容易に行えるようになったことで、販売・調達の高度化、損益の改善に貢献するとともに、外部環境の変化に強いサステナビリティ経営の実現を目指してまいります。