パナマ共和国で行われるコーヒー品評会オークションが行われ 日本のサザコーヒーが パナマゲイシャを2833万円で落札した。到着は11月上旬で「パナマ 芸者 まつり」でお披露目される。
ベストオブパナマ2021
2021年の「ベストオブパナマ」の オンラインオークションが 9月 22日に行われ、同品評会で優勝したヌグオ農園(チリキ県)世界最高のパナマ・ゲイシャコーヒー100ポンドをサザコーヒーが2833万円で落札した。
(生豆1ポンドあたり 2568ドル、1ポンドは約460g )
パナマ・ゲイシャは今世紀に発見された 天然に甘いフルーツや蜜花のような味のするコーヒーで価値が高い。
サザコーヒーは7年連続 世界一のパナマゲイシャを買い続けている。2014年の不幸な買付ミスを除けば2009年から世界一のパナマゲイシャコーヒーを10年以上落札するコーヒーの老舗。
2021 Best of Panama Coffee Auction
https://auction.bestofpanama.org/ja/lots/auction/best-of-panama-2021?tab=lots
11月中にお披露目したい
サザコーヒーの鈴木太郎 社長はオークションの買い付けで過去に資金に限界があり落札できなかった時、競争相手を突き止め頭をさげて少量売ってもらった事や、熱烈なコーヒーマニアからのオファーで、9月24日現在100ポンドから85ポンドに目減りしているが、日本にパナマからの入荷は新型コロナの影響がない場合11月上旬を予定している。時計や車の世界一、ワインの世界一は我々庶民に手が届かないが、コーヒーならばギリギリ手が届くので少量づつですが、サザコーヒーイベントの「パナマゲイシャまつり」で味の共有のお披露目したい。
第三回 パナマ・ゲイシャ まつり
予定:11月12日12:00から
場所:サザコーヒーKITTE丸の内店(★ メイン会場)、サザコーヒー本店、サザコーヒー筑波大学店
(入荷時期で日時が変更される事あり)
オンライン時代のコーヒーオークション
コーヒーオークションは通常1企業で参入する。新型コロナ流行の世界でも世界的な家庭用グルメコーヒーブームでパナマゲイシャの需要は落ちていない。1個体のセリとは違いコーヒー豆は一つのロットを分けることが出来るため、コーヒーの世界はグループでコーヒーを買う動きと、誰かが落としたコーヒーを落札後に国際電話やSNSなどあらゆる手段でコーヒー豆を手に入れようとする動きがある。また、おいしいコーヒーに価値があり価格が高くても良いコーヒーの方が消費される傾向にあるため、熾烈な高級コーヒー豆の争奪戦が起きている。
ベストオブ・パナマ品評会
サザコーヒーがオークション落札した後に世界中のコーヒー焙煎業者から少量だけ分けて欲しいとの連絡が絶えない。通常この品評会は、パナマ共和国のチリキ県ボケテ村で品評会が行われ、世界中から買付人が集まりパナマゲイシャの見本市になっておるが20年と21年はオンライン開催となり選抜品評会の審査員19名にパナマ国内予選を通過した約50のコーヒー生豆(農園それぞれ200g)が送付され、それぞれが決められたルールで焙煎し評価し優勝を決めた。審査方法は世界基準のSCA(Specialty Coffee Association)方式の評価項目を利用しパナマ独自の評価点を採用している。2004年の品評会に初めてエスメラルダ農園がゲイシャ品種を出品してからパナマの品評会が有名になった。
ベストオブパナマオークション
このコーヒーオークションは非常に高価なもので、オークションに出品されるコーヒーに量の制限があるため
品評会には出品量が100ポンド縛り(約46kg)で偽物が出回らないようにパナマ・スパシャルティコーヒー協会に厳格に量が管理されておりオークションに出品されているサンプルも750ドル(約83,000円)する。
ちなみに、ゲイシャが発見された年2004年のオークションではエスメラルダ農園しかゲイシャを出品しておらず価格はポンドあたり21ドルだった。06年に50ドル、07年に130ドル、13年に350ドル、17年に601ドル、19年には100ドルを超え、コロナ禍の20年1300ドルだった。
サザコーヒーと ゲイシャコーヒー
サザコーヒーの鈴木太郎代表はコーヒー業界でも有名なゲイシャコーヒー好きで、パナマコーヒーの品評会に何度も足を運び、ゲイシャ品種の由来のエチオピアのゲイシャ村へ原産地探しへ何度もゆく、コーヒーマニアで、パナマの隣国コロンビアにコーヒー農園を持ちゲイシャ品種の交配育種選抜などを行なっている。パナマゲイシャのオークションは2009年から参加し本能のままに買い続けて店舗で連続世界一のコーヒーを販売しており、今回も物欲に負けて高価だが手に入れてしまった。自らコーヒー生産者である事も含めてコーヒーの価値を高めるためにコーヒー豆の賞味期限を伸ばすために筑波大学の農産食品加工研の大学院生となり共同研究をしている。2018年7月に東京駅前のKITTE丸の内店は世界初のゲイシャコーヒー専門店としてオープンしている。
パナマゲイシャ
パナマのゲイシャはパナマ共和国で採れる高級コーヒーで、ゲイシャ品種はエチオピアのゲイシャ村に自生していたのが品種名の由来で、2004年にベストオブパナマ品評会の会場で非常に香りと甘さの強いゲイシャコーヒーの味が披露され、当時発見し優勝したエスメラルダ農園は一躍有名になり、ゲイシャ品種は世界中のコーヒー産地で植えられるようになり、いろいろなコーヒー品評会に名前が出るようになってきている。
エチオピアの ゲイシャ村
エチオピアのアビシニア地方にある「ゲイシャ」という単語は1931年にエチオピアでコーヒーの苗を探していたの植物ハンターがイギリス農務省宛に送った書類に「geisha」という地名においしいコーヒーがあると云うのがはしりで、実際に訪れてみると「ゲシャ」「ゲチャ」「ゲチ」と云う「ゲイシャ」でない地名しか出会えない。イギリスの植物収集家によりケニアに集められ、コスタリカ経由でパナマに渡りエチオピア産のコーヒーとして植えられていた。
第三回 パナマ・ゲイシャ まつり( 予定
日時:11月12日12:00から
場所:サザコーヒーKITTE丸の内店 メイン会場
100-7003 千代田区丸の内2丁目7-2 JPタワー 1階