【イベント開催レポート】ホテル業界の主要カンファレンス「AHICE Far East Asia」、日本初イベントが大成功

更新日: 2024年09月18日 /提供:The Intermedia Group Pty Ltd.

2025年以降も毎年開催、日本のホテル業界に新たな風を巻き起こす




ホテル業界を代表するカンファレンスイベント、AHICE(エーハイス)の極東アジア版として、9月5日(木)に東京エディション虎ノ門で開催されたAHICE Far East Asia 2024は、国内外の主要ホテルグループ、投資会社、デベロッパー、オーナー、アセットマネージャーなど、200名近く以上の参加者が一堂に会して大成功を収め、日本のホテル業界の転換点と黄金時代の到来を予感させる歴史的なマイルストーンを刻みました。

2025年9月に2日間にわたって開催される本カンファレンスのローンチイベントとして日本で初めて開催されたAHICE Far East Asia 2024には、マリオット・インターナショナル、IHGホテルズ&リゾーツ、西武・プリンスホテルズ、ハイアット、アスコット、アコー、ラディソンをはじめとするホテル業界のキープレイヤーが参加し、業界規模でのコラボレーションに向けた活発な議論が交わされると共に、日本市場の重要性が改めて強調されました。会場には共通の期待感が満ち溢れ、「日本こそが今最も注目すべきデスティネーションだ」という声が響き渡りました。

世界中の熱い視線を集めるデスティネーション:日本



イベントを通じて強調されたのは、「日本は世界で最も注目すべきデスティネーションである」という力強いメッセージです。インバウンドが力強く回復していることに加え、円安などの環境要因からアウトバウンド(海外渡航者)が弱含んでいることを追い風に、国内旅行の需要が拡大し、業界全体の成長を後押ししています。

日本市場の潜在力は明らかであり、平均客室単価(ADR)の急上昇がホテルのオーナーやオペレーターを惹きつけています。ホスピタリティ業界のデータベンチマーキング企業であるSTRのマシュー・バーク氏によると、「ビッグ3」とされる東京、大阪、京都が業界の回復をリードしています。

特に、東京のADR成長率はニューヨークやロンドンの2倍に達しており、アジア太平洋地域で最も高い総営業利益(GOP)を誇るなど、市場の収益性が示されています。

業界リーダーの声が結集

パネルディスカッションの様子

ローンチイベントには200名近くの業界関係者が集結

イベントの基調講演、パネルディスカッション、質疑応答では、日本特有の運営環境、投資のトレンド、開発の見通しまで、様々なテーマに関するダイナミックな議論が展開されました。

- 西武・プリンスホテルズワールドワイド 代表取締役社長 金田佳季氏は、日本のホテル業界へのコミットメントとシンガポールでの「パークレジス・バイ・プリンス」ブランドの初開業を含むグローバル展開のプランについて語りました。


- JLL Hotels and Hospitality Group CEO - Asia-Pacificジェームズ・アベ氏は、特に東京市場の高い収益性を強調しました。


- Patience Capital Group 創業者 ケン・チャン氏は、スキー市場に注目し、特に都市部に近いスキー場の開発が国内外の旅行者を魅了する大きな潜在力があると指摘しました。


- マリオット・インターナショナル 日本・グアム担当エリアバイスプレジデント カール・ハドソン氏と、デルタ航空 日本支社長 ヴィクター大隅氏は、航空業界の視点から日本市場の将来について率直な対話を行いました。


業界のキーパーソンが登壇したパネルディスカッションでは、日本市場における課題と機会に関する議論が展開されました。特に、テクノロジー導入の必要性、人材育成、そして多様なブランドが日本に進出・拡大する上での将来性などについて、活発な議論が交わされました。

マリオット・インターナショナル、日本で100軒目のホテルを達成へ

マリオット・インターナショナル アジア太平洋 プレジデント ラジーブ・メノン氏は、日本を「信じられないほどの可能性を秘めた市場」と評価し、マリオットが間もなく日本国内で100軒目のホテルを達成すると語りました。これは、インターナショナルホテルブランドが日本市場における影響力を高め、業界の成長を促進していることを示しています。

唯一無二の変革期

IHGホテルズ&リゾーツ マネージンング ディレクター 日本&マイクロネシア アビジェイ・サンディリア氏は、現在の状況を「一生に一度の変革」と的確に表現しました。旅行産業の急速な拡大、政府の2030年目標、円安、外国投資への開放拡大といった要因が重なり、成長と革新に向けたこれまでにない環境が整っています。

また、世界的なホテル企業が提供するロイヤリティプログラムの磁力効果により、日本を訪れる旅行者が増加していることを指摘しました。現在、外資系ホテルが国内の全ホテルに占める割合は5%未満であるため、グローバルホテル企業が事業を拡大する大きなチャンスが存在しています。さらにサンディリア氏は、過去数年間でIHGは日本市場で大きな成長を遂げたことを強調し、今後さらなる成長加速への期待を強調しました。

来年から毎年開催される2日間のフルイベントを先取り体験!

AHICE (Asia Hotel Industry Conference & Exhibition)は、オーストラリアのホテル業界誌であるHMマガジンがアジア太平洋およびミクロネシアで定期的に開催しているカンファレンスで、これまでに、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、ハワイ、フィジー、モルディブで成功を収めてきたホテル業界を代表する主要イベントです。

日本の関係者と国際市場を結びつけ、文化的な違いやゲスト体験といった課題に取り組みながら、コラボレーション、教育、イノベーションを促進する独自の役割を果たすAHICE Far East Asia は、単なる業界イベントではなく、日本のホテル業界の未来を創造するムーブメントと言えます。

来年から毎年開催されるAHICE Far East Asiaの前哨イベントと位置付けられた今年のカンファレンスに続き、2025年9月には東京、2026年9月に京都での開催が決定しています。2025年のイベントでは350名以上の参加者が見込まれており、2日間にわたるフルイベントでは、かつてない規模でのコラボレーションと知識共有が行われる予定です。

マリオットのハドソン氏は、「AHICEはホテル業界における運営と投資のための主要なプラットフォームとしての地位を急速に築いており、地域を代表するホスピタリティ業界、航空業界、旅行事業者、その他のステークホルダーを結びつけています」と語りました。「私たちは今後も、共に学び、インスピレーションを得て、日本およびその先の旅行業界のエキサイティングな未来を描いていくことでしょう。世界中から参加者を迎え、日本とアジア太平洋地域におけるホスピタリティ分野の拡大に貢献し、更にネットワークを広げていくことを楽しみにしています。」

また、IHGのサンディリア氏は、「このイベントは、業界の仲間同士のコラボレーションや知識共有のための環境を創出し、業界全体の持続的な繁栄と更なる発展を支援するための新たな道を提供します」と語りました。

AHICE & Design Inn Global Conferencesのグループプレジデント兼議長であるジェームズ・ウィルキンソン氏は、主催者としての熱意を次のように語りました。「AHICE Far East Asiaローンチイベントの圧倒的な成功は、日本のホテル業界の活気と可能性を証明するものでした。この素晴らしい市場で、業界のリーダーが繋がり、協力し、ホスピタリティの未来を形作るためのプラットフォームを提供できたことを大変嬉しく思います。会場はエネルギーと活気に満ち溢れていました。2025年の本カンファレンスでは更に進化し、この勢いを発展させることを楽しみにしています。」

2025年のイベントでは、主要産業、政府、旅行業界のリーダー達による基調講演や、市場トレンド、投資戦略、開発機会に関するパネルディスカッションのほか、現地視察ツアー、ガラ ネットワーキング イベント、更にはメディアラウンドテーブルなどのプログラムが予定されています。

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AHICEについて
AHICEブランドは、2010年にオーストラレーシアホテル産業カンファレンス&展示会(AHICE)は、オーストラレーシアを主要ホテル業界から、年齢や経験の垣根を超えたリーダーたちが集い、関係を築き、優れた人材から学べる場を創出することを目的にスタートしたもので、以来、アジア太平洋地域で最も重要な運営・投資フォーラムとして成長してきました。イベント開始以来、20,000人以上の参加者がAHICEカンファレンスに参加ており、今年2024年にローンチする東京を含め、現在AHICEブランドはアジア太平洋地域で7つのイベント(※)にまで拡大しています。

AHICEは、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、フィジー、米国にメディアおよび会議事業を展開するほか、HMマガジン(ウェブサイトおよびニュースレターを含む)、HMアワード ホテル&宿泊施設エクセレンス賞(HM Awards for Hotel & Accommodation Excellence)、エグゼクティブ向け旅行誌「ウェイファラー (Wayfarer)」などを手がけているトラベルビジネスメディアが所有・運営しています。

(※)AHICE Asia-Pacific(アデレード)、AHICE South East Asia(シンガポール)、AHICE Aotearoa(クライストチャーチ)、AHICE Aloha(ホノルル)、AHICE Maldives(南マーレ環礁)、AHICE Fiji Islands Investment in Tourism Summit(ナンディ)、AHICE Far East Asia(東京)

HMマガジンについて
1997年に創刊されたHMは、地域を代表する宿泊施設業界誌であり、オーストラリア、フィジー、ニュージーランド、南太平洋諸国およびアジア太平洋地域の宿泊施設に配布されています。読者数は30,000人超、オンラインニュースレターは10,500人超に購読されており、地域全体のホテルに関わる様々なタイプの購読者(フロントスタッフから、ゼネラルマネージャー、リージョナルディレクター、アセットマネージャー、CEOに至るまで)にリーチしています。また、Accommodation Australia(AA)、Hotel Council Aotearoa(HCA)、Singapore Hotel Association(SHA)、Hawaii Hotel Alliance(HHA)、FHTA(フィジーホテル&観光協会)、Tourism Fiji、南オーストラリア観光局、モルディブ観光産業協会(MATI)など、アジア太平洋地域で最も影響力のある業界団体とも提携しています。

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