ACE オークション史上最高額のコーヒー、台湾トップスペシャリティコーヒーを再発見

掲載日: 2021年09月08日 /提供:台湾珈琲研究室

台湾スペシャリティコーヒー初回 Taiwan PCA 入札結果発表 1位に選ばれた「ナチュラルゲイシャ」1ポンドあたり500.50米ドルの売上、平均落札価格94.50米ドル、ACEとCOE両方も新記録

台湾行政院農業委員会を代表する台湾珈琲研究室と台湾コーヒー協会は、ACEと提携して、台湾のスペシャリティコーヒー、初のプライベート・コレクション・オークションは「1位落札単格」と「平均落札価格」を史上最高額にて落札した。落札者は、米国、カナダ、サウジアラビア、台湾、中国、日本、フランスからの参加者でした。


台湾スペシャリティコーヒー 第一回Taiwan PCA 結果発表
(2021年9月、台北)





台湾行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)を代表する台湾コーヒー協会と台湾珈琲研究室は、ACE(Alliance for Coffee Excellence)と提携して、台湾スペシャリティコーヒーの第一回 Taiwan PCA(Private Collection Auction)を開催しました。台湾内外44名専門家審査員の評価により、9つの台湾産コーヒーを8月31日の国際オンラインオークションに選ばれました。競争入札に参加したバイヤーは14ヵ国、50のグループから集まりました。落札者は、米国、カナダ、サウジアラビア、台湾、中国、日本、フランスからの参加者でした。平均落札価格は約23,000円 / kg($ 94.50 / lb)、総取引額は約5,633,000円($ 51,040.21)、コーヒー生豆の総取引重量は245 kg(540 lbs)でした。最高の落札価格は卓武山が獲得しました。落札単価は約55,000円 / kg($ 500.50 / lb)で、取引金額は約2,435,000円($ 22,067)でした。落札者は Urban Coffee Roaster (HK) 、Simple Kaffa 興波??、KAKALOVE CAFÉ、Pebble Coffee 圓石??とHWC 黒沃??で、落札価格はACEオークションプラットフォーム最高単価の歴史記録を更新しました。
台湾のコーヒー栽培歴史はもう百年を超えました。近年、農糧署と地方自治体は全国や地方のコーヒー鑑定を積極的に行い、国産コーヒーの品質もそれにつれて大幅に向上しています。農民たちは最新な栽培技術と加工処理法を掘り下げ、積極的に新しい品種の育種を試し、カッピング技術を学んでいます。なお、台湾が世界で最もコーヒー文化の密度が高い場所であるという恵みを受け、生産側と消費側が両方兼ね備えた完全な市場で、生産側の農家は、消費者側から迅速にフィードバックを受け取り、生産プロセスを即座に調整することができます。



「台湾の勤勉かつ優秀なコーヒー農家は、彼らの専門知識と熱意を活かして、育種、接ぎ木、剪定、収穫と選別、加工と発酵のすべてのプロセスに取り組んでいます」と、台湾コーヒー研究室のプロジェクトリーダーであり、今回台湾国内の国家審査員長である林哲豪氏(リンチェッハオ)は説明しています。





卓武山コーヒー農園 ゲイシャコーヒーで世界を驚かせる

今回コンペで1位に選ばれた「ナチュラルゲイシャ」と3位の「ハニーゲイシャ」は、どちらも卓武山コーヒー農園をプロデュースした許定燁(シュディンイェ)が生産したものです。元々茶畑だった卓武山は、2001年にコーヒーの栽培を始めました。過去20年間の慎重な運営で規模は徐々に拡大し、現在の作付面積は6ヘクタールに達しました。農園の標高が高い、昼と夜の温度差が大きい環境では、コーヒーの実に糖分が蓄えられやすいし、コーヒーの酸味と甘みなどの風味が増します。加えて、家族がお茶作りで培ってきた品質に対する鋭さと絶妙な加工処理法により、この高品質のコーヒー豆は国際舞台でその地位を確立することができました。
卓武山コーヒー農園がプロデュースした「ナチュラルゲイシャ」は今回の最終審査で、国際審査員によって89.77の高得点を獲得しました。ライム、レモングラス、ジャスミン、紅茶、白桃、アプリコット、ライチ、洋ナシ、青リンゴなど、豊かなフルーツの風味は世界を驚かせました。柑橘系の複雑な酸味となめらかな味わいと、蜂蜜やキャンディーのような絶えない甘みと調和し、リッチで複雑なバランスを生み出し、素晴らしいテイストで国際審査員たちに深い印象を残しました。


国際最終審査の審査員長は台湾コーヒーを称賛




「私たちは今回カッピングする際に、様々な農園が丁寧に加工したコーヒーを味わいました。ユニークでジューシーなトロピカルフルーツから、ブラウンシュガーの甘さ、濃厚な花の香り、興味深い新鮮な味わいやスパイスの風味までなど、多様なフレーバーが際立っています。」と国際最終審査の審査員長スコットコナリー氏は今回のコンペに参加した台湾コーヒーについてコメントしていました。
また、コナリー審査員長はこうも話しました:「現時点では生産量は少ないですが、今回のオークションをきっかけに、これらのコーヒーが世界中に届きましたら、将来的に需要も生産もスケールアップされると確信しています。コーヒー愛好家たちには、これらの珍しいコーヒーをお早めにお試していただきたいです。台湾コーヒーの価値と将来性を分かることができますのでお勧めします。」





台湾のコーヒーが国際オークションスでデビュー

コーヒーは人民の日常生活に欠かせない、手軽に手に入る飲み物です。近年、台湾産コーヒーの品質は徐々に向上し、世界中から注目を集めています。台湾行政院農業委員会農糧署は、海外市場でのマーケティングと国際的な認知度の拡大において農家を支援するために、台湾コーヒー協会に台湾コーヒー研究室及びACEと連携して台湾初のスペシャルティーコーヒーの国際オークションを開催するよう依頼しました。それが「2021 Taiwan PCA(Private Collection Auction)」でした。
今回のコンペには合計34件の登録があり、6月23日に台湾で18人のシニアコーヒー審査員によって、台湾を代表する19種類のコーヒーが選ばれ、12のGCC(Global Coffee Center)に送られました。そこで国際的な最終審査が行われ、7月22日に26人の国際審査員がカッピングとスコア統計を完成し、19種類の内に9種類のコーヒーが86ポイント以上の栄誉を勝ち取り、オークションにかけられました。
今回オークションにかけられた9種類のコーヒーは、雲林、嘉義及び南投の標高800~1,400メートルの山地からのものでした。品種はゲイシャとSL-34が含まれ、加工法は主にナチュラルでした。今回の競争入札に参加したバイヤーは、台湾、日本、韓国、米国、カナダ、中国、オーストラリア、ニュージーランド、タイ、ドイツ、フランス、シンガポール、グアテマラ、サウジアラビアを含め、世界中から集まりました。台湾のスペシャルティーコーヒーが初めて国際舞台に登場し、すぐに世界のコーヒー業界から注目を集めました。


落札価格と落札社リスト




最後更新日は9/8です。最新発表は公式サイトでご覧ください。
https://allianceforcoffeeexcellence.org/2021-taiwan-coffee-auction-pca/




残り6つの競合コーヒーも直接購入可能

今回のコンペで国際審査員たちは台湾のコーヒーを高く評価しました。最終審査では、合計15種類のコーヒーが85.00ポイント以上を獲得しました。そのうちの6種類は入札基準を満たしていませんでしたが、優れたフレーバーは国際審査員長のスコットコナリーに感銘を与えました。「統計分析と私の個人的な専門家の判断によると、これらのコーヒーは明らかに国際市場の可能性を秘めています」とも語りしました。豆御香農園(10位)をはじめ、櫻桃果古坑コーヒー農園(11位)、鄒築園(12位、13位)、TGC台湾コーヒー農園(同点で共同14位)、卓武山コーヒー農園、これらのコーヒーは台湾の標高が高い生産地域から来ました。なお、すべての品種はティピカに属しています。
台湾コーヒーのファン方は、オークションを逃した場合でも、今回のコンペバッチを購入する機会があります。PCAの国際審査員たちに認められてたこれらの6つの台湾コーヒーは、台湾PCAの名誉に免じて直接購入することができます。最低購入量と最小パッケージ単位はどちらも5kgです。ご興味のある方は9/13までに、メール( pca@tcl.coffee )からのお問い合わせをお待ちしております。

直接購入可能コーヒーのバッチ情報





コーヒー畑と台湾コーヒーの詳細が、こちらのサイトをご覧ください:https://twn.coffee/jp/


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