「陸上養殖」×「膜構造」でサスティナブルな社会実現へ。  山口産業、膜構造による陸上養殖施設を開発。

更新日: 2024年09月05日 /提供:山口産業

環境負荷を最小限に抑えた、高効率かつ低コストで水産業の発展を支えるソリューションを提供。

テント倉庫やスポーツ施設、牛舎など膜構造建築の総合メーカーである山口産業株式会社(本社:佐賀県多久市、代表取締役:山口篤樹)は、「膜構造陸上養殖施設」を開発したことをご報告させていただきます。ー山口産業ホームページ:「陸上養殖施設」  https://membry.jp/product/agriculture/land-based-aquaculture/本施設は、膜構造技術を最大限に活用し、高効率かつ低コストで環境負荷を最小限に抑えた養殖環境を提供します。山口産業は、環境負荷を抑えながらタンパク源を安定生産するための持続可能な手段として注目を集める「陸上養殖」に「膜構造」を掛け合わせることで、持続可能な社会の実現を後押ししていきます。




山口産業の新しい陸上養殖施設は、従来の鉄骨構造に代わる軽量で高耐久の膜構造を採用しています。この膜構造技術は、施設の建設コストを最大40%低減し、CO2排出量も最大66%低減します。また、耐震性が高く、温度調整や調光などの機能も備え、魚種や業態の変更に柔軟に対応可能です。

目指す未来
◯世界的なタンパク質需要への安定供給に貢献する『陸上養殖施設』の膜構造による製造技術の確立。
◯軽量性によりサプライチェーンにおける調達、製造、輸送、使用、廃棄におけるCO2排出量を削減。
◯軽量性、自浄機能によるイニシャル、ランニングコストの低減から『陸上養殖施設』の事業構築・継続に寄与。




開発の背景


産業、建築、農業の課題を解決してきたテント=膜構造メーカーが「水産業」へ挑戦。
山口産業は「膜構造の提案・製造を通して、幅広い事業領域で課題解決に取り組む」という理念を掲げ、産業、建築、農業における課題など、「陸上」で直面している様々な課題を膜構造で解決していくことを目指してきました。近年では、業界トップクラスの実績を持つ「テント倉庫」のノウハウを活用して「膜構造畜舎」を開発。畜産業が抱える、コスト、作業効率などの課題を解決する工法として、社会から多くの注目を集めています。
ー 膜構造畜舎掲載記事:
 日本経済新聞掲載記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC049U10U2A101C2000000/
 佐賀新聞掲載記事   https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1110562
日経新聞、共同通信社、Yahoo!ニュースなど36媒体で紹介された「膜構造畜舎」

膜構造による倉庫、畜舎のノウハウでサスティナブルな社会を実現する「陸上養殖施設」開発。
山口産業では、膜構造畜舎による畜産業界の課題解決を通じて一次産業における膜構造の可能性を強く感じました。そこで、課題解決の領域を「陸」から「海」へ拡張。地球温暖化による海水面の上昇や乱獲による漁獲量の減少、マイクロプラスチックの問題や海洋汚染等の課題に挑戦していきたいと考えています。
産業用テント総施工実績は1200棟を超える


「膜構造陸上養殖施設」の特長



山口産業の「陸上養殖施設」は、「収益性」「生産性」「耐久性」における課題解決を目的に開発されました。
膜構造の強みである以下の3点を、これまでに培ったノウハウと合わせ製品に活用しています。
・資材削減による低コスト化と短工期化
・膜構造の特徴を活かした生産性の向上
・構造一級建築士の最適な構造設計による耐久性の確保


1. 低コストと短工期
山口産業の膜構造技術を活用することで、施設建設の資材量や工期を大幅に削減し、コスト削減を実現しました。従来の施設と比較して、建築コストは最大40%、CO2排出量は最大66%削減することが可能です。

2. 高い耐久性と耐候性
膜材は建材として腐食に強く、構造計算に基づいた設計により、高い耐久性と耐候性を確保しています。錆・腐食を防ぐ上で重要な鉄骨の仕上げ方法は環境やコストに合わせて塩害対策塗装、溶融亜鉛メッキなどから選択する事が可能です。

3. 環境に配慮した設計
高遮熱材を内膜に採用することで、施設内の温度を適切に保ち、エネルギー消費を抑えます。また、軽量性を活かした設計により、輸送や施工時のCO2排出量も削減。これにより、持続可能な養殖事業をサポートします。

4. カスタマイズ可能な設計
お客様のニーズに応じたカスタマイズが可能です。換気システムやクレーンなど、さまざまなオプションを組み合わせることで、効率的かつ快適な作業環境を提供します。

5. 地震への対応力屋根と壁が膜材で構成されているため、地震の際に縦揺れや横揺れに柔軟に対応し、建物へのダメージを最小限に抑えます。これにより、高い耐震性を誇る施設が実現します。


さらなる水産業の課題解決を目指して


山口産業株式会社は、世界的なタンパク質需要の増加に対応し、持続可能な水産資源の確保に貢献するため、今後も陸上養殖施設の開発に取り組んでまいります。今後も膜構造技術を進化させ、地球環境と調和しつつ、高効率かつ低コストで水産業の発展を支えるソリューションを提供し続け、さらなる業界の課題解決に貢献してまいります。

ー山口産業ホームページ:「陸上養殖施設」 
 https://membry.jp/product/agriculture/land-based-aquaculture/


山口産業について


山口産業は、業界トップクラスを誇る産業用テント倉庫に留まらず、大規模な公共空間やスポーツ施設など、さまざまな膜構造の製造に取り組んでいます。設計・製造・施工まで社内で一貫して行うことで高品質・短納期で製品提供を可能とし、培ってきた技術と経験に異業種の知見を掛け合わせることで、これからの膜構造の可能性を追求していくプロジェクト「MEMBRANE LAB.」を通じて社会課題解決にも挑戦しています。
社 名:山口産業株式会社
所在地:佐賀県多久市多久町3555-120
代表者:代表取締役 山口 篤樹
TEL:0952-74-2525
URL:https://membry.jp/

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